はじめてのオーガスタ①
今年のマスターズから早3週間が過ぎようとしています。
始まるまでもあっという間でしたが、終わってからもあっという間ですね……。遅ればせながら、今年のマスターズを現地で観戦する機会に恵まれた私が、見て感じたことを少し共有させていただければと思います。
今年は初日、二日目と曇り空が続き、風も強く、ウインドブレーカーを着込んでの観戦となりました。少し残念だったのは、すでに花々が満開のピークを過ぎており、有名な13番ホールなども若干色に欠けていたことです。(しかし、コース内では、ハナミズキ(Dog wood)やツツジ(Azalea)を所々で見ることができました!)しかし雲が晴れた瞬間、太陽がグリーンを照らすと、眩しいほどに緑色が広がり、澄んだ空気も気持ちよく、これは日本ではなかなか感じられない心地よさでした。それに、今挙げた13番を含むアーメンコーナーは、花々を差し引いても、まさにテレビで見ていたそのままの景観に感動です。
一方、イメージしていた以上に気持ちがよかったのはクラブハウス裏、1番ティー、18番グリーン周辺でしょうか。その小高い場所からは、パトロンが各ホールに沿って描かれるように群衆をなしているのが見渡せます。また、9、18番ホールの間には広場のようなスペースに芝生が広がっており、ここでピクニックでもしたら最高だろうな~と思いました。
また、オーガスタに関してよく言われる「グリーン上の起伏の激しさ」を実際目の当たりにすると、グリーンであることを疑いたくなるような傾斜です。ホールによってはそれが3段階になっていたり、奥行きが極端に狭かったり……。しかし、これがオーガスタの魅力のひとつであることは間違いありません。
今年、松山選手がパトロンを沸かせたシーンの一つ、2日目18番での“ほぼ直角“アプローチについて、「18番はあの寄せ方しかない。映像でも何度も見ているし、練習ラウンドでも分かっていた」と語っていたそうですが、ここにこのグリーンがドラマを生み続けている歴史を感じました。また、はじめて訪れたある方が、「これまで最終日18番ホールの映像を見ていて、スタンドがあるのだと思っていた。しかしあれは傾斜を利用し、後ろの方の人が段々と高い位置に立っているのだと知った」と話されていましたが、ここからも計算し尽くされたゴルフ場であることが分かりました。
(続きは②にて)
上海世界旅遊博覧会
4月20日~23日、中国・上海展覧中心にて『第14回上海世界旅遊博覧会』が行われました。
上海展覧中心は、1955年に中ソ(当時のソビエト連邦)友好記念会館として建設された施設で、宮殿のような外観やシャンデリア、アーチ型のホールなどの内装も異国情緒があり特徴的。この日のイベントは一般にも開放されていたため、観光バスが乗り付けるなど多くの人々が訪れていました。
ブースは国内旅行、海外旅行などに分かれ、各都市の観光協会などがそれぞれの観光地の魅力をアピールするほか、クイズや抽選会、民族舞踊のショーなど、とても華やか。また中央ステージではアイドルグループによる歌とダンスのパフォーマンスなど、旅行を計画している人々の情報収集はもちろん、イベントとしても楽しめる内容になっていました。
非常に中国らしいと感じたのは、国内旅行会社が集まったブース。そこはまるで年末の市場のようなにぎわいで、人々の旅行熱に圧倒されます。次々に破格の旅行プランが売り出され、中には「買一送一(一人成約で一人無料)」というお得な商品もあり、人々は競うように各旅行会社のデスクに群がっていました。旅の情報を知りたいだけではなく、その場に集まった各社の商品を比較して購入できる、効率的で実務的な博覧会ですね。
そして海外観光地ブースの中でももっとも出展が多く、にぎわっていたのが日本の旅行プランや観光地を紹介するエリア。ここ数年日本への観光客が急増しているというのはよく知られていますが、日本紹介ブースの充実ぶりには驚きます。群馬県や鹿児島県など都道府県が独自に出展してるほか、龍昇道観光ルート(中部・北陸地方)や大阪や京都以外の近畿地方など旅行先は多様化し、空港からの交通手段や日本の薬や健康食品の紹介など、より実践的な旅の方法がPRされています。日本への観光ビザ発給の緩和が進んだことで定番観光地を訪れる団体旅行から、個人で行きたいところへ行き、したいことをするという自由旅行の人気が高まっている中国人の日本旅行事情が伺える気がしました。
旅の情報を仕入れ、各地のブースで現地の文化に触れ、そして次の旅のプランをたて、お得に購入する。楽しみと実益を兼ねたとても興味深いイベントでした。