樋口久子 Pontaレディス
先日、女子ゴルフの「樋口久子 Pontaレディス」観戦に行ってきました。
タヌキのキャラクターでおなじみのポイントカード「Ponta」など数社が特別協賛となって開催され、樋口久子さんの名前も冠になっているこの大会は、都心からのアクセスも良く、秋らしい穏やかな天候の中で、平日にも関わらず多くのギャラリーを集めていました。
今や持っていない方が珍しいのではないかと思うほど、浸透した共通ポイントカードですが、その商戦は活況を呈し、加盟企業が増え続けるとともに、各陣営による消費者の囲い込みも激しさを増しています。その中で、キャラクター「Ponta」を前面に押し出しているのも特徴の1つだと思います。
設営物に随所に登場するPontaのキャラクターが場の雰囲気を和ませていたり、今大会のために作られたという特大Pontaのぬいぐるみが、会場でも存在感を放っていました。
競技は渡邉彩香選手が今季2勝目を果たして賞金ランキング日本人トップにつけました。いよいよ佳境を迎える賞金女王争いの中で、その行方は選手たちの奮闘に委ねられますが、トーナメントを盛り上げるギャラリーにとって、現地で観戦する魅力はどんなところにあるのか、という事も我々として考えるべきポイントです。
どの会場に行っても決まりきった会場設営物があり、同じような飲食売店があり、ギャラリーが受けられるサービスも定番のもの・・・ つまり、型にはまったトーナメントというものは運営上の効率は良くても、ギャラリーにとって面白みに欠けることは明白です。
逆に、その会場でしか味わえない食べ物があったり、魅力的な商品が会場限定で販売されていたり、毎回徹底されたサービスでギャラリーをもてなす・・・ 試合以外にもそんな要素があれば、楽しみが増え、次も行ってみようという気持ちになれるはずです。特に女子のトーナメントはレギュラー、ステップアップともに上限に近づくまでの試合数を誇る今だからこそ、各試合が趣向を凝らした仕掛けを考える必要があるのではないでしょうか。
特徴を持ったトーナメントがゴルフファンを飽きさせず、リピーター獲得につながる大きな要素になりうる事を再認識しました。