2021.09.14

松山英樹著「彼方への挑戦」を読んで。

20210914

松山英樹著「彼方への挑戦」(徳間書店)から。
今年のマスターズ最終日、2打差で迎えた17番ホール、ドライバーで放ったティーショット。
<空に描いたのは、僕が長年追い求めていた軌道だった。過去の自分と向き合った末に取り戻した「人生最高」と言えるドローボールを最後の局面で打てた。>と。

泣けました。こんな瞬間に出るんだな‼︎。2013年故障前のドローボールを理想に、悩み、苦しみ、自分と向き合い、戦い、コーチと葛藤しながら・・・壁を越えた一打が、サンデーバックナインの残り2ホールで。そして、18番ホールティーショットが人生最高のフェードボールだったとは。

今年のマスターズ、TBS解説陣の「55秒の沈黙」が話題となりましたが、是非、今年の4日間の中継映像と共に松山選手の技術や精神、心の声を紹介し、それに応じて振り返るコンテンツが出来たら面白いなと思いました。

私共がTBSと共に、マスターズ衛星中継をスタートして46年目。2010年、霞ヶ関CCでのアジアアマチュア選手権優勝から掴んだ2011年マスターズのローアマチュア。それから10度目の挑戦で成し得た快挙を中継を通してお伝え出来た事、この瞬間に出会えた事、ここまで支え、応援してくださった多くの皆様に感謝です。いよいよ来年は、松山選手がディフェンディングチャンピオンで出場します。ワクワクします。

そして松山選手は、この著書の中で、<子供がいい方向に導かれるには絶対に周りの大人の力が必要だ。>と語っています。ご両親、幼少期に出会ったゴルフ場の方々、高校・大学の恩師、東日本大震災の際、マスターズ出場の背中を押してくれた東北の皆さん、日本ゴルフ界の先達・・・・etc。
私も、子供にとって、そんな「大人」でありたいし、そんな「大人の力」になれるよう、微力ながらも挑戦していこうと思います。

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2021.08.27

とある在宅勤務の日のできごと。

今週火曜日、私は、在宅勤務をしておりました。

昼食を済ませたお昼過ぎ…
ゴゴゴゴゴォォォォォォという轟音。

会議が始まってまた、
ゴゴゴゴゴォォォォォォ。

しばらくしてまた、同じ轟音。

何かと思ったらそう、ブルーインパルスでした!
あ、そうか、パラリンピック!

20210827_01

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エンジン音ってなかなかですね。
正直、めでたさより、直ぐ頭上で音が鳴っている気がして怖いな~と感じてしまいました。

それにしても、とてもキレイな編隊ですよね。
これって機体と機体の間はどれぐらいの距離なのでしょうか?
地上からは近く見えますが…調べましたが分かりませんでしたので、ご存知の方いらしたら教えてください!

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2021.08.10

アニカ・ソレンスタム

東京2020オリンピックの女子ゴルフ競技が終わり、米国のネリー・コルダがロレックスランキング1位の貫禄をみせ、金メダル。稲見萌寧も最終日の猛チャージで1打差の2位タイとなり、ニュージーランドのリディア・コをプレイオフで退け、見事銀メダルを獲得しました。錚々たる上位の顔ぶれの中に、稲見萌寧や畑岡奈紗の名前があるのはゴルフに携わる者として誇らしく感じます。

一方、米国コネチカット州のブルックレーンCCでは、全米シニア女子オープンが7月29日~8月1日に開催され、シニア入りしたばかりのアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が通算12アンダーで優勝。2位のリサロッテ・ノイマンに8打差をつけての圧勝でした。
私の思う最強の女子ゴルファーはやはりアニカ・ソレンスタムです。USLPGAレギュラーツアー72勝、メジャー10勝、日本でも8勝をあげ、USLPGAツアーのミズノクラシックでは5年連続優勝という偉業も遂げており、日本の多くのゴルフファンも彼女のプレイに魅了されたことでしょう。20210810_03写真は2001年に千葉県総成CCにて開催されたシスコワールドレディスマッチプレイでの優勝シーンです。パク・セリやローリー・ケーン、不動裕理など日米の上位選手が参戦する中、マッチプレイでも強さをみせつけました。
翌年2002年の同大会にもディフェンディングチャンピオンとして出場しましたが、1回戦で敗退する波乱。しかし、翌日の出場選手スタート後の練習場にはアニカ・ソレンスタムとキャディの姿がありました。野球のグローブをつけたキャディが100~120ヤード付近に立ち、彼女はウェッジで彼をターゲットにショットを放ちますが、どのショットもほぼ同一の弧を描きながらキャディのグローブに吸い込まれていきます。数十球打っても、ターゲットのキャディが3歩以上動くことはありませんでした。それでも満足がいかないのか、真剣な表情でキャディと長らく言葉をかわし、練習グリーンへと向かっていく姿が忘れられません。20210810_02

今回オリンピックで活躍したネリー・コルダや稲見萌寧など、実力とともに練習量でも定評がある、とのこと。アニカを超えるような選手が近い将来でてくるかもしれません。

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