2012.03.01
今年のオーガスタ
毎年本格的に寒くなる前の秋にはオーガスタ・ナショナルのグリーンキーパーたちはOver-Seeding(オーバー・シーディング)と呼ばれる、ベント芝の上からライ芝の種まきの作業に追われます。 その後も水やりや肥料の管理が必要なのですが、マスターズトーナメントの舞台の仕上がりは冬の間の手入れが大きく影響しますので、担当者も気が抜けません。
先日打ち合わせにオーガスタを訪問しましたが、今年は例年に比べて比較的暖かな冬だったので、グリーンの仕上がりは私が覚えている限りでも最高の状態だと思います。 グリーンの色だけでは判断できないかも知れませんが、密度の高い芝生はちょっとした絨毯のようでした。
このライ芝ですが、マスターズ後には高温多湿のオーガスタの天気で焼かれたようになり、コースがクローズされた5月末以降はこれがオーガスタ?と思うような様子に変化します。
この写真はトーナメントで使われる練習場の風景です。普通のゴルフ場でしたらパー4のミドルが二つとパー3のショートホールが一つ作れる程の敷地ですので半端な大きさではありません。 手前にある練習グリーンもコース内と同じ状態に仕上げられます。 メンバーもこの練習場は限られた時期しか使えないそうですが、マスターズのための練習場もやはり世界最高ですね。