2019.10.30
ゴールポスト
ラグビーファン歴半世紀を自認する小職には隔世の感を禁じえませんが、スポーツでこれだけ世の中が盛り上がれるという事態は嬉しい限りです。
「にわかファン」なる言葉が頻繁にメディアで使われていますが、誰でも始めはにわかファンからスタートするはずですから、これを機会にラグビーが日本でもメジャーなスポーツになっていってくれればいいなぁ、と思っています(かつてはラグビーは日本でもメジャーなスポーツだったのですけれどね)。
ところで、普段からラグビーを観戦している方は、今開催中のワールドカップの試合を観て、「あれっ?何かいつもと違うな・・」と感じたことはありませんか?
私はテレビ観戦だけでなく、特に秩父宮ラグビー場や以前の国立競技場には、トップリーグや大学リーグ、スーパーラグビーなどの試合を観に長年行きつけているのですが、今回、あれっ?、と感じたのは、そう、ゴールポストの高さ。
上の写真はワールドカップのポスト、下のは普段の秩父宮のポストです。
普段見慣れているものと比べると、ポールの高さが圧倒的に高いのです。
競技規則を調べてみたら、ポストの高さは「3.4m以上」とだけ規定されているので、高さに上限は無いようです。
数週間前、旧知の英国人と会う機会があり、ポールの高さのことを訊いてみたら、得意顔で説明をしてくれました。
今回のワールドカップで使われているゴールポストは、英国のハロッド・スポーツ社という会社の製品で、アルミ製の地上高が17mのもの。
8年前のワールドカップ(ニュージーランド大会)以降、同じものが使用されている由。
今回も12会場向けにすべてイギリスから運ばれてきたそうです。
日本でこの製品が使用されるのは、彼が知る限りでは初めてだそうです。
ちなみに、17mもあるポールは、設置の時は特殊な器具が付いたトラクターが必要なようです。
また、このゴールポストはイングランドでは、トゥイッケナム、ウェンブリー、ミレニアムなどの主要なラグビー場で普段から使用されているものと同じで、国際仕様品だとのこと。
そこで、5年前にトゥイッケナムでイングランド対サモアのテストマッチを観戦した時の写真を探してみたら・・・ありました。
たしかに今回のものと同じ高〜いポールですね、この時には気が付かなかったのですが。
秩父宮や花園などのラグビー場で普段使用されているものを調べてみたら、高さは最高でも13mの国産品のようです。
4mも高いとさすがに、あれっ、と感じるわけですね。
さて、いよいよ今週末にはWebb Ellis Cupを高々と掲げるチームが決まります・・イングランドでしょうか、南アフリカでしょうか。
楽しみですね!
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