中国事情 (3) 食在中国! 『お気軽グルメ』編
「食在中国」、今回は安くて気軽に食べられる「お気軽グルメ」のレポートです。
(1)牛肉麺(ニュウロウミエン)
煮込んだ牛肉とスープ、麺の、中国ではおなじみの麺料理。
一見味が濃そうですが、醤油ベースに豆板醤(トウバンジャン)のスープと平打麺、牛肉は“ぷるぷる”コラーゲンで女性にもお勧めです。
その土地によって味付けが違うのは、広い中国ならではのこと。ちなみに、こちらは蘇州(江蘇省)の牛肉麺専門店でいただきました。
(2)刀削麺(ダオシャオミエン)
こちらは山西省生まれの麺です。日本にも専門店があるので、ファンも多いのでは!?
生地の塊を持って、お湯の沸いた大きな鍋の前で包丁で削るようにして鍋に入れ、茹でて作るという調理法で、曲がった包丁で削るため1本の麺で厚みが違うのが特徴。でも、それが独特の食感で、食べ応えがあっておいしいです。スープもよし、焼きうどんのように炒めるもよし。
北京の胡同(フートン/路地裏)の庶民的な食堂で見つけて、あまりのおいしさに滞在中は連日通っていました。
(3)炸醤麺(ジャージアンミエン
日本でもジャージャン麺と呼ばれ、すっかりおなじみですね
岩手県盛岡ではじゃじゃ麺、韓国ではチャジョンミョンと呼ばれる麺に形を変えているというから、広く好まれる味なのですね。中国では北方でよく食べられる麺だそうです。
とっても素朴ですが、麺の上でキュウリの千切りと肉味噌がたっぷりのっていて、食べ応え十分! 味は少し甘めです。
(4)水餃子
こちらもおなじみです。日本では焼き餃子がポピュラーですが、こちらは餃子といえば、水餃子。しかも主食として、食べるのです
醤油やお酢をつけて、パクパクと、野菜がたっぷりなので、たくさんいただけます(実は、写真の量をわたし一人でいただきました)。餡がジューシー、皮がもちもちでしっかりしているのが本場ものです。
・・・今回の「お気軽グルメ」はガイドブックに載っているようなお店ではなく、ふらりと入った庶民の味。ここにこそ、「食在中国」の醍醐味があります。
フレンチマーケットグリル
11月下旬、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club/ジョージア州オーガスタ)に出張で行ってきました。オーガスタに行った際に良く食事をするお気に入りのお店がありますのでご紹介いたします。
それは、French Market Grilleという名前のCajun-ケイジャン-料理(ルイジアナ州に住むフランス語系の人達の料理)が美味しいお店です。
行ったら必ずたのむのが、GUMBOーガンボーというピリ辛のスープ。エビ、カニ、魚、チキン、ビーフ、野菜等々たくさんの味がブレンドされて濃厚な逸品。オーガスタの方に勧められて、すっかりハマってしまいました。
今回のメインは、店員さんお勧めのクラブケーキ。ほぐしたカニの身を丸型にし、表面に衣を付け焼き上げた料理で、外はカリカリ、中はふわっとしたカニの身がとても美味しかったです。
そして、ルイジアナといえばワニ!? アペタイザー(前菜)としてアリゲーターのフライをたのみました。外見からはどんな味がするのかとても不安になるワニですが、食べてみると匂い等の癖が全く無くて、鶏肉と白身魚の中間といった感じで、特製のソースに良く合いました。
他にもナマズやらザリガニやらいろいろありました。もちろん定番のメニューもしっかりとあります。何度でも行きたくなるお店です。
中国事情 (2) 食在中国! 『朝食』編
食在香港、食在台湾・・・食べ物のおいしい都市のことを称して、よく「食在○○(食は○○にあり)」と表現されます。中華圏に実に多くの「食在○○」が存在します。それはつまり中華圏はグルメな町の宝庫ということ! 今回の「中国事情」のテーマは、「食」についてご紹介したいと思います。
(1)中国定番の朝ご飯 豆乳+肉まん<br />
上海の外灘(バンド/租界時代に建設された西洋建築が建ち並ぶ上海随一の観光エリア)近くにビジネスマンが列をなす早点(朝ご飯)屋さん『芭比饅頭専売店』がありました。
豆乳は中華圏では定番の朝メニューですが、お店によって濃さや甘みが違うもの。好みのお店を見つけるまでいろいろなお店を試してみるのが朝ご飯を楽しむコツかと。
ちなみに私は豆乳+肉まん+饅頭(マントウ/皮がほんのり甘い蒸しパン)を外灘の景色を眺めながらいただきました。肉まんは肉汁があふれるほどジューシーで、朝からボリューム満点。
(2)屋台感覚の朝ご飯 焼餅(シャオビン)
小麦粉で薄く焼いた皮に好きな具を包んでいただく手軽な朝食です。
私は中国風揚げドーナツ「油条(ヤウティウ/ヨウティヤオ)」と青ネギをチョイス。油条を入れることでボリュームが出て、朝ご飯として十分です。片手で食べられるので公園を歩きながらいただきました。
皮の薄いの、厚いの、卵を一緒に巻いたの、などなどバリエーションが豊富です。
(3)中国といえばお粥ですが・・・
家庭で食べる朝ご飯といえばお粥ですが、画像は機内食。上海から北京への移動に使った国内線で出てきました。
機内食とはいえ、アツアツでおいしいのですが、まさかお粥と思っていなかった私は開けた瞬間衝撃を覚えました。そして、手がベタベタになったのが少し残念・・・。でも、中国ならではの機内食でした。
(4)番外ですが、蜂蜜酸牛女乃<br />
蜂蜜入りヨーグルト(酸牛女乃/サンニュウナイ)です。朝メニューというわけではありませんし、北京でしか見かけなかったのでエリア限定ものかもしれませんが・・・
薄茶色の可愛らしい陶器に入っており、紙のフタの上からストローを刺して飲みます。2元で購入。空きビンはお店のケースに返却します。
次回の「中国事情」は、「お気軽グルメ」編と「ご馳走」編です。