2012.02.08
Super Bowl その2
前回の日記で広告媒体としてのスーパーボウル中継とその広告について書きましたが、今回の放送を見ながら不思議に思ったのがニューイングランドのチームのユニフォームに付けられたロゴでした。楕円形でアルファベットのMHKが選手の左の胸のあたりに付けられていました。 NFLの規定は非常に厳しく、チーム名とそのオフィシャルユニフォームを提供したメーカー以外のロゴ露出は認められておらず、特例でスーパーボウルでは、スーパーボウルのトロフィーと開催回の表示しか許されていません。
良く見るとMHKは日本で放送したNHKの書体に良く似ていて、何かのメーカーが特例で付けたのか?と思いましたが、調べてみるとこれは、チームオーナー Robert Kraft市の今年亡くなったMyra夫人のイニシャルだそうです。 夫人はKraft氏がチームを購入するまでフットボールには全く興味を持たなかった方のようですが、購入後はチームのメンバーの母親のように面倒を見たり、先導してチーム主催のチャリティーを始めたり地元ニューイングランドの恵まれない子供達の為に動き回り、かならず試合会場にも夫婦で来ていたそうですが、今年の7月に癌で亡くなりました。 その後チームは今年のシーズンをMyra夫人に捧げるとして、今年のスーパーボウルでイニシャルを左の胸に付けて試合に出場した訳です。
NFLもこれを特例として認め、通常トロフィーのロゴが入る左の胸にMHKのロゴを付ける許可を出したそうです。
スーパーボウルを見た1億1300万人の人が私と同じように、何?と考えたのかは不明ですが、彼女がやったチャリティーが世の中の人少しは伝わったかと。。。