2009.11.11

ダブルナンバー

20091111このミニバン、ちょっとヘンですよね?

ナンバープレートが2枚ついてますよね、、まず黄色いナンバーは香港のもの。英国統治下の名残でしょうか、イギリスと同じスタイルで前のプレートは白地に黒。後ろのプレートは黄色に黒です。下に取り付けられているのは深センの登録番号です。

007じゃあるまいし、何故2枚も必要なの? これが香港と深センで営業を許可されている通称“ダブルナンバー”のタクシーです。このナンバーを取るのが非常に難しく日本円で3,000万円以上するそうです。この営業許可を取るだけでかなりの投資が必要だそうです。恐らくタクシー営業許可はニューヨークのイエローキャブについているメダリオン(Medallion)と呼ばれる許可書と同じぐらいの価値ですね。ニューヨークは25万ドルとかいわれてました。考えてみれば凄い価値のタクシーですよね!!

香港空港から、アジア・アマチュア選手権が開催される深センまで移動したのですが、1,100人民元でした。国境を越える時の写真を撮る勇気がありませんでしたが(旧東ベルリンのチェックポイント・チャーリーでとんでもない目にあったことがトラウマになってます)、マクドナルドのドライブスルーのような感じで車に乗ったまま手続きを済ませることができました。

香港からですと、まず香港側で出発の手続きです。そして深セン側の審査があるんですが、その前に新型インフルエンザの影響でマスクを付けた係官にピストルみたいなものを突き付けられて(これはレーザーのついている温度計でしたが)、体調関連の書類を提出。関係者で微熱があって送り返された方もいらしたようですが、我々は無事クリアー。その後、深セン側で審査+荷物検査なんですが、慣れた運転手ですと書類とかもちゃんと用意してくれていますし、意外だったのは間違ってビッグマックとシェークを頼みそうなぐらいフレンドリーな係官にハンコをもらって終わりでした。恐らくそういう冗談は通じないでしょうね。

あと面白かったのは、ご存知のとおり香港側は日本とかイギリスと同じ左側通行。深センはアメリカやヨーロッパと同じ右側通行なんです。これは英仏海峡を渡った際に経験してますが、経験した者でないと分かりませんね。いずれにしても中国の運転は荒いです。ウインカーなしで車線変更は普通ですし、譲り合いなんてボキャブラリーはないですね。目の前で事故があったのには閉口しましたが。。。。

このページのトップへ

2009.11.10

小籠包

20091110これは、アジア・アマチュア選手権で訪れた香港にある上海料理のお店“上海夜”でのスナップ。小龍包です。

これで大事なのは横にある黒酢です。お店によっては少しずつ違うタイプで、熟成度が違うとか、ショウガとかXO醤(XOジャン)とか楽しいですよね。

このページのトップへ

2009.11.09

Business Sustainability

知人に勧められて出張に持ってきた本が、 ”The Capitalism at the Cross Roads”。アメリカの経営学者のスチュアート・ハート(Stuart L. Hart)氏の書いたサスティナビリティー(持続性)についての本です。

ビジネスチャンスとか最近流行の”持続”をビジネスとしてリサイクルとかの可能性の技術のことかなぁと思ってましたが、持続可能なビジネスを作る技術が必要ということです。この中で紹介されていたのはBase of the Pyramid(BOP)、すなわち経済ピラミッドの底辺のビジネスとでも訳すのでしょうか、そのBOPにビジネスを持続可能にするヒントがあるっていうコメントに考えてしまいました。ノーベル賞を受賞したユヌス氏のグラミン銀行のこととかも解説されてましたが、社会貢献性の高い事業は長続きする!ってことだそうです。

貧困問題とかの解決策に繋がるビジネスってあるのでしょうか? 会社をやっていると、ルーティンの仕事など会社をうまく”持続”させるように目先の事でプライオリティーの高い事をやりがちです。

2年程前からインテルキャピタル様の支援で始めたインターネットでの画像配信サービス(gotcha media)との仕事のように、最初にサービスをスタートして先行者としてのブランドを取ったるぞ!と動き始めました。諸外国ではそれが“常識”でブランドイメージが定着=サスティナビリティーなんですが、いざ開始して販売して行くとなると毎月の売上げとか考えて、どのようにすれば持続できるか??、社会にどういう貢献ができるのか??とか大切なことをおろそかにしていたようです。

この本でいわれている仕事を通じて社会のBOPに貢献できるか??って考えないといけないなぁと。

チョっと真面目な話でした。

【グラミン銀行】ユヌス氏及びグラミン銀行(バングラデシュ)が2006年のノーベル平和賞を受賞されることになった。モハマド・ユヌス氏は、貧困層を対象とした少額無担保融資(マイクロ・クレジット)事業を創案し、自らが創設したグラミン銀行を通じて貧困層の自立基盤を支援するため顕著な貢献をされた-外務報道官談話(2006.10.13)

このページのトップへ

2009.11.08

Rules of Golf

20091108_03皆さんはゴルフルール(Rules of Golf)って出版されているのをご存知ですか? R&A(ロイヤル&エンシェント)という全英オープンなどを主催している団体があります。本部はセントアンドリュースで、日本のJGAとかもその管轄に入ります。

で、そのゴルフ総本山のR&Aでルールズコミティーのチェアマン、すなわちトップの方がこのデイビッド・リックマン(David Rickman)さんです。よくゴルフのメージャーでルールのトラブルがあったらよくこの方がトランシーバーを片手にカートで現れるのをごらんになった方も多いと思います。要するにゴルフのルール界のトップの方です。喋っただけで2ペナとられそうなイメージですが、いつも不思議に思っているんだけど誰に聞いたら分からないこととかすぐ解説付きで説明してくれる紳士です。

もちろんRules of Golf は各国の言葉に翻訳されているのですが、その話で盛り上がりました。毎年ルールは用具と同じように見直されているわけですし、メジャー大会で翻訳の遅れによるちょっとした解釈の差でペナルティーを受けたケースもあったそうです。

ゴルファーとしてちゃんとルールは知らないといけないとデイビッドさんにお話を伺って実感しました。

このページのトップへ

2009.11.08

日本のゴルフトーナメントって世界レベル?

20091108_02先日(10/18)の日本オープンでの石川遼プロの6番バンカーにおけるギャラリーのマナー(携帯カメラのシャッター音)についていろいろ話題になってますね。“世界レベル”って今回は見に来ていらっしゃる方のマナーについてです。

機会がありまして、R&A(全英オープン)とマスターズのトーナメントディレクターたちと話しました。全員信じられない(アンビリーバボ~)!の連発。日本オープンといえば、全英オープン、全英オープンと同じように国を代表する大会ですよね。世界のゴルフ大会でカメラの持込みは練習日をのぞけば絶対にあり得ないのです。

マスターズの会場で配布している観戦ガイドの一部を引用しますが;
Cell Phones, Cameras and Electronic Devices
Cell phones, beepers and other electronic devices are strictly prohibited on the grounds at all times. Cameras are strictly prohibited on Tournament days. Violation of these policies will subject the ticket holder to removal from the grounds and the ticket purchaser to the permanent loss of credential(s).
携帯電話、ページャー(ポケベルの国際的名称)ほか電子機器の持込みはいかなる時でも禁止。カメラは練習ラウンドのみ持ち込める。これに違反するものは即退場させられると同時にチケットも失う。

と、明記されております。持ち込んだら即退場+チケットを失うだけでなく、将来購入する権利すら失うわけです。マスターズのチケットはご存知のとおりキャンセル待ちもできないプラチナチケット。権利を失うってことは大変なことですよね。

マスターズで数年前にあるメディアの方が間違って携帯を持込み(というかポケットに入っていたのを忘れていた)そのメディアの記者証を失うことがありました。その年のマスターズ期間中だけでなく将来もその記者証の権利は永遠に失ったわけです。

そこまで何故??と皆さんお考えかもしれませんが、全てのメジャー大会はほぼ同じような基準です。もちろん最近は携帯電話を使ったテロの危険とかも理由ですが、入り口で携帯を預けるカウンターまで用意しているトーナメントがほとんどです。

しかし、ギャラリーの方のマナーって誰が決めるん??って方もいらっしゃると思います。前記のマスターズの例ですが、以下”観戦に際して”と、当時オーガスタのPresidentだったボビー・ジョーンズの作った文章です。

Robert Tyre Jones, Jr., (1902-1971), President in Perpetuity Augusta National Golf Club
・The Masters Tournament is an international competition and the contestants are invited guests. Everyone should be treated with courtesy and respect.
マスターズトーナメントは国際大会で選手は全てゲストとして参加いただいております。皆さんそれを理解し彼らに対し礼儀ただしく、それにふさわしい敬意を払ってください。

・Everyone is requested to display the traditional customs of etiquette, decorum and behavior, and to obey all Tournament policies, signs and verbal instructions of Tournament officials. Protests of any kind are prohibited.
トーナメントルールを守るだけでなく、エチケットの基本を忘れずにトーナメントオフィシャルの指示に従ってください。いかなる場合でもそれに抗議をしないこと。

・For the safety of everyone, and in keeping with policy established at major sporting events, running is considered to be unacceptable behavior.
他の皆さんの安全のために、ほかのスポーツエベントと同様に場内を走る事は容認できない行為です。

・In fairness to spectator access and viewing, only one stool/seat will be allowed per person entering the grounds. Seats in observation stands are not to be reserved and stools/seats are not to be unattended for any inordinate length of time.
みなさんにフェアに観戦していただくために、椅子の持込みは1脚のみとします。また観戦スタンドにものを置いたりして占拠することはできません。

・For security purposes, all ticket purchasers and holders consent to the reasonable inspection of his/her property before entering and/or during the Tournament. Refusal of such an inspection or possession of prohibited items will result in exclusion/removal.
安全のためにチケット保持者は入場時に持ち込ものの検査に協力してください。それを拒む者や許可されてない物を持ち込んだ場合は退場・入場拒否する場合があります。

どうでしょうか? 75年前からルールを守る常識があったわけですね。日本でトーナメントを観戦される際には一緒に行かれる方にも是非話してください。日本のギャラリーは世界一!!と言われるように我々ゴルフ関係者はがんばらねば、、、

このページのトップへ