2017.03.13
梅見
先日、知人から、「啓蟄、梅は散る」との件名のメールをいただきました。この間まで日本中で「迎春」と言っていたのに、ありきたりな言葉で言えば「アッと言う間!」に、今年も春が訪れようとしています。
「日本には四季があって素敵!」とよく言われますが、意識せず暮らしているとその感覚を失いがちです。少なくとも私は、「冬は寒い、夏は暑い、春と秋はほどほど。」としか、季節を感じていないのではないかと思い至り、早速見に行って参りました。
啓蟄のこの日は、某公園「梅まつり」の最終日。天候も良く、お子さんからお年寄りまで多くの人で賑わっていました。また、気温が高かったこともあり、ビールやサワー類を飲んで楽しむ方もちらほら。「お花見」の宴会騒ぎ(あくまでイメージです。)よりも落ち着いた雰囲気は、とてものんびりできる空間でした。
そもそも、「花見」とは、なぜ桜なのか?と思い調べてみましたが、「花見」歴史の初期(奈良時代など)においては、よく梅が見られていたようです。『万葉集』では、桜の歌43首、梅の歌110首程詠まれているのに対し、『古今和歌集』においては、桜の歌70首、梅の歌18首、と逆転している、とのこと。詠む歌の数で風習を振り返る、なんて、千年後は、A○Bさんとか、○代目~さんとか、現代の文化を分析されるんでしょうか。
可愛らしい梅か、儚い桜か、好みは人それぞれですが、自然を楽しんだ啓蟄の日は、心も体もリフレッシュした良い休日でした。
2017年は、ふとした時に季節を意識する日々を過ごしていきたいと思います。(もう3ヶ月も過ぎてて、本当にアッという間だな…。もうすぐマスターズです。)