Grand Cru Cafe
帰宅すると、宅配ボックスに「ワレもの」の表示のある箱が届けられておりました。ワインでも入っているのかと思いましたが、開けてみると、シャンパンのボトルに入れられたコーヒー豆でした。コーヒーは毎朝マイボトルの魔法瓶に用意する程コダワリがあるのですが、これは初めての経験です。
さっそく中に入っていた説明書のウェブサイトを見てまたビックリ。代表の川島良彰(かわしま よしあき)さんという方、こういう人が日本にもいたんですね。コダワリといいますか、究極のコーヒーを農場だけでなくコーヒーの樹の選択、収穫時期の管理、果実の選別や精選方法まで気の遠くなるような管理して届ける考えは尋常ではありません。
コーヒーの産地は貧しい国や発展途上国が多く、生産者の農家の方も大手の流通機構に支配されて厳しい生活をしていると以前読んでから、Fair Trade という援助団体の豆を選んで購入しておりましたが、川島さんのように農家の方と一緒に価値の高い商品を開発する考えはまさにWin-Win(関係する二者が共に利益を得ること)。継続性のある生産者とのコミュニケーションはすばらしいですね。
写真をご覧いただければ判りますが、フィルターも同包されておりました。有名なワインと同じように生産地だけでなく農園の名前・豆の品種だけでなく、そのロットまで明記されてました。年間数百キロしか収穫されない中でも選りすぐって天日干しにした原料を特殊な袋に入れて空輸して、日本でローストする過程を読むと普通のコーヒーはどうなんだろう?って考えてしまいます。
今日はコーヒーミルをきれいにして、さっそくいただきます。粗挽きにしてフルイにかけて細かいゴミを取るように、、、と「取り扱い説明書」に書いてありました。楽しみです。ありがとうございました。
Vincent van Gogh The Letters(ゴッホの手紙)
いきなりゴッホの自画像が出てビックリされているかもしれません。これはパリのオルセー美術館に展示してある作品「渦巻く青い背景の中の自画像」です。
皆さんご存知のとおり、ゴッホ(1853年~1890年)は20歳後半まで本格的に作品は描かずに自殺をする前の2年間にほとんどの作品を制作しているんですが、彼の生涯はあまり知られておりません。若い頃は画商として熱心に働き、ロンドン、パリ、オランダを旅していたそうですが、その後しばらくイギリスに定住して牧師をやっていたそうです。
今年はイギリス・ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アート(Royal Academy of Arts)で “Vincent can Gogh The Letters” というテーマで、4月中旬までゴッホの絵だけでなく、在英中に書いた手紙が35通も展示されております。ほとんどの手紙は画商をやっていた弟テオに書かれたもので、創作活動に悩んでいたことなど書かれているそうです。ゴーギャンとかとも連絡を取っていたようですが、自然に対する思いやゴッホの意外な文章力や手紙を通じて制作の考えなどが見られるチャンスです。
当時の郵便事情は非常によかったようで、毎日2回配達があったそうです。ゴッホも遠く離れた家族に対する思いを手紙に託したのでしょうが、今のe-Mailと同じような感覚だったんでしょうね。写真貼付する代わりにスケッチを入れたり、ゴッホがiPhoneを持っていたらどのように使っていたのでしょう。展示会では、ゴッホのiPhoneアプリも入手できます。英語版ですが、オランダ語からの翻訳がしっかりなされてます。ともあれ、時間を作って是非行ってみたいと思います。
Wi-Fi(ワイファイ)
先日乗ったデルタ航空機内にあったサインです。アメリカの航空各社は機内インターネット接続対応機を運航しており、デルタ航空も主要国内線で機内Wi-Fiサービスを提供しています。キャンペーン中とかで利用料金は1ヶ月39ドル。頻繁に飛行機を利用される方にはいいかもしれませんが、2時間弱のフライト1回のために39ドルはちょっと高いですよね。
現在、サービスは終了していますが、日本航空などの国際線機内でも無線LANが利用できた時期がありました。確かボーイング社が通信衛星を利用したサービス(Connexion by Boeing )で、使い放題プランで29ドルだったと記憶しております。長くてヒマなフライトの途中でメールとかするのに結構重宝しましたが、残念です。
今、インターネット接続はほとんどのホテルの部屋にありますし、空港など公共空間には必ずアクセスポイントが用意されております。セキュリティーには若干疑問があるものの、移動中に連絡がとれるのはありがたいですね。
この無線LANとか高速インターネットアクセスですが、ここまで普及したのはこの数年です。ちょっと前まではダイアルアップ回線を使って、“ピ~ヒョロ~ロ~~”って接続を確認して28.8Kbpsぐらいの通信速度で、移動先のAOLアクセスポイントでメールを確認していた時期があります。
最近のパソコンはモデムが搭載されていない機種も結構目にするようになりましたが、当時はインターネット接続はモデム(電話線)を通しての低速通信。モデムから電話回線に繋ぐプラグも各国バラバラで、数種類持ち歩いていたのが懐かしいです。ホテルによってはそれも対応できずに、ドライバーで壁の取り付け金具を開けて、ワニ口クリップで直接繋いだりしたこともありました。
高速インターネット回線はアメリカではほとんどの大都市にあるんですが、それでも普及率は世界17位という発表がありました。世界一はお隣の韓国だそうです。やはりインフラ整備はアメリカのように広い土地は難しいのでしょうね。
現在、テレビ放送に使われている周波数が今後のデジタル化によって使えるようになるそうです。そのインフラを使ってのデータ通信のプランがあるそうですが、実施されると一層便利になりますね。
■Wi-Fi:無線LANの通信規格であるIEEE 802.11シリーズ(IEEE 802.11a/IEEE 802.11b)の消費者への認知を深めるため、業界団体が名づけたブランド名。
オーストラリアン・オープン
テニスのグランドスラム初戦のオーストラリアン・オープンが閉幕しました。男子決勝はAndy Murray (アンディー・マリー)とRoger Federer(ロジャー・フェデラー)で、フェデラーの圧倒的な力を見せつけられたトーナメントでした。
脇役といったら怒られるかもしれませんが、アンディーも勝ち進み楽しませてくれました。オーストラリアは元英連邦ということもあり、現地からの映像を見るとユニオンジャック(英国旗)や彼の出身地のスコットランドの青地に白のXが入った旗も振られて、声援では負けてなかったようです。
そのアンディーの脇をがっちり固めるのが、彼のお母さんのJudy(ジュディー)さん。実はイギリスのLTA (Lawn Tennis Association/イギリス庭球協会)の重鎮でして、彼女のブログがLTAのサイトに記載されております。文章力がすばらしく、イギリスでも今回の快進撃の様子を毎日ブログを読んでフォローしていた方が多かったようです。ブログの中で、引退(2008年)から復帰して女子のファイナルまで勝ち進んだジュスティーヌ・エナン(Justine Henin)のことも書いてありましたが、エナンの短い引退生活の模様とか面白かったです。地元ベルギーでテニスクラブ(アカデミー)をスタートさせて、”N1″ クラブと命名した経緯(フランス語でN-Un エヌーアン=エナン)とか、他の選手との話が中心です。
写真はアンディーが数年前にAIGオープンで来日した際に撮影してもらいました。若かったなぁ、、というのは私のことです。
アップル、タブレットPC「iPad」発表
いろいろな噂が飛び交っていましたが、現地時間27日、ついにアップルは9.7V型タッチパネル液晶を搭載した「iPad」を発表しました。詳しいことは専門家にお任せするとして、個人的な楽しみ方を考えてみました。
無線LANと3Gの携帯電話回線を使ってのデータ通信ができるカラーのダブレットですから、最初に思ったのが以前お話したアマゾンのキンドル(Amazon Kindle)と同じように電子本のような使い方です。もちろんiPhoneも同じなんですが、20代の連中と違って(我々の年代はどうも腕が短くなるのか)近くの小さい字やモノが見にくくなります。iPadのタブレットのようにカラーで大きな画面、それもズームができるのは紙媒体より見やすいですよね。キンドルのNYタイムズを購読しているんですが、月26ドルでNY時間の朝に自動的に送られて来るニュースは、すぐに読まなくてもかさばらずに保管できます。
iPadはカラーなので、雑誌がまるごとダウンロードできるといいですね。先日も、日本の雑誌業界のことのコメントを載せましたが、記事+画像+動画っていうコンビネーションはこのメディアでは簡単にできますし、その場でショッピングのサイトに入って行くこともできますから、新しいビジネスチャンスが生まれるでしょうね。
実際に触ってみないと分かりませんが、いままで慣れて来たキーボードと違うタッチでの入力もすぐ慣れるでしょう。しかし、日本での携帯通信のチョイスも増やしてくれるとありがたいですね。ソフトバンクの3Gは今ひとつ通信圏が小さいんです。それこそWiMax 対応にするとかしてくれるとありがたいですね(発表写真を見る限り、PCI Expressのスロットがあるようですので外付けで可能かな?)。
早く実物を見てみたいです。