2014.08.18
NCAA(全米大学体育協会)とアマチュアリズム
アメリカの大学では、フットボールやバスケットボールの選手達に奨学金を出し強いチームを作っています。 それ以外のスポーツでもちゃんと奨学金の枠が設けられており、選手達は体育会での活躍と引き換えに大学の授業料だけでなく、寮や生活費の補助を受け取っています。
ご存知のとおり、アメリカの大学のスポーツ、特にアメフトとバスケットボールはテレビではキラーコンテンツとして扱われており、近年ではスポーツ専門チャンネルやメジャーネットワークが有名大学の試合の放映権を取るために料金がエスカレートして、プロ並み、いやそれ以上の放映権が各大学に入る大きなビジネスとなっています。
そのために、各大学では優秀な、元プロのヘッドコーチを高いギャランティーで雇ったり、立派な体育館やトレーニング施設を作っている程です。
今アメリカで裁判沙汰になっているのが、大学がそのスポーツ興行で得た収入をバスケやアメフトの選手たちにも共有する動きがあります。 それに対してNCAAが大学生=アマチュアと言う根本論で対立しています。
大学側としては、優秀な選手をギャラと言う形で入れてより強いチームを作ろうと言う考えにNCAAが横槍を入れた形で面白く無い訳です。
今年のカレッジフットボールのシーズンもいよいよスタートしますが、スタジアムの外での戦いも注目される所です。