2016.04.26

オーガスタ / 2016マスターズ

2016年のマスターズも無事終了し、早や2週間が経ちました。

今年は本当に見どころの多い大会で、初日から圧倒的な力を見せつけたスピースが昨年同様完全優勝…と思いきや、最終日にまさかの大失速。その間隙を突き、まさにダークホースの如く駆け上がってきたダニー・ウィレットの初優勝という、ドラマの連続だった今大会を象徴する幕引きとなりました。

私は今年初めてオーガスタに行き、練習日からPar3コンテストまでを見てきました。
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こちらは練習日に出ていたボード。

日本人唯一の出場となり、最終日まで優勝争いを演じた松山は、2013年度王者のアダム・スコットとコースを回っていました。その下に貼られている練習場にいる選手たちの中には、今大会活躍した大ベテラン、ランガーの名前も見えます。

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こちらは左手が15Hグリーン、右手が16Hティーグラウンドの10m先から池が見えるポイントです。この日、松山・スコット組の練習をずっとついて回りましたが、最も盛り上がったポイントはこの16Hでした。

選手たちはティーショットを終えると、池の先のグリーンへ向かうのですが、その際にスタンドの観客たちから「水切りショットやれ~!」なる声が飛び交います。すると、選手たちはそのリクエストに応え、池の手前ギリギリから「水切りショット」を行い、グリーンを狙います。これが上手くいくと、オーガスタナショナルのどこにいても聞こえるほどの歓声が沸きます。

松山・スコットはというと、前者は水上を何度か跳ねてうまくグリーンに乗せましたが、後者は殆ど水面に触れずボールはまっすぐ飛んでいき、観客からは大きな笑いと愛の籠ったブーイングを受けていました。

練習日にも関わらず大勢の観客が入り、選手たちも真剣に練習しながら、時には彼らのリクエストに応えて楽しませるエンタテイメント性を感じ、この大会が愛され続けている理由の新たな一面を、現地に行くことで感じ取れた気がしました。

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