2014.03.12

Japan Passing

20140312最近、日本たたきと言う意味で使われるジャパン“バッシング”では無く、ジャパン“パッシング”と言う表現を良く聞きます。 要するに日本をパスして中国や東南アジアとのビジネスを強化している状況の事です。ほんとうにパス・スルー、悪くいえば“無視”されているのが現状です。

今週アメリカPGAツアーの全面サポートを受けて、チャイナ・PGAツアーの予選会が始まりました。 チャイナツアーはアメリカのドットコムツアーに参加資格が貰えると言うだけでなく、アメリカPGAとの関係が強いと言う事もあり、地元中国だけでなく、太平洋地域や東南アジアだけでな、アメリカ本国の選手達も積極的に参加しているほどです。

日本国内のツア–も始まりますが、松山選手など若手のスターが不在のなかで、海外の選手からも注目されない日本独自の路線を進み、どんどん世界のゴルフに遅れを取っています。皮肉にも日本の放送局がアメリカPGAに支払うアメリカツアーの放映権は毎年値上がりしているわけで、優秀な選手やお金だけがアメリカツアーに流れているのが現状です。

チャイナPGAだけでなく、アジアンツアーもヨーロピアン・ツアーと提携して、アジアンツアーのメンバーが積極的にヨーロッパのツアーに参加したり、逆にヨーロッパツアーのカレンダーにアジアのメジャートーナメントが含まれており、ヨーロッパからも多くの選手が参加します。

この写真は中国の深圳で行なわれたチャイナ・ツアーの選考会のリーダーボードですが、オーストラリア、ニュージーランドやアメリカの選手など。日本のトーナメントではまず見た事の無いような数の海外からの選手が出場していました。

日本のトーナメントのあり方を本当に考えないと、限られた日本の選手のためのローカルツアーと言うイメージが定着してしまい、日本の若手の選手たちも日本のツアーには興味を持たずに中国のツアーに行ってしまうのも時間の問題かも知れません。

我々日本でゴルフに関連する者としても、日本の各団体やメーカーなどと力を合わせてこの事態を変えて行く時かもしれません。今までのしがらみや、特権を持っていた方や団体にとっては大変な事かも知れませんが、世界レベルで考える時では無いでしょうか??

このページのトップへ