Sportel Asia
先週シンガポールで開催された、「Sportel Asia」というイベントに参加してきました。
これは世界中のスポーツコンテンツに関するメディアビジネスの展覧会、とでも言いましょうか、放送局などのメディア、放映権を持つエージェンシー、権利元であるスポーツ団体など、多くの方々が集まっておられました。日本からは8団体のみの参加で、当社はその1社だったわけですが、このような機会でないとなかなかコンタクトが取れない様々な方々とお話しができ、貴重な機会だったと思います。
開催中、いくつかのトピックに関して、トークセッションが行われていましたが、マーケットとしては中国、分野としてはデジタル、とりわけライブストリーミングサービスについてが多かった印象です。中国は最近の思わしくない経済状況にありながら、未だアジアでは非常に大きな市場であり、まだこれからもスポーツにおいては成長が期待される場所と認識されているようです。(皆言葉を選んで発言していた国有メディアとの微妙な関係もありますが…)
またライブストリーミングに関しては、広告モデルの他に、これからを考えた場合、課金モデルは重要であるものの、まだまだ視聴者がお金を払ってコンテンツを視聴するという状況には至っていない、という現状などが多く語られていたかと思います。
参加者もアジアのコンテンツに関しては1次権利元(リーグ、協会などの団体)はほとんどなく、欧米のエージェンシーが多かったことも現状のアジアにおけるスポーツビジネスを表しているかと思います。
海外で相撲を放送しているチャンネルのブースもありましたが、海外では相撲は神事ではなく格闘技とみなされますし、キャプションの入れ方もストリートファイターのようにカッコよく描かれている点は印象的でした。
また帰りに1つミーティングがあったため立ち寄ったクアラルンプールですが、やはりシンガポールに比べると発展はまだまだこれからという街の雰囲気でした。ただ、その中にあっても非常に近代的な施設もあり、国土の広さや人口の増加状況などを見ると、スポーツを含む経済発展の可能性を感じさせる場所でした。