2012.10.31

ゴルフを見る文化を中国に〜SRIXON XXIO LADIES OPEN in無錫

20121031_01ゴルフトーナメントを観戦する上で知っておかなければならないマナー、選手がプレイに入ったら動いたり音を出してはいけない、写真を撮ってはいけないなどなど、選手がいい環境でプレイをするために不可欠なのがギャラリーマナーです。
また、ゴルフ観戦には「コツ」のようなもの、つまりどう観戦するか;お目当ての選手について観戦したり、気に入ったホールで腰をすえてじっくり観戦するなど、楽しみ方は人それぞれですね。
日本では、このような観戦マナーや観戦方法が国内トーナメントを通じて定着し、プロのプレーを間近で楽しむ「ゴルフを見る文化」が育ってきました。しかし中国のゴルフはまだ発展途上であり、競技人口がまだまだ少ないうえに、観戦を楽しむ文化が育っていないのが実情です。国際的な大会は注目されるものの、国内ではギャラリーがほとんど入らないという大会も少なくありません。そのため、ゴルフというスポーツを身近に感じてもらい、まずは大会会場に足を運んでもらうことが、中国でゴルフがスポーツとして定着する第一歩かもしれません。

10月19日〜21日江蘇省無錫市の錦園カントリークラブで行われた「SRIXON XXIO LADIES OPEN TOURNAMENT」は日本のゴルフ用品メーカー、ダンロップ社がスリクソン、XXIO、Clevelandの3ブランドを掲げ開催する初の大会です。
日本で開催されるトーナメントのように、コース内にスコアボードやギャラリースタンドを設置されたほか、アトラクションや来場者プレゼントなどギャラリーが観戦を楽しむための大会作りがなされていました。20121031_02 20121031_03なお、第1回の今年は16歳のプロ選手、林希妤がツアー最年少優勝を果たしました。また林選手と最後まで優勝を争ったのは同じ16歳のアマチュア刘钰選手。2016年オリンピックに向けて若い選手が実力をつけてきているのが実感されます。
マスターズで強く感じるのは大会とパトロン(ギャラリー)の一体感、すばらしいトーナメントはギャラリーの担う部分が大きいのではないかと思います。中国の女子ゴルフツアーはまだ4年目、ゴルフ文化をつくるには時間がかかるかもしれませんが、実力のある中国の選手たちがギャラリーの熱心な応援でより素晴らしいプレイを見せてくれる、そんな日がくるよう、私たちも一助を担えればと思います。

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