最近サンフランシスコに出張が多かったのは、アメリカズカップ、ディフェンディングチャンピオンのORACLE TEAM USAに交渉へ行っておりました。

今年の9月にサンフランシスコでヨット界の最高峰にあたるアメリカズカップが開催されます。　この大会はスポーツの大会では最も古い歴史を持つエベントで、第一回は1851年の8月に開催されました。　第一回の優勝者はニューヨークヨットクラブの“アメリカ”艇だった事や、その後100年にわたりアメリカの船がタイトルを持った事がアメリカズカップと呼ばれる理由です。

今回は34回目の開催となる大会ですが、ディフェンディングチャンピオンであるORACLE TEAM USAの地元、サンフランシスコが開催の場所と選ばれました。　ディフェンディングチャンピオンに有利なのは、このように挑戦を受ける場所や、レースに使う船などのルールを決める事ができるので、常にホームゲームでの有利な立場でレースをする事ができます。

世界最高峰のレースだけに、クルーにはヨット界のスーパースターや、オリンピックのメダリスト達が集められるだけでなくヨットの設計者や制作に関しても世界トップクラスの人間が集められて作られた船体は我々の持っているヨットとはかけ離れたデザインでまさに水上のF１と呼ばれるようなカーボン・ファイバーの特殊な素材で作られています。

今回は日本のヤンマーと、このORACLE TEAM USAとのOFFICIALTEECHNICAL PARTNERの契約のお手伝いをさせていただきました。　世界の海を知り尽くしたヤンマーだけに、今回は高速で移動するレーシングヨットのサポート艇に高性能ディーゼルエンジンを供給したり、エンジニアリングのサポートなど、レース艇のラダー（舵）などにもヤンマーマークが入れられます。この写真は先日撮影しましたが、今回の舞台となるゴールデンゲートブリッジの下でのアクションです。　このボートにヤンマーの大型ディーゼルエンジンが2基搭載されているのですが、すごい迫力でした。