8月末の北京~上海
先週は、北京~上海におりました。
北京は、9月3日のパレードに向けて、着々と準備が進められていました。街の至る所に、抗日戦勝・反ファシズム戦勝70周年記念の横断幕、交通広告が掲出されています。車のナンバー規制が20日より実施されており、末尾の偶数・奇数で1日おきに代わります。お陰様で、車移動はいつもの混雑が無く助かりました。但し、弊社のお客様の中には流通に支障が出ている様です。APECブルーが話題となりましたが、今回の北京も空が澄んでいたと思います。北京の暑さで、今回滞在中に開催されていた世界陸上参加の選手が大丈夫かと心配しましたが、秋を思わせる気候でした。
今回はTBSさんのご配慮もあり、「世界陸上」を観戦することができました。私は、200m男子予選を見たのですが、話題のサニブラウン選手、ボルト選手の走りを生で観る事が出来、感謝です。鳥の巣には、動員をかけているとも言われていますが、多くの観客が詰めかけ、携帯片手に撮影し放題でした。現地のテレビ局CCTV5では、中距離選手の走りに合わせ、観客がウエーブする姿が映され、相応に盛り上がっていました。私は、1980年代、コカ・コーラボウルで国立競技場にウエーブが起こったのを思い出しました。
世界陸上はアディダス社がスポンサーですが、アシックス社は郊外の美術館を貸し切りVIP・選手・主要顧客対応をしていました。プーマ社は、ここぞとばかりボルト選手の広告を集中投下です。各社、中国市場のマーケティングに余念がありません。
その後滞在した上海は、うって変わって、30度近くの天気です。蚊には悩まされますし、夕立もあります。この街には、北京の政治色は一切ありません。叔母さま達が集まっては、一風変わったダンスを踊っています。
ラグビーワールドカップ開幕直前 – 日本代表戦
先週は何かと日本のラグビー界に関する話題が多く報じられた週でした。
エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチのワールドカップ2015大会終了後の辞任と南アのクラブチームHCへの就任発表、スーパーラグビーへの日本参戦危機問題、ワールドカップ2019の日本開催白紙の可能性、等々、どれもネガティブな話題でした。
そんな中、8月29日に秩父宮ラグビー場で開催された「リポビタンDチャレンジカップ2015」日本代表対ウルグアイ代表戦を観戦してきました。
3週間後には開幕するワールドカップイングランド大会前最後の国内での代表戦であることや、渦中のエディー・ジョーンズHC率いる日本代表チームの国内最後の試合となることも手伝ってか、秩父宮ラグビー場は超満員とはなりませんでしたが、小雨模様にも拘らずめずらしく(?) スタンドの9割程度が埋まる大勢の観客が詰めかける盛況ぶりでした。
メインスタンド最上部の部屋には日本ラグビー協会現会長、前会長、ワールドカップ組織委事務総長他、日本ラグビー界のお歴々も顔をそろえての観戦でした。先週福岡で開催されたウルグアイとの第1戦では日本代表が30-8で勝利したものの、HCや選手自身のみならず関係者からも多くの課題が指摘されましたが、今回の試合はエディー・ジョーンズの言う “最強のメンバー” で臨み、開始早々のFB五郎丸選手のトライを皮切りに6トライを重ねて40-0の完封で勝利するという見事な試合でした。
エディー・ジョーンズが今年4月「ラグビー日本代表決戦の年」と題して講演したセミナーでポイントとして挙げていた (1) 試合開始10分以内に点を取る (2) マイボール・ラインアウトは確実にキープする(今回の試合ではキープ率は100%) (3) 日本の得意な早いパス回しで相手ディフェンスに穴を開ける、といった点に関してはこの試合ではほぼ完璧にできていたと感じました。また、先週までの試合では多く見られた密集戦で相手にボールを奪われるという場面はほとんど無く、逆に相手のボールを奪うターンオーバーは日本代表の方が多く、ワールドカップに向けて長く行われていた合宿の成果は着実に発揮されていたように思いました。
代表HCを務めた4年間で日本のラグビーの実力を着実に向上させた、と評価の高いエディー・ジョーンズですが、講演やインタビュー内容なども加味して推測するに、彼は卓越した計画性/マネジメント能力/幅広い人的ネットワークを持っており、有能な人を適所に配置してチームのパフォーマンスを最大化することができる人なのではないかと。
間もなく開幕するラグビーワールドカップ2015での日本代表の活躍と、日本ラグビー界の大いなる奮起に期待しております。
神戸ゴルフ倶楽部
先日、神戸ゴルフ倶楽部でプレイする機会に恵まれました。神戸ゴルフ倶楽部は1903年に開業された日本最古のゴルフコースで、神戸市内から車で40分ほどの六甲山の山頂手前に位置しています。開業当初は4ホールのみだったそうですが、今ではパー61の18ホールを有しています。
プレイ前は、通常14本のゴルフクラブで臨むところ、キヤディさんの負担軽減のため10本を選択し専用の軽量キャディバッグに詰め替えることから始まります。ここで多くのプレイヤーがドライバーを除外するのですが、プレイ後はそれを後悔することになるようです。基本的にキャディさんが全員のバッグを担いでくれます。(急こう配が続くため、カートはもちろんのこと、手押しのキャリアーもありません。)軽量バッグとはいえ、4人の場合は相当の重量になり、聞くところ現在キャディさんは男性のみだそうです。飲料は各自で持つことになり、ペットボトルを入れる肩掛け用のロープ状のものを渡され、まるで小学生が遠足に行くように水筒をぶら下げることになります。キャディさんがフォアキャディとして前方に位置する場合には、学生ゴルファーのように各自がバッグを担ぎます。
コースはパー4が7ホール、パー3が11ホールです。どのホールも自然の形状を利用した素晴らしいコースで、特にパー3は170~190ヤードが多く難易度が高いホールが続きます。スループレイで回りますが、通常のコースより短い全長4049ヤードとはいえ、ラウンド終了後はかなりの疲労感です。(もちろんプレイ内容にもよりますが。)クラブハウスはクラシカルな趣のある建造物で、フロントやレストランの方々の丁寧な接客が印象的です。また、落ち着いた雰囲気の中でいただいたカレーライスは絶品でした。
現在、日本にあるゴルフ場は2300前後と言われております。これは、世界各国でアメリカ合衆国に次ぐ多い数だそうですが、その原点を初めて体感できたましたこと、まさに感慨無量です。