全英オープンに行ってきました!(観戦篇)
AAC協賛の関係で全英オープンのホスピタリティアクセス付のチケットがあるとのことで、勉強の為に行かせていただきました。
今年の開催地はロイヤルセントジョージズ。ロンドンから南東に位置するリンクスコースです。ロンドンよりも若干暖かいとのことでしたが、20℃を越える気配もなく海水浴には到底及びません。
最終日は、お昼頃から度重なる強雨と強風で過酷なコンディションの中の観戦となりました。ただ、地元のギャラリーは雨に慣れっ子なのかよっぽどの豪雨にならない限りなかなか傘を開きません。また、普通の傘を開いても強風に煽られて折れてしまうので、風を通すゴルフ用の傘以外はあまり見かけませんでした。そして、帰り際のゴミ箱には壊れた傘が大量に捨ててありました。
思っていたより大小のアンジュレーションがたくさんあり、マウンテンバイクのコースみたいで、脇を歩くのも結構たいへん。名物のブッシュは膝丈程に長く、踏み慣らされた観戦用けもの道以外を通ると靴がびしょ濡れに。
でも、このような中での観戦は、台風の中でハイテンションになるような感覚と同様で、選手の絶妙なスーパーショットを見ると一層盛り上がります。
私は池田勇太選手の組を中心に観戦してきましたが、この組は、日本人ファン達とスーパーアマチュアのトム・ルイスのファン達で、多くのギャラリーを引き連れていました。
トム・ルイス選手は、Ryeで行われた地元最終予選会に優勝して出場権を得た選手で、ルックスも良く、“Come On Tom Lewis!”というTシャツを来た若い追っかけ女性ファンを何名か見かけました。プロに全くひけをとらない堂々としたプレーで、ベストアマチュアを獲得。彼は近い将来、必ずやゴルフ界のヒーローとなるでしょう。
優勝したダレン・クラーク選手については、酒と葉巻の愛好家で有名だそうですが、5年前に妻を亡くし息子2人を男手1つで育て、引退まで考えたという彼の辛い近年の状況からの偉大なるカムバックということで、特にイギリス、アイルランドの酒好きのゴルフファンには堪らない、同士の勇姿と快挙だった事でしょう。翌日の新聞にも、彼がクラレットジャグでお酒を飲む写真が掲載されていました。
ロンドンへの帰路はHigh Speed Line(新幹線)にて。コースからサンドウィッチ駅までは、麦畑と民家の間を列をなして歩くこと1時間弱。ズルして近道しようと列から外れる人がいると、交通整理の警官からの怒号が!!そちらを見ると鬼のような形相で行列を睨んで(監視して)いました。とても威厳があります。
また、歩いてる間もステンレスのウイスキーボトルを片手に飲み続けるお爺さんがいたりと、イギリスらしい光景がところどころで見られました。