2010.03.19

タイガー復帰に思う、、、

20100319タイガー・ウッズがマスターズ・トーナメント(4月8日開幕・ジョージア州オーガスタ)からゴルフトーナメントに復帰します。アメリカの各メディアはアメリカ史上最大のゴルフ・エベントになるとか、オバマの就任式以来の高視聴率になるだろうとか、たいへんな盛り上がりはご存知のとおり。マスターズウイークの火曜に行なわれるインタビューは全米に生中継されるかもしれません。

タイガーは世界を代表するスーパー・アスリート。今回のトラブルに関して4ヶ月前の例の自動車事故以来、アメリカのメディアを騒がせてきました。NYタイムスによると、この4ヶ月のタイガー関連記事の量は、同時多発テロ後の同期間で掲載されたテロ関連記事より多かったという、考えられないデータがあるそうです。交通事故後、はじめての記者発表は全米だけでなく、全世界のデレビでも流れましたし、この4ヶ月、彼の名前を聞かない日はなかったかも知れません。

これほどの注目を集めているタイガーですので、アメリカの広告業界も放っておけないですが、モラルの観点から会社やその商品のコマーシャルをさせられない状況は続いているのはご存知のとおりです。

アメリカのアスリートたちはいい意味でも悪い意味でもメディアに取り上げられ、法に触れることがあれば面白おかしく記事にされる場合があります。MLB選手の筋肉増強剤などの薬物疑惑、NFLやNBA選手の暴力、性犯罪、麻薬などアメリカでは頻繁にニュースで流れています。

以前、この日記でもゲリープレーヤのゴルフ選手に対するアドバイスを書いたことがありますが、今のプロスポーツの構図は、選手が活躍する、メディアが注目する、テレビの視聴率が上がる、それをスポンサーが利用して商品を売る、というパターンのビジネスモデルです。

英語でRole Modelという言葉があります。直訳すると“役の見本”、すなわち“よいお手本”ってことですよね。スポーツ選手がよいRole Modelであるべきでしょうが、業界もそれをサポートする体制を強化する必要があります。

タイガーが今年のマスターズでの復活を優勝で飾る確率は英国ブックメーカーのオッズによると3/1から9/2の間で、断然トップのようです。プライベートなことでなく、はやくゴルフの話題でメディアを賑わせてもらって、Role Modelとして戻って欲しいですね。

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