機上での楽しみ
飛行機の旅の一つの楽しみは機内で頂くお酒です。
機内アナウンスでよく、”機内で頂くお酒は美味しいですが、気圧の関係で早く酔いが回ります、、”と注意されますが、実際のフライトでは1万メートル上空を飛んでいても、機内の環境は予圧されて普通に呼吸ができる状態に保たれています。 しかしその予圧がくせ者で、高度2,000mぐらいに調整されているために簡単に言うと空気が薄い状態です。 富士山の5合目ぐらいの高さでしょうか?じっと座っているだけでは全く影響はありませんが、そういう環境ですと重い荷物を頭上のストレージから降ろすのも一苦労です。 試しに次回に機内で飲んて空になったペットボトルの蓋をしっかりと締めておき、着陸した後にそのボトルの状態を見てください。 クシャクシャになっていてビックリしますよ。
こう云う状態で味覚はどうなるんでしょうか? 個人的な意見ですが、ちょうど朝起きた直後の口の感じに近いかと思います。ある意味ちょっと鈍った感じですね。しかし、地上ですと歯を磨くとシャキンとするんですが、それが飛行中ずっと続くわけですので、地上でいただいた事のある同じワインもまったく別モノのように変わりますし、正直言って高いワインは機上で頂くのは無駄だと思います。
航空会社もここらは研究しているようで、ワインでも柑橘系のテイストの強いモノを選んでいるようです。 朝のオレンジジュースが美味しいように、さっぱりとしたワインは機内で頂くと美味しく感じる訳です。
今日のバージンのフライトでは、シャンパンはLansonのBlack Label, 白ワインはフランスのSauvignon de Touraine, 赤はカリフォルニアのMountain View Pinot Noir 2009が用意されていました。 高いワインではありませんが、シャンパンや白ワインは柑橘系の強いメリハリのしっかりしたワインで美味しかったです。
これから各航空会社に導入されるボーイングの787と言う新機種はこの予圧が改善されて地上と殆ど変わらない状態になるんだとか、、お酒もさぞ美味しくいただけるんでしょうね。