2016.03.01

スーパーラグビー2016 開幕

いろいろな意味で話題を集めているスーパーラグビーの2016年シーズンが先週幕を開け、新規参入となった日本のチーム「サンウルブス」が2月27日(土)に秩父宮ラグビー場で開幕戦を迎えました。DSC_0889

スーパーラグビーは、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ共和国の各クラブチーム間で競われる南半球最大の国際ラグビーのリーグ戦で、今シーズンから新たに日本とアルゼンチンが加わって18チームが覇権を争う、世界最強のリーグ戦と言われているものです。

スーパーラグビーへの日本の参加は1年以上前に決まっていたものの、ヘッドコーチ(監督)が決まったのも、選手名簿が発表されたのもたったの2ヶ月前で、2週間前に実施されたトップリーグ選抜との試合では、サンウルブスのフォワード陣は当日の試合で初めてスクラムを組んだというほどチーム作りのための時間がほとんど無かった中での初陣でした。

サンウルブスは日本で唯一のチームですが、クラブチームという位置づけであるため日本代表チームともまた違ってさまざまな国から選手が集まっていて、昨年まで他のスーパーラグビーチームでプレーをしていた外国人選手もたくさん名を連ねています。

キャプテンを務める堀江翔太選手もその一人で、一昨年まではオーストラリアの1チームであるレベルズでプレーをしていました。DSC_0891さて、試合は南アフリカのライオンズという昨シーズンは南アフリカカンファレンスで2位、スーパーラグビー全体では8位という成績だったチームとの対戦で、残念ながらサンウルブスは26対13で “大方の予想どおり” 敗戦となりましたが、ヘッドコーチのマーク・ハメットが1ヶ月ほど前に行ったフォーラムでの講演では、言葉は濁したものの、今シーズンは “1勝できれば御の字” とも取れる発言をしており、サンウルブスにとっての初年度の今シーズンはそれほどまでに厳しいシーズンになることは覚悟の上だったようです。

それを裏付けるように、試合後のメディア取材でハメット氏は「敗戦スタートは残念だが、今の状況下では今日の試合は予想以上に良くできた」という趣旨のコメントをしており、今シーズンだけでなくより長いスパンでチームを作って行こうという考えが窺い知れる内容でした。

初戦の秩父宮は2万枚のチケットが前売りで完売し、当日券販売は無し、スタンドは超満員でした。サンウルブスは敗戦スタートでしたが、キャプテン堀江選手の唯一のトライは今後の展望に光が射したプレーでした。

いずれにしろ、2019年にラグビーのワールドカップ開催国となる日本が、さまざまな世界の強豪と対戦する機会を増やし、選手/チームが強化されていくだけでなく、昨年のワールドカップでの日本代表の大活躍以降のラグビー人気の沸騰が冷めることがないことを願ってやみません。 SANZAAR_logo_2016ところで、スーパーラグビーの統括団体はSANZARという団体で、当初からの参加国である南アフリカ(SA)、ニュージーランド(NZ)とオーストラリア(AR)を組み合わせた名前なのですが、そのSANZARは先日この名前にもう一つの「A」を追加し、SANZAARと改称することをアナウンスしました。追加されたAはアルゼンチンのAだそうで、SANZAR時代のロゴにも新たにアルゼンチンが追加されて4つの国の象徴が描かれていますが、日本はどうなっているんでしょうね・・・?

このページのトップへ