松山英樹著「彼方への挑戦」を読んで。
松山英樹著「彼方への挑戦」(徳間書店)から。
今年のマスターズ最終日、2打差で迎えた17番ホール、ドライバーで放ったティーショット。
<空に描いたのは、僕が長年追い求めていた軌道だった。過去の自分と向き合った末に取り戻した「人生最高」と言えるドローボールを最後の局面で打てた。>と。
泣けました。こんな瞬間に出るんだな‼︎。2013年故障前のドローボールを理想に、悩み、苦しみ、自分と向き合い、戦い、コーチと葛藤しながら・・・壁を越えた一打が、サンデーバックナインの残り2ホールで。そして、18番ホールティーショットが人生最高のフェードボールだったとは。
今年のマスターズ、TBS解説陣の「55秒の沈黙」が話題となりましたが、是非、今年の4日間の中継映像と共に松山選手の技術や精神、心の声を紹介し、それに応じて振り返るコンテンツが出来たら面白いなと思いました。
私共がTBSと共に、マスターズ衛星中継をスタートして46年目。2010年、霞ヶ関CCでのアジアアマチュア選手権優勝から掴んだ2011年マスターズのローアマチュア。それから10度目の挑戦で成し得た快挙を中継を通してお伝え出来た事、この瞬間に出会えた事、ここまで支え、応援してくださった多くの皆様に感謝です。いよいよ来年は、松山選手がディフェンディングチャンピオンで出場します。ワクワクします。
そして松山選手は、この著書の中で、<子供がいい方向に導かれるには絶対に周りの大人の力が必要だ。>と語っています。ご両親、幼少期に出会ったゴルフ場の方々、高校・大学の恩師、東日本大震災の際、マスターズ出場の背中を押してくれた東北の皆さん、日本ゴルフ界の先達・・・・etc。
私も、子供にとって、そんな「大人」でありたいし、そんな「大人の力」になれるよう、微力ながらも挑戦していこうと思います。