2010.03.09

マイレージ、マイライフ(原題:Up in the Air)

20100309この日記を読んでいただいている方からよく“毎年どれぐらい出張されてますか”とか、“マイルが貯まるでしょう?”とかコメントをいただきます。

機内でジョージ・クルーニー主演の映画 “マイレージ、マイライフ(原題:Up in the Air)” を観ました。日本では未公開の映画だと思いますが、クルーニーが仕事で世界中を飛び回る主人公として幻の生涯1,000万マイル達成を目標として飛行機とホテルを我が家のようにして生活する様子が旅行の裏技と共にコミカルなタッチで語られている映画です。

実際にはこの映画に登場するような1,000万マイル達成者に与えられる金属製のカードとかは存在しないそうですが、いくつかのシーンで使われたConcIerge Keyはアメリカンエアライン(AA) の特別な顧客には用意されているそうです。映画の中ではグラファイト製の黒いカードですが、実際は違うそうです。

私は以前イギリスで働いていましたが、その頃が一番出張していた時期でして、毎週のようにヨーロパに行くだけでなく月に2回はニューヨークに行ってました。日本にも2ヶ月に一回ぐらいのペースで出張してました。その時メインに使っていた航空会社では当然最高のステータスなんですが、Personal Account Managerが担当に付いてくれまして、電話一本で満席の便でも予約は必ず取ってくれたり、アップグレードは空席があれば当然してくれました。飛行機は一番最初に降ろしてくれるは、空港では職員の方が案内してくれるなど、今の航空会社の経営状況を考えると夢のような世界ですが、懐かしいです。

映画制作にはアメリカンエアラインが全面協力しています。AAは1982年に世界で最初にマイレージプログラムを開始して以来、一番メンバーの多い(880万人)プログラムを持っています。

さて私の生涯飛行距離、、残念ながら正確な数字がありません。最近のマイレージプログラムはクレジットカードの利用とか、ビジネスクラスとかの割り増し分、提携ホテル、レンタカーや機内販売の利用までマイルに加算されるので正確な飛行距離は分からないんです。しかし、数年前までは紙の切符(最近はe-ticketで記録が残らない)でしたので、それはほとんど残ってますから時間がある時にまとめてみると面白いかもしれません。社会人になってから30年で100万マイル以上は飛んでいるかもしれませんが、それ程生涯1,000万マイルは夢のような数字かと思います。

映画で一番印象的だったのは主人公のセキュリティーチェック時の計算された動きでした。アメリカの空港では靴は当然脱がされますし、ベルトまでとってチェックされますが、トレーの並べ方から靴の脱ぎ方、ベルトを取ってパソコンを出して。まるでダンスを見ているようでした。

Up in the Air、空の上って意味だけでなく、私は“足が地につかない”という意味で使うことが多いです。この主人公は結婚もせず、家族とも疎遠になり、恋愛は出先のホテルでの巡り逢いのみ、足が地についてない生活。 コメディーなんですが、とても意味の深い映画でした。日本では3月20日公開されるそうですので是非、、

あと、今日の日記は機上から!

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