上海/北京事情
昨年末から爆発的な勢いで普及しているシェアサイクル。上海だけで50万台を超えているとか。
スマホで最寄りの自転車(GPS搭載)を検索してQRコードで開錠。ofoやMobike等多くの企業が参画して、街は黄・赤・オレンジ・緑・ブルー・水色等、カラフルでスタイリッシュな自転車で溢れています。まずは、スマホ上で300元相当の保証金と身分証明証をスキャンして申請。30分1元程度です。GPS搭載ですので、個人情報丸見えですが・・。
また、どこでも乗捨て可能ですので、バス発着場の妨害等、トラックで大量の自転車を移動させている姿も見かけます。「進みながら考える」中国的発展です。
昼になると、今度は、フードデリバリーのバイクが往き来します。黄、赤、ブルー等、こちらはネット大手の会社(百度、テンセント、アリババ)が幅を利かせています。
スマホ上に店舗を紹介、注文を受けた店は調理をするだけ、ネット会社の配達員が店から弁当を受け取り、自宅/会社等に配達する仕組み。店舗情報は、料理等のメニュー、料金は勿論、配達に要する時間、配達料金の有無、今までの配達実績数、店の評判等、中々親切です。(以下はお店でのショーウィンドウ)
中国は、ネットユーザーの約95%がスマホを使用。電車内での動画視聴から、ゲーム、そして上記サービス等、決済まで含め、何でもスマホです。
先日、タクシーで空港まで向かう途上で、他人が同乗。結果、料金が2分され、これも合理的な発想を持つシェアー文化発展の一つの様です。
温故知新
ゴールデンウィークに自宅の階段下の物置を整理していて懐かしい物を見つけました。
その昔、と言ってもわりあいに最近までの話なのですが、ゴルフボールには2種類の公認球があったのをご存じでしょうか。(ご存じの方はゴルフ歴30年以上、とお見受けしますが・・)
北米を除く世界のすべての地域におけるゴルフの統轄団体であるR&A(英国ゴルフ協会)が規定したボールと、北米地域の統轄団体であるUSGA(全米ゴルフ協会)が規定したボールの2種類です。
上の写真を見てその違いが判るでしょうか?
3つのボールの内、上と下の2つがR&Aのボール、真ん中のがUSGAのボールです。よく見ると、僅かですが、大きさが違うのです。
その違いは、ボールの直径で0.06インチ・・約1.5mmです。
R&Aが規定していた小さいボールは通称 “British Ball” または “Small Ball”、USGAボールは “American Ball” または “Large Ball” と呼ばれていました。
1990年に両協会がボールの大きさの規定を統一するまで、4大メジャーを含むプロの試合でも長年この2種類のボールが使用されていました。R&AとUSGAが合意したボールの大きさはUSGA規定のもので、今に至っています。
Would Golf Hall of Fameの文献を読むと、ボール統一以前の様子について、以下のようなことが書かれています。
USGAルールで開催される試合はUSGA規定のボールのみが使用可能、R&Aルールで開催される試合はどちらのボールも使用可能。ただし、Ryder Cupのような国際試合では、開催コースがアメリカの場合でもどちらのボールも使用が可能。
また、The Open(全英オープン)に出場した大多数の米国人選手は、全英オープンでは好んでSmall Ballを使用した。
それをした選手には、Arnold PalmerやJack Nicklausも含まれている。
なお、World Golf Hall of Fameのミュージアムには、1961年のRoyal Birkdaleで開催された全英オープンで優勝したパーマーが使用したSmall Ballが展示されている由。
さて、物置から出てきたボールの箱も注意して見てみると、”SMALL”、”LARGE” とそれぞれにちゃんと表記がされていますが、私がゴルフを始めた当時、日本ではSMALLしか売っておらず、そもそもLarge Ballなんていうボールがあることも知りませんでした。(写真のボール・・ブランドや名前も懐かし〜い!)
ちなみに、写真のボールはすべて今は亡き「糸巻き」ボールです。
ボール表面もバラタと呼ばれる天然ゴムの素材が使用されていて柔らかく、いわゆる「芯を喰った」時は、クラブフェースに吸いついたような感覚が何とも言えず良いものでしたが、耐久性が無いため、アイアンでトップしてしまうと、1回で表面が切れて、中のゴムの糸が見えてしまって使えなくなる、という代物でした。
そういえば・・このボールでゴルフをしていた時代のドライバーやフェアウェイウッドは、正真正銘の “Wood”・・パーシモンでできたクラブでしたねぇ。
あ、年がバレてしまいますね。
100%電動駆動のスーパーカー
マクラーレン・・・Formula-1をはじめ、さまざまな自動車レースに長く参戦し、どのレースでも常に優勝争いに絡んでいる、言わずと知れた英国が誇るスーパーカーメーカーです。
その市販車はどれも数億円という化け物ばかりですが、半年ほど前、ラインアップの1車種であるハイブリッドカー「P1」に、ついに100%電気駆動の新型車が追加されました。
・セントラル・ドライビング・ポジションとオープントップ
・ゼロから最高速度到達までわずか2秒!
・ワンボタンのスタート/ストップ機能とエアコンを装備
・”Hickory Dickory Dock” を含むさまざまなポピュラー音楽がプログラムされたMP3プレーヤーとオーディオシステムを標準装備
“新しい小型のMcLaren P1TMは、その兄貴分であるP1とは2つの点において重要な違いがあります。”
冒頭にこのような説明で始まる発表時のリリースは次のように続きます。
“1つ目は、あの象徴的なMcLaren F1と同様にセントラル・ドライビング・ポジションであること。そして2つ目は、オープントップであること・・・・”
販売開始時のリリースもまた刺激的です。
“EVベースの驚異的なMcLaren P1TMの販売を開始しましたが、お乗りいただけるのはごく一部の限定的なお客様のみです。”
そりゃ限定的なお金持ちしか買えないでしょ、と思って値段をみてみると・・・なんと、£375(約55,000円) !!!
残念ながら日本での発売の予定はないそうですが、欧州ではすでに全ディーラーで販売中です。
イングランドのGoodwoodサーキットで実施された、専任のテストドライバーLeo氏によるテスト走行時のショートビデオはこちら。
車だけでなく、ビデオもとってもおしゃれですが、こういうことを本気でやるメーカーが何よりもおしゃれですね!
(岡田)