アイスランドの火山噴火で、、
実際に現地に足止めをさせられて思ったのが、こういう時の危機管理能力や取り残された乗客の目的地に戻る努力と工夫でした。
まず当事者の航空会社。これは危機管理がどこまでできていたかの違いですが、英国航空(BA)は定期的にホームページの更新をしてフラッグキャリアとしての役割を果たすべく再開直前には見切り発車といわれてもおかしくないような便を海外からイギリスに向かわせました。この日も社長からのメッセージとして登録ユーザーにメールが届きまして、対応に関して細かく説明されておりました。まさに想定外であったと言っておりましたが、イギリスへの帰国する方を最優先した方針の説明をして理解を求めてました。長距離便で14便、デリーや香港など各地から臨時便を出したとか、7万~9万人が帰国できるような体制でがんばっているというメッセージでしたが、よい対応だったと思います。
代替え輸送でそれこそ想定外の賑わいだったのが、英仏海峡を渡って鉄道サービスをしているユーロスターとフェリー各社です。日本だったら恐らく立ち席で乗車率150%ぐらいの運行はするのでしょうが、増便で対応していたのですが長蛇の列で待たされるだけでなく、苦労して駅に辿り着いても予約がないと追い返されてブーイングでした。もちろん定員やいろんな規定で決めたこよでしょうが、規定といえば傑作なのが英仏海峡フェリーのフットパッセンジャー(一般乗船客)の定員です。フェリーは当然車を移動する船ですし、車に乗っている乗客が乗船することを前提として規定ができてます。それに最大何人という一般乗船客の数が決まっています。そこで機転の効く連中はボロ自転車をどこかで見つけて来て、自転車プラス人の枠(これが意外にあるんですね)で予約をとって乗船してました。スーツケースと自転車を引っ張ってスーツ姿で自動車と一緒に乗船している姿は面白かったです。それにしても、ああいう自転車は捨てられたのでしょうね。
あと極めつけはレンタカー会社の対応。”◯ーツ”では飛行機の混乱で不自由な思いをなさっている方へ、とメールが届きました。内容は特例として登録されている国に向かって行く片道レンタルに関して、ドロップオフチャージを免除するということでした。要するにこの期間に車が所管の営業所から離れてとんでもないところで乗り捨てられているのでそれを戻す手伝いをしてくれってことです。それならドロップオフの手数料だけでなく、レンタル料金半額とかすべきだと思いますが、、、 これも想定外の収入があったんでしょうね。
写真はイギリスの航空局から発表されたその期間の火山灰の分布図です。飛行規制でしたので誰もチェックできてないので信憑性は???