魅惑のミヤンマーへ
上野のパンダだけではありません
世間では上野動物園の赤ちゃんパンダの一般公開が話題ですが、東京では他の動物園も頑張っています。
その代表格が多摩動物公園です。残念ながらライオンを間近に見ることのできるライオンバスは耐震工事のため休止していますが、広大な敷地に320種類もの動物が展示されています。
現在、赤ちゃんではチーターの四ツ子やユキヒョウが展示され、連日賑わいをみせていますが、こちらは上野の赤ちゃんパンダのように事前抽選はなく、大混雑ではないようです。
虎などの猛獣も、従来にあった檻越しではなく工夫を凝らした見やすい展示をしていますので、カメラファンにも好評のようです。
また、昆虫展示にも注力しており、昆虫生態園では色とりどりの蝶が、あたり一面に舞う下で散策することができます。
入園料は大人600円、年間パスポートは2,400円というお手頃価格です。たまには、弁当とカメラを片手に動物鑑賞はいかがでしょうか。
芸術の秋
芸術の秋と言われるだけあって、確かに秋は芸術に触れたくなりますし、実際に興味深い展覧会は秋に多いような気がします。そんな訳で、最近行った2つの展覧会をご紹介します。
ひとつは横浜トリエンナーレです。ビエンナーレ、あるいはトリエンナーレとも呼ばれる国際芸術祭ですが、近年は町おこしの一環としても、全国各地で多数開催されています。地方で開催される芸術祭に、旅行がてら行くのも楽しいものですが、今回は3年に1度のペースで、横浜のみなとみらい地区で開催されているトリエンナーレに行ってきました。2001年の初開催から度々見に行っていますが、今年は週末の天候不順が続いて二の足を踏み、ようやく気持ちいい秋晴れを迎えた週末、会期終わりに駆け込んだ次第です。
全ての作品をゆっくりと時間をかけて見ることはできませんでしたが、会場の赤レンガ倉庫と横浜美術館を巡り、それぞれの作品を、制作意図を想像しながら見て廻りました。
インスタレーションや映像作品には、一見しただけでは制作者が何を意図しているのかわからないものが多くありますが、その意図するところを想像することが醍醐味とも言えます。今回面白かったのは取り壊されるおばあちゃんの家の想い出を一枚のキャンバスでなく、部屋の中の各アイテムをそれぞれ小さなキャンバスに丁寧に描き、写真さながらに中国の家の中を再現したドン・ユアンの作品や、タクラマカン砂漠に冷蔵庫を運び配線して、ビールを飲むというザオ・ザオの一見無謀にも見えるプロジェクト作品でした。
また、見終えた後に、美術展のレポートを載せている方のブログなどを見ながら、他の方の作品の解釈の仕方を知るのも楽しみの一つです。
いつもと比べると強烈な印象に残る作品が少ないような気がした今回のトリエンナーレですが、きっとまた次回も行きたくなるのだろうと思います。
別の日には、私が個人的にとても好きな彫刻家である三沢厚彦さんの企画展があると聞き、渋谷駅から徒歩15分ほどの高級住宅街の中に佇む松涛美術館に赴きました。
三沢さんの作品は樟(クスノキ)の丸太を掘って色付けした独特な雰囲気を持つ動物の彫刻で有名です。「アニマルハウス 謎の館」と題した今回の展示会はクマ、ライオン、キリンなど、ほとんどが等身大の、それぞれかなりの存在感がある三沢さんの作品群に、同じく彫刻家の船越桂さん、画家の小林正人さん、杉戸洋さんなどが手掛けた作品が入り混じるものでした。初めて訪れる、こぢんまりとした美術館でしたが、その空間に、三沢さんはじめ、あえて作者や作品の意図の説明を付けずに各クリエータ-の作品が並び、アトリエに入りこんだような感覚もあって、とてもワクワクしました。
残念ながら日程は合いませんでしたが、公開制作もしているようです。
こちらは館内撮影禁止なので展示の様子はお伝えできませんが、展示は今月26日まで開催しているようですので、興味のある方は下記情報をご覧ください。
松涛美術館 WEBサイト
http://www.shoto-museum.jp/exhibitions/175misawa/