ジョーダン・スピース
昨日、若くしてアメリカのみならず世界のゴルフ界のトップで活躍するジョーダン・スピース選手の来日イベントに参加してきました。
まだ23歳にして、すでにマスターズと全米オープンという2つのメジャートーナメントを制している選手ですが、とりわけマスターズに関しては、初出場の2014年はいきなりバッバ・ワトソンと優勝争いをし、結果的に2位フィニッシュ、2015年は独走で初のマスターズ制覇、そして2016年は序盤からトップを走り、2連覇かと思いきや、最終日にまさかの失速、と色々ドラマがあり、彼にとっても思い入れの深いトーナメントではないでしょうか。当然我々もどこか親近感を感じてしまいます。
2014年、オーガスタの現地にいた私は隣で見ていたアメリカ人に「あいつの名前はどう発音するんだ?スピースか?スピエスか?」と聞かれたことを思い出します。そんなこと日本人に聞くなよ、と思いましたが、わずか3年前はそれぐらいアメリカでも認知されていなかった選手が今や世界のトップゴルファーになり、契約するアンダーアーマー社から“スピース・ワン”というシグニチャーモデル(選手の名前が入ったオリジナル製品のこと)シューズが発売されるとは感慨深いものがあります。
今回改めて印象深かったことは彼の話す英語はクリアであること。そしてボキャブラリーが豊富であること。このようなトップレベルで活躍していて、これほど知性を感じるスポーツ選手に出会うことはそう多くありません。
また彼は生まれつきハンディキャップを持つ妹さんを献身的にサポートしており、同じ境遇にある人たちの力になるため基金を設立したりとその人柄もあって、ゴルフファンのみならず、多くの人の尊敬を集めています。
今年のPGAツアーにおいては上位フィニッシュが続いており、「今年は良いスタートがきれている。良いシーズンになると思う。」とイベント中に話していたように、2017年4月のマスターズもきっとギャラリーを沸かしてくれるに違いないと思います。