2011.03.30
大統領の椅子
来週はいよいよマスターズです!! クラブハウスも選手やゲストを迎えるようにテーブルが並べられ、準備万端かと思います。
さて、この写真はトーナメント前にクラブハウスの2階で撮影しました。この中央にある机はアイゼンハワー大統領(Dwight David Eisenhower)が実際にオーガスタに来た際に執務をしていた机と椅子です。まさに国宝級のモノですので、さすがにトーナメント期間中は安全な場所に移動するそうです。
この椅子に座って窓の外に広がるオーガスタナショナルのコースを見ると、一瞬大統領になった気持ちがします。
アイゼンハワー大統領は任期中(1953-61年)によくオーガスタを訪れ、10番ティーグラウンドの隣にあるアイゼンハワーキャビンと呼ばれる家にホワイトハウスの機能を備えたのだそうです。一度アイゼンハワーキャビンの地下にあるシークレットサービスの詰め所や、ホットラインが入っていた電話回線の配電盤などは歴史を感じさせますが、当時のハイテク機器だった様子がうかがえます。この執務机はそのアイゼンハワーキャビンで使われていたそうですが、メンバーやそのゲストの方が触れられるように移動されたのだそうです。
オーガスタナショナルの設立にはボビー・ジョーンズとクリフォード・ロバーツ氏が重要な役割をしたのですが、このロバーツ氏はアイゼンハワーの選挙キャンペーンの資金集めをしたり、当時のアメリカの金融界やワシントンで有名な方だったそうです。今回75回目のマスターズを迎えますがオーガスタナショナルは本当にアメリカの政治、財界のトップ達がいつも集まって来ています。