オーガスタ・ナショナルと言えば
ここ数年は現地での業務のため、毎年4月の前半はマスターズが開催されるアメリカのジョージア州オーガスタに滞在しておりますが、改めて開催コースである“オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブと言えば”を私なりに紹介してみたいと思います。
まずはメンテナンスが行き届き綺麗に整えられた芝です。特にマスターズウィーク1日目となる月曜日は見た目だけでなく、フカフカした“踏み心地”も「これが世界最高峰のゴルフコースか」と思わせる印象的なものです。
「傾斜」
オーガスタ・ナショナルを訪れた方に感想をお聞きすると、よく聞きするのが「あんなにアップダウンのあるコースだと思わなかった」というものです。テレビ画面ではなかなか伝えるのが難しい勾配は、1番ホールから徐々に徐々に下っていき、9番ホールで同じ位置まで登り、10番ホールから再び下っていくという流れなのですが、数ホール歩いただけでも結構体力を要する傾斜があります。
それはグリーン周りやグリーン上でも同じで、ただでさえ硬いと言われるグリーンのスピードに加え、この傾斜を間近で見ると、ここでバーディーやイーグルと取っていく世界トップゴルファーの凄さを改めて感じざるをえません。
「見晴らしの良さ」
コース間の木があまり多くなく、生えている木も枝や葉が高い位置からしかないので、隣のホールやその先のホールの様子が伺える見晴らし良さがあります。観戦者の目線で見ると、隣のホールが見えると「じゃああっちも行ってみよう」と好奇心をそそられるため、ゴルフ観戦をより能動的にさせてくれるコースだと思います。
以上、これらはオーガスタ・ナショナルが持つたくさんある魅力のほんの一部にすぎませんが、マスターズはゴルフという競技だけでなく、そのコースにいるだけでも非常に心地良い気分になる大会で、それらの一端が少しでも伝わればと思いました。