2012.08.16

オリンピックが終わって、、

20120816時差の関係で夜中や早朝に観戦する事になったロンドンオリンピックが終わりました。

日本のメデイアではメダルの数も金が7つ、銀14、銅17と健闘をたたえる記事や番組が多く見られます。 テレビのワイドショーでは帰国したメダリスト達が呼ばれてアスリートからいきなり芸人になり、柔道女子金メダルの松本選手に至っては、出演する番組では必ずと言って良いほどパフェを食べさせられていたり。 もう少し聞く事があるだろう?と何時もの事ながら日本のメディアにはがっかりする毎日です。 いつから始まったのか分かりませんが視聴者をバカにしたような内容の演出は海外の放送局の連中から見ても違和感があるようです。

今回もオリンピックの中継はNHKを中心として、日本選手の活躍が予想される競技を中心に放送されていましたが一部の人でしか見れないインターネットなどでしか他の競技が見れなかったのが残念でした。 イギリスのBBCでは、デジタル化もあり5チャンネルをうまく使って、殆どの競技を見る事ができたそうです。 オリンピックが終わって通常の番組編成に戻り英国の視聴者も何かの競技がほぼ24時間見れた環境で、中にはお昼の11時に見た卓球が懐かしく思う方も多いようです。

自転車競技の成功を見た英国の多くの人が自転車を購入したり新調したりするブームだとか話題になっていますが、オリンピックが単なる一過性のお祭りでは無かったと言う事を国を上げてプロモートしている様子が感じられました。

英国の柔道の選手でKarina Bryant と言う78キロ級女子で銅メダルを取った選手がいますが、彼女の場合はヨーロッパの大会ではかなり活躍していたのですが、オリンピック代表になるまでは自分の古い自動車を修理するお金も無かったとインタビューで答えていました。 英国では、Lottoと言う宝くじで得た収入をスポーツの振興の費用にあてて、北京オリンピックの前からスポーツの底辺を上げる事をしてきました。 結果として今回のロンドン大会でのメダルの数はアメリカ、中国についで3位になりました。 しかし、メダリストだけが注目されるだけでなく、参加した選手や今回の大会でゲームメーカーと呼ばれていたボランティア達に対しても英国のメディアは大きく取り上げていたのが印象的でした。

開会式の007、Mr.ビーンから始まったロンドン・オリンピックですが、閉会式を見ながら今回のテーマである”Inspire a generation”という言葉を思いました。 ”次世代に伝える”と訳されていたかと思いますがこれからの日本のスポーツをこれを機会に”Inspire” させたいですね。

このページのトップへ