2010.12.15

内閣総理大臣杯 JTTLファイナル4

20101215_01『内閣総理大臣杯 JTTLファイナル4』が、2010年12月11日(土)~12日(日)に浦安市運動公園総合体育館(埼玉県)にて行われました。

JTTLファイナル4は、実業団卓球である日本卓球リーグ実業団連盟(Japan Table Tennis League.)の年間チャンピオンを決定するプレーオフ大会で、前期リーグ、後期リーグの優勝チームを含む4チームのみが出場できます。

20101215_0211日(土)にはTBSのカメラ・クルーが来ていましたし、12日(日)にはCS放送局のJ-Sportsがカメラ5台で生中継を行っておりました(右下段画像:J-Sportsのカメラと左奥には実況解説席)。当社は、日本生命の女子卓球部のホームページ制作のお手伝いをさせていただいており、私はこの日もカメラマンに同行し、日本生命を応援してきました。

さて、ここ2、3年の実業団女子卓球リーグですが、日本生命、日立化成、サンリツの三つ巴の状態となっています。さかのぼると、
2010年後期リーグ  1位:日本生命 2位:サンリツ
2010年前期リーグ  1位:日立化成 2位:日本生命
2009年ファイナル4   1位:日立化成 2位:サンリツ
2009年後期リーグ  1位:サンリツ 2位:日本生命
2009年前期リーグ  1位:サンリツ 2位:日本生命
と、この三社のどこが勝ってもおかしくない状況です。

【1回戦】
そんななか、11日(土)、日本生命は1回戦で日立化成と対戦。卓球の団体戦は、(1)シングルス、(2)シングルス、(3)ダブルス、(4)シングルス、(5)シングルスの5試合中3試合先取で行われますが、この1回戦は5戦目までもつれこみ、4時間15分にも及ぶ大接戦となりました。

なかでも4試合目の藤井寛子選手と野中由紀選手の試合が印象的でした。野中選手(日立化成)は“カットマン”と呼ばれる戦い方をする選手でラリーが20回、30回と続く長期戦に。そのため、途中から「促進ルール」と呼ばれる試合進行の遅れを防ぐためのルールが適用されました(促進ルール:▽サービスは1本交替▽サーバーがサービスを含めて13回打球する間に得点できなければレシーバーの得点▽残りのゲームはすべて促進ルールで行われる)。

藤井選手がこの試合を制し、5戦目で決勝進出を決めたいところでしたが、若宮三紗子選手の善戦空しく敗退し夕刻の準決勝へ。

【準決勝】
準決勝は、1回戦で中国電力を下したサンリツと対戦。サンリツは、福原愛選手を擁するチームなので、福原選手が出場する4戦目までいかないように、なんとか三連勝して決勝進出を決めたいところというのが、私とカメラマンの正直な思いでした。

1試合目の田代早紀選手、2試合目の李佳選手ともに3セット連取の勝利でトントン拍子。あとは3試合目の今期最強ダブルス藤井寛子・若宮三紗子組が勝利すれば決勝に・・・ところが!! サンリツの阿部恵・小野思保組に第1セットを取られ劣勢に!! 持ち直して第2セットと第3セットを連取するも粘られてフルセットの末に敗退!

20101215_03第4試合目は若宮選手VS福原愛選手。中国電力戦での福原選手を見る限り調子も良い様子だったので非常に苦しい戦いになるのを予想していましたが、なんと第1セットを11-5で若宮選手が先取!!

しかし、第2セットは2-11であっさり取られる。その後は一進一退の攻防が続き、会場全体の盛り上がりが最高潮に。

第5セットも10-10のデュースまでもつれ込み、どちらが勝ってもおかしくない状況。そして、最後は若宮選手に軍配が! 翌日の決勝進出を決め、望みを繋ぎました。

【決勝】
12日(日)は、日立化成との決勝戦。前日の死闘で敗れている相手ですが、日本生命の方が準決勝の勝利で勢いづいている雰囲気を感じました。第1試合は李選手が勝利。第2試合は若宮選手がカットマン野中選手にフルセットの末逆転負け。第3試合のダブルスも2セット先取から2セット落とす厳しい展開でしたが、藤井・若宮組がなんとか5セット目を取り返して勝利。

20101215_04第4試合もフルセットマッチで藤井選手が主将の貫録を見せ、昨年、苦汁をなめた日本生命ですが、2年ぶりに内閣総理大臣杯を奪い返しました(右画像:優勝を決め監督と笑顔で握手する藤井選手)。

これだけ手に汗握る試合の連続を見たのは初めてのことで、選手はもちろんのこと、応援している全員もヘトヘトとなった2日間でしたが、優勝の喜びで疲れは全て帳消しとなりました。

◆JTTLファイナル4 2010 最終成績
総合第1位:日本生命
総合第2位:日立化成
総合第3位:サンリツ
総合第4位:中国電力

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