エスカレーターの謎
日本では、東京でエスカレーターに乗る場合には左に立っているかと思うと大阪ですと右に立ちます。 よくテレビでこの謎を番組で取り上げられていますよね。
海外ではどうなっているのか?よく聞かれる事がありますが、アメリカなどではどちら側にも利用者の勝手??、強いて言えば、前の人について同じ側に立たれる方が多いような感じです。
ところが、イギリスの地下鉄の駅ですとこれが”大阪式”の右側に立ち、急いでいる方は左をすり抜けるシステムです。 こんな掲示がされていて、皆さんルールを守って利用しているようでした。
ロンドンの地下鉄の主要駅であるキングスクロス駅で1987年の11月に発生した火災で、31人の方が亡くなり、100人以上の怪我人が出た教訓でしょうか、地下鉄の駅の安全対策はかなり細かく設定されていますし、利用者も迷路のような構造ですが、安全には気をつけて行動しているような印象です。
歴史のある地下鉄ネットワークだけに、駅の構造も地下深くに建造されおり、エスカレーターもご覧の通りの急勾配ですからルールを守らないと先日の投稿のように”死の危険”が待ってるわけです、、
こんな事を”Please Stand on the Right”と言う看板を見ながら思っていました。
ロンドンの通勤事情
英国内でロンドン周辺から市内への通勤をする方が多く、特に電車を利用して乗車時間1時間、移動距離も50キロかけて通勤する方が普通です。
日本で通勤列車と言うと満員列車に立ちっぱなしを連想してしまいますが、昨日掲載したようにロンドン市内の地下鉄は狭い事もあり、日本と同様なベンチシートと手すりにつかまり立ったままでの移動ですが、遠距離となると横に3列2列の合計5席が進行方向に向かう状態で(反対方向もあります)着席するタイプが多く使われています。
日本の JRとは違い、地域ごとに運行会社が線路を使う権利を獲得した上での運行で、料金も安いとは言えませんが、昨日使った50キロの路線を1時間かけて移動しましたが、座っての移動は日本の満員の通勤列車の20分の移動よりはストレスも無く、周りの乗客も車内WiFiを使いスマホやパソコンを開いて仕事ができるほどユッタリしています。
昨日使った列車の編成で、この写真では分かりにくいですが、駅まで自転車で通って来る方が自転車と一緒に乗れる車両も完備されていて、ロンドンに到着後も自転車で職場に向かう方に対応しているのは面白いですね。
色々メリットはあるように見える鉄道での通勤ですが、デメリットとして日本に比べて料金が高いのと、遅れやキャンセルの多い事ですね。
昨日の往復切符の料金は、ロンドンでの地下鉄乗り放題の1日券がオフピーク料金で30ポンドですから5000円ほど。通勤定期ですと月に同様の地下鉄込みで600ポンドですから10万円!! 品川から横須賀に移動するのとほぼ同様な距離ですので同じ乗車時間1時間でも片道820円に比べるといかに高いのかお分かりになると思います。
通勤定期も日本ですと支給されるケースがほとんどですが、英国の場合には個人負担となりますので、毎月10万円が通勤費用としてかかるのは大変な金額ですね。 主な企業では他の地域とは違う賃金体制をロンドンの事務所で働く方には作り支給されているとは言え、年間120万円はかなりの負担です。
そんな中で、最近増えて来ているのがオートバイを使った通勤だそうです。しかし夏のいい気候ならともかくこれからの冬の時期は雨にでも降られたら最悪のコンディションですし、よほどのハードコアなライダーで無いと無理ですね。
最近のテレワークの普及で、ロンドンで働く人は在宅勤務が増えている理由も通勤事情にあるのかも知れませんね。
死の危険!
物騒なタイトルですが、
久しぶりにロンドンのTUBEの愛称で呼ばれている地下鉄を使いました。日本の一般的な地下鉄に比べると一回り小さい作りですが、チューブ状のトンネルと同じ丸い形の列車(チューブの名前の由来ですね)が運行されているのは皆さんも画像などでご覧になっているかと思います。
コロナ禍での運航には制限がありましたが、日本と違い現時点では誰もマスクをしていないのには違和感を感じる程。
そんな中で、連結部のドアにこの写真のような表示がありました。 ロンドンの地下鉄では連結部には日本と違い車両の間にはカバーがされておらず、緊急時の為にドアは使えますが、さすがに走行中の使用は危険なのでこんなメッセージが使われています。
しかし利用防止の為?のメッセージにしては”Risk of Death”はかなりの表現ですし、日本ではまず見る事はありません。
日本では個人責任に関しては追求する事よりも、そんな環境を作っている事業者に対しての責任を責めるケースが殆ど。
お節介すぎるような注意事項はあるものの、このように死の危険までの表示はありませんし、同様にタバコのパッケージの注意事項も日本はまだ“危険性“は言うものの、このように“死”にます、、などの表現は見かけません。
良く、国民性の違いと済ませてしまうこのような表現ですが、こんな表示を見ると現地の個人責任の考え方が良くわかりますね。
Power Reserve
”コップ半分しか入って無いのか?それとも半分まだ残っているのか?”の表現の難しさはありますよね。
私は注ぐ立場か受け取る立場での解釈と考えていますが、皆さんどう思われますか?
先日試乗したバイクに見慣れないメーターがついてました。このPower Reserve=”未使用パワーメーター”とでも呼べるかと思いますが、エンジンがアイドリングの時には100%の表示で、加速などエンジンを開けるとゼロに向かい減って行く表示で、通常のエンジン回転系とは逆の方向に進みます。写真では見にくいですが、エンジンオフの状態ですとこのように0%でエンジンをかけると100%の表示がされます。燃料タンクの残量計と同じですね。
このパワーリザーブメーターはBMWの保有すすイギリスの自動車メーカーのロールス・ロイスで昔から取り入れられている計器です。ロールスロイスはあえてエンジンの馬力は公表せずに、このようなメーターで”十分な”馬力のエンジンである事をアピールしている一説があります。
数値的に今何キロワット(馬力)使っているのでは無く、どれぐらい余力が残っているのかを見せる、、自分の財布に入っているキャッシュが見える?とでも言える計器で、通常の運転にはまず必要ありませんが、メーカーとしては必要なパワーはちゃんとあるので、安心してくれ!とでも言いたいのでしょうか?
とは言え、我々の仕事で考えると、”仕事量が多い”とか”忙しい”とか表現をしますし、その結果、残業をしないと終わらないなど、、、管理者も仕事量を目安に人員配置をしたりしますが、この個人のパワーリザーブの判断は一番難しい所ですね。 個人の持っている馬力=能力やスキルに対しての仕事量の判断ですから、、
それこそ共有するスケジューラーにパワーリザーブ表示機能を取り組めると面白いかもしれません。
アクセルを開けて加速する度にゼロに向かうメーター。私はこんなバイクを買った時の銀行残高のような気がしてしまいました!!
Haileybury
先日、家内が所属するコーラスグループが参加した、Haileyburyと言うロンドン北部に位置するパブリックスクール=英国の私立学校のコンサートに行ってきました。
日本で言う中高一貫校ですが、11歳から18歳までの生徒の大半は寄宿生活をしており、学費もシニアになると年間4万ポンドですから700万円だそうです。学費もびっくりですが、500エーカー(60万坪)もあるキャンパスの敷地も広く、アメリカの大学キャンパスでもあまり見かけないほどです。
設立は1855年だそうですが、当時の英国がアジア地域で支配をしていた領土の管理下で、東インド会社に勤める関係者の子供達にイギリス国内で教育をさせる施設として国が政令として発足したんだそうです。
それ以来、英国上流階級の子供達の教育の場として大勢の卒業生を輩出しています。
やはり、高価な授業料を支払える家庭はイギリスでも高額所得者しかおらず、奨学金を受けている生徒も多いようですが、先日のコンサートで目立ったのは中国からの留学生が多いような気がしました。
やはり11歳から寄宿舎に入れて卒業まで授業料だけでも5000万円はかかりますから、親の資金力が無いと大変ですね。
肝心のコンサートですが、中高生とは思えない程の完成度で、音楽指導のレベルの高さを感じました。
家内のグループは助っ人として参加していましたが、本格的なプロダクションなのと、高校とは思えない施設は歴史と高いレベルの教育環境を感じました。
おそらく見学に来ていたのは父兄の方やその友人かと思いますが、ワインとかが無料で出されていたのにもびっくりしました。