国慶節
10月1日は、中国の国慶節。中華人民共和国が成立して、今年で65年。中国4000年の歴史からはほんの一瞬ですが、まさにお祭りです。アパートメントの近くでも、朝から花火の音が絶えません。
今年の国慶節は、仁川アジア大会と重なり、CCTV、CCTV5、CCTV5+、STV(上海体育TV)で、朝から晩まで、中国の金メダルをいやと言う程見せつけられています。本日のダイジェストでは、テーマソングと共に中国選手の活躍映像と表彰式の国旗が感動的に流されています。中国語の分からない私が、テーマソングを口ずさめる程です。そんな中、久方ぶりに4×400m男子リレーで、日本選手の圧勝をみて溜飲を下げているところです。TBSのアジア大会は盛り上がっている事を期待しています。
さて、今日は、人民広場から外灘に繋がる街に足を延ばしてきました。知人からも一度、国慶節の外灘を見ておいた方が良いとのアドバイスで行ったのですが、圧倒的な人の流れと熱気に驚きました。日本では、どの様な時にこの様な人が集まるのかと想像しましたが、思いつきません。ワールドカップサッカー日本試合の渋谷交差点でしょうか。また違った興奮なので、これは違いますね。弊社の上海生まれのスタッフは、早くも蘇州に家族旅行。この時期、上海に来るのは田舎者と言っていましたが。
マーケティング関係の方が、日本はサービスをはじめとする非製造業が80%。中国は、製造業・国営・政府関係事業で70%〜80%と言っていました。人口・成長率で測れない、この構造を把握しないとマーケットを間違うよと。そんな事を想いながら、中国の非製造業が成熟してくる日は何時なのかな。人ごみにまぎれながら、ユニ・チャームの旗を振り、旅行代理店の様に人を引き連れた方を見かけました。さすが、成功企業は違いますね。地方の代理商の方を観光を兼ねて案内しているのでしょうか。日本企業各社、それぞれに、代理商(卸)と小売りの方々への対応に知恵を絞っている様です。
そして、ヤクルト、人民広場駅はじめ、ここぞとばかりデジタルサイネージでの宣伝をしていました。 各エリアと貧富の差と多くの人種。難しいマーケットですが、中国・アジアで成功を収めている企業の、緻密なマーケティングを垣間見ました。
PRGR ScienceFit(プロギア・サイエンスフィット)
今やゴルファーにとって当たり前の指標となったヘッドスピード理論の提唱に始まり、グリップスピード理論など常に新しい独自の理論を展開してきたPRGR(プロギア)が、当社の近く、赤坂エリアにスイング解析&ゴルフスクール施設をオープンされたので、さっそく予約して解析&レッスンを受けてきました。まず、場所が溜池山王駅から直結のため、当日は雨天だったにもかかわらず、雨にも濡れずアクセスが抜群でした。中に入ると、落ち着いた内装・雰囲気でしたし、ビジネスマンにとっては自然な居心地でした。実際解析に入ると、何球かボールを打ち、それらのデータを見ながら説明していただきました。グリップスピードから自分のスイングが体で振るタイプか、手首で振るタイプかや、スイングの軌道、クラブのヘッドがどういう角度でボールにあたっているかなど、自分のスイングのタイプ・問題点を科学的に知ることができました。 興味深かったのは、男・女ツアーで活躍しているプロゴルファーのタイプと、その中で自分がどこに位置するかと知ることができたことです。自分は原江里菜プロと似た傾向をもっているらしいのですが(レベルはさておき)、プロでもいろんなタイプがあり、それに合った練習をしているということ、また今のプロは今のクラブに合ったスイングをしているらしく、そういう情報を知るとゴルフ中継を見る目も変わってきますし、目指すべき方向が明確になったことで上達を目指そうという気になりました。自分は学生時代野球をやっていた経験があるため、どうしてもゴルフのスイングにならず、悩んでいたのですが、それも一発で悩みを理論的に解決していただけましたし、目からウロコの説明やアドバイスをいろいろいただくことができました。
「鉄は熱いうちに打て」という言葉がありますが、今回上がったモチベーションが高いうちに、ある程度のレベルにまでは持って行ければと思っています。
世界の行方を左右する(?)2つの投票
早いもので今年ももう9月になりました。今月、英国では注目される投票が2つ実施されます。その1つは、18日に実施される、現在の英連合王国を構成している4つの国の1つであるスコットランドの独立の是非を問う住民投票で、過半数の支持で独立が可能になる、とのことです。英国政府は投票の結果を尊重する、と既に表明していますが、金融当局は通貨について、独立した場合は英ポンドは使わせない、などと牽制球をしきりに投げているようです。現地の報道等によると、現時点では6対4で現状維持派が有力のようですが、独立派の地道な活動の成果もあって支持が拡大しているとの報道もあり、予断を許さない状況のようです。 この住民投票の結果は、世界経済や欧州体制に及ぼす影響のみならず、セントアンドリュースをはじめとして全英オープン等が開催されるゴルフコースの大半がスコットランドにあることからも、行方が大変気になります。
もう1つは、そのゴルフ界を米国のUSGAとともに全世界レベルで統括しているR&Aの一部門である “The Royal & Ancient Golf Club of St. Andrews” が、設立以来260年間守り続けている “クラブメンバーは男性のみ” という「伝統」を返上して女性にメンバーシップを解放するか否かが、2,500人の現メンバーの投票により決められます。
2012年に、マスターズの舞台であるAugusta National Golf Clubがやはり男性オンリーの伝統を破って2名の著名な女性をメンバーに迎えたことは記憶に新しい出来事ですが、この時セントアンドリュースは「当方ではそのようなことを検討はしていないし、その予定も無い」と明言しました。しかしその後、英国政府の閣僚からも「検討すべきだ」という声があがったり、スコットランドの首相が昨年ミュアフィールドで開催された全英オープンの関連行事への参加を、同様なポリシーを貫くミュアフィールドに抗議の意を示すために拒絶したりと、にわかに “アゲンスト・ウィンド” が強くなったようです。
こちらの投票について大方の報道では、「解放に是」が大勢を占めているようです。英国の伝統と格式を重んじるゴルフクラブには、「レストランではジャケット着用必須、スパイクでの入室禁止」のように、他にも多くのしきたりや慣習が残っていますが、女性へのメンバーシップ解放は「時代の流れ」というべきことなのでしょう。セントアンドリュースやミュアフィールドだけでなく、全英オープンが開催されるコースだけをみても、ロイヤル・セント・ジョージズやロイヤル・トルーンなど他にも多くのゴルフクラブが男性オンリーの伝統を維持しています。今回のセントアンドリュースの投票の結果が他のクラブにどのような影響を及ぼすのかも含めて、今後の動向に引き続き注目したいと思います。