ステルス・ウェルス
ロンドンでも有数の高級ブティックが並ぶボンドストリート。セレブやお金持ちの方の御用達のお店は、つい先日までショーファー(お抱え運転手)の運転するリムジンやフェラーリなど、見ただけでも高そうな車でショッピングに来る方でこの道は賑わってましたが、最近は日本で見たことのないようなミニカーが目立ちます。
オモチャのようですが、これは「G-wi」と呼ばれる電気自動車で、安いモデルでも13,000ポンド、日本円にして200万円もする車です。
今回、サザビーの方と打ち合わせがあったんですが、その方によると最近の富裕層は地味だが、お洒落なモノを購入、もしくはそのフリをするそうです。この車のオーナーたちも実はフェラーリとかベンツとかは自宅のガレージに入っているんですが、環境に優しいし安そうに見える車に乗ることで倹約しているフリをしているわけですね。
先日、アクセンチュア様からいただいた広報誌に「ステルス・ウェルス」という消費行動があると書かれておりましたが、まさにコレですね。消費者はブランド品でも以前に比べ地味なモノを選んでおり、それを入れるショッピングバッグもそれが入っていると分からないような無地のモノを要求するそうです。
お金はたくさんあるけど、周囲に気を使う(?)イギリスの底力を感じさせられます。
そういえばブランド品の入ったショッピングバッグを誇らしげに下げているのは、日本人の観光客や新興国の国の方が多いようにも思えます。アジア・アマチュア選手権で訪れた香港で中国本土から富裕層の方たちが目立ったのは、金持ちである事を隠す必要もないからかもしれません。
そうするとブランド品を誇らしげに持つ日本の若者の行動パターンはいかに?? まだまだ景気が悪いといわれておりますが、まだ日本は元気な新興国!!ってことかもしれませんね。
Andrew Ramroop OBE.
イギリスにいた頃から20年以上にわたってスーツを作って貰っている アンドリューさん(Andrew Ramroop)。カメラを持ち歩いていなかったのでiPhoneでの撮影ですが、こういうスナップに使うのなら十分ですね。
さてこのアンドリューさん、トリニダード・トバゴ出身で17歳の時にイギリスに渡って修行をして、現在はロンドンの高級洋服店が並ぶセビルロー(Savile Row)で活躍されています。
友人から「テーラーを選ぶなら自分の体型に似ている人を選ぶべし」と紹介されたお店にいた方がアンドリューさんでした。十年ぶりに訪れましたがさすがにプロ。ちゃんと覚えていてくれて、奥から当時のサイズや注文内容などを出して来たのには職人気質を感じます。
アンドリューさん、去年O.B.E(Order of the British Empire)に選ばれ、バッキンガム宮殿で女王陛下から叙勲。長年にわたる若い職人への指導、技術の継承などが認められての受勲だそうです。
さて久しぶりの採寸! (おなかを引っ込めて)12年前と同じサイズでした!!
東京11 – パリ10
スポーツの得点ではありません。11月17日にミシュランガイド東京2010(20日発売)の概要が発表され、最上級の“三つ星”を11店が獲得、パリの10店を抜いて世界最多になったというニュースが新聞で紹介されました。
07年に初回のミシュランガイド東京が発行された時には、日本人不在での評価で本当の日本食の味がわかるハズがないとかいわれてましたが、今年からはテスト(?)のため訪問した連中は全員日本人だったそうです。一度そういう方にお会いしたいものです。いつも何を食べているのかなぁ?
さてパリとの比較、これってフェアな評価なんでしょうか? 三つ星だけでなく、今回“星”の付いたお店は東京261に対してパリの197。各メディアではこぞって“世界一のグルメ都市東京”とか石原知事が泣いて喜ぶコメントを出してます。そもそも東京とパリを比べるのはどうなんでしょうか? 人口は東京1,280万人に対してパリの230万人と6倍なので多くて当然かも知れません。
ミシュランガイド東京もこれからいっそうデータが増えて、フランス版のようにロゼット(イギリスのホテル&レストランを審査する機関、AA Rosette)も付けてくれると面白くなると思いますし、お財布にも優しいかと、、
映画“サイドウェイズ(SIDEWAYS)”
先日封切りされた映画“サイドウェイズ”を映画館で見ました。少し待てば飛行機の中で見れるんですが、今回は特別な意味があって東宝シネマ@六本木に行ってきました。
ストーリーは見てのお楽しみってことで、、
なぜお金を払って見に行ったか? 実はこの作品の監督がチェリン・グラック(Cellin Gluck)だったからです。チェリンは30年前の同僚、当社のニューヨーク支社で衛星中継やコマーシャルの制作を一緒にやってきました。エベントではインディ500、 USオープンテニス、マスターズ、ローズボウルなど、今考えると懐かしいエベントの現地のコーディネーションです。神戸育ちのチェリン、日本人以上に日本人的?かと思うとアメリカ人だったり、、、エベントのオフの時にはこの映画の主人公のようにハメを外してたのが懐かしいです。
3年間ぐらい一緒に仕事を共にしたんですが、映画監督になる!!と言い残して退社。しばらくコマーシャルの仕事をしたり、ブラックレイン(Black Rain)などハリウッドの助監督を経験したあと、やっと監督!としてデビュー。この映画のタイトルのように寄り道をしながら、30年近くかかっている訳ですが、自分の夢を実現とした行動力には脱帽。今後の活躍に期待します。
ところで、チェリンのお茶目な所がこの映画の中のオープニングでみることができます。残りの映画はともかく、主人公が空港に到着の場面で到着ロビーのシーンをお見逃しなく。まず主人公に話しかける二人組の男、これはチェリンの弟のギャレットと友人のアンディー。そのあとカメラが追っかける先にキスをする夫婦。この夫婦が実はチェリンと彼の奥さんです。ぜひ見に行ってください。
変身館
これも成田空港でのスナップ。
「変身館はこちら→」という案内に沿って行くと、こういうブースがありました。要するに撮った写真の顔の部分をSamurai(侍)、Ninjya(忍者)、Maiko(舞妓)にできるフォトブースでした。
Yokoso ! Japanのお墨付き、長蛇の列かと思いきやだれも使ってません。人の気配もなく、3カット1,000円ってのもちょっと高いような、、こういうのは簡単に合成できるサイトでもやったらウケるかもしれません。