雪のオーガスタナショナル
数週間前にアメリカの東海岸の大雪はオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブにも積雪がありました。
クラブのメンバーの方から写真を送っていただいたのですが、雪の12番、ひょっとしたら初公開かもしれません。雪が積もることが珍しいのですが、マスターズ開幕まで40日ほどのこの時期にこれほどの積雪があるのはもっと珍しいです。
この写真、よく見るとグリーンには積雪してませんね。ここらがオーガスタのグリーンの秘密のひとつです。温度コントロールができるように地下にパイプがあり冷却・暖房用の水溶液が循環されています。トーナメント期間中、大雨が降った後に地表面から空気が吹き出している場所もあってびっくりするのですが、同様に空気を循環させてグリーンの乾燥を早めているんです。
オーガスタの美しさは見えないところにも隠されています。
OPEN – アガシ自伝
アンドレ・アガシ(Andre Agassi)と聞いてシュテフィ・グラフ(Steffi Graf)と結婚したテニス選手って答える方には是非読んでいただききたいのが、この「OPEN」というアガシの自伝です。
去年(2009年)発行されたのですが、発行当時、アガシの薬物(覚醒剤)使用について書かれていることからスポーツ界だけでなくメディアからも暴露本として注目された本ですが、タイガー・ウッズ(Tiger Woods)のマネージャーに読ませたいぐらい、薬物使用に関しても上手に扱われてました。
この本、冒頭はマルコス・バグダティス(Marcos Baghdatis)とのUSオープンでの試合からはじまります。その試合を実際に現場で見ていたので鮮明に覚えておりますが、アガシが傷めた背中をかばいながらプレーしていた様子が本人の視点から書かれており、すぐ話に引き込まれました。トップレベルのプロテニス選手の試合や、他の選手との関係や思いなどアガシ本人でないと書けないことが多いのは、テニスファンにはたまらない内容です。
アガシの語るプライベートな部分もよく書かれており、本人の人柄だけでなく、育った環境や父との関係などあまり知らなかった逸話が面白いですね。内容だけでなく非常に文章力もあるので他のアスリートの自伝同様にゴーストライターの手になるモノかと思って読みましたが、最後にちゃんとネタ明かしがされていました。アガシ本人がテープに話を録音、それをスタッフが試合内容などを検証してプロと一緒に書き上げたそうです。
テニスファンだけでなく、スポーツに興味ある方に是非おすすめしたい一冊です。
JAL iPhone アプリ
iPhoneにJAL(日本航空)のアプリを入れました。国内線の空席状況とか、運賃の照会、発着時間だけでなく、予約確認が簡単にできる仕組みは便利ですね。こういうのを見ると新しいJALに期待が持てます。個人的には国際線も早く導入してくれるとありがたいですね。
冬のドライブ
最近は東京でも雪が降り、まだまだ冬真っ最中ですね。この時期によく耳にするのが冬用のタイヤや滑り止めに関して話題です。冬のドライブは急に状況が変わり路面が凍結したり積雪があってスリップしやすくなるのですが、都内でもチョットの雪で首都高が閉鎖されたとかニュースになります。午後になって雪が融けるまでなにもできないか、スノータイヤの出番となるわけですが、前を行く車がスリップして動かなくなったら同じなのでこういう時は車はなるべく使わないようにしてます。
ニューヨークやロンドンで生活していた頃、特にニューヨークの冬は大変厳しく、30センチぐらいの雪が一晩で降り、賑やかなマンハッタンがゴーストタウンのように静かになったのを覚えています。当時、日本からいらっしゃる方によく聞かれたのが、「さぞ凄い自動車用のチェーンとかスノータイヤを皆さん使ってるんでしょうね??」ということです。しかし、ビックリするのは、ほとんどの車が普通の夏用タイヤなんです。なぜ??? 答えは簡単。融氷剤が撒かれるんです。イギリスでも同様でしたが、雪や厳しい寒気が予報されると市では砂と融氷剤のまざったモノを道路に散布して備えます。砂も入っているので撒かれると車がとても汚くなりますし、溶氷剤は塩が多いので車も傷みやすくなるんですが、日本でも首都高とか事故防止のためにもやって欲しいですよね。
さてタイヤの話、最近の車に標準装備されている高性能タイヤは路面が濡れた状況でもすばらしいグリップを持っている反面、路面温度が5℃以下になると著しく性能が劣化します。劣化するといってもスリップして使い物にならないとかいうレベルではないのですが、制動距離が短くなるとか安全面でのマージンが少なくなります。路面がドライなので気を抜いてると、ヒヤッとさせられた経験は皆さんあると思います。今日、常のアシとして使っている車もハイグリップで幅広のタイヤですので、今の時期は注意が必要です。
そこでウインター・タイヤの出番。メーカーの方に伺うとスノータイヤは実は雪とか氷対策だけではないのだそうです。自動車メーカー各社もマニュアルに冬用タイヤのサイズとかも指定して気温が5℃以下になったら交換するように推薦してます。PL法(製造物責任法)の関係かもしれませんが、ウインタータイヤ使用時は最高速度は210キロ以下で走行のこと!という注意文を日本語のマニュアルで見た時は笑ってしまいました。
オリンピック中継に思う
いつもオリンピック中継を見て不思議なのが、NHKだけでなく民放各社の日本人選手中心の放送です。
メダルを争うならまだしも、上位の選手の映像は見せずに日本人選手を中心に編集するのは、一流アスリートの技術や活躍を楽しみにしているファンを裏切るものではないかと思います。
アメリカのNBCやイギリスのBBCのオリンピック中継はよく見たのですが、録画でもちゃんとトップの選手は紹介されていました。我が社に勤務する外国人スタッフに聞いたのですが、慣れてたとはいえ違和感があるとのことです。
フィギュアスケートのように、実況や解説の方が外国人選手のミスを声高にアピールするのも“日の丸”を背負っている選手への応援と思える反面、最近話題になったゴルフトーナメントでの外国人選手のミスに対する拍手とか、、なにか共通するものを感じたのは私だけでないと思います。マスコミがゴルフファンのマナーをとやかくいう前に、自分たちの取材のあり方を見直す必要があるかと思います。
インターネットを利用して好きなエベントがすべて見られる時代も遠くないと思いますが、その時が来てテレビ局が慌てる前に対策を考えて行きたいところです。NHKのライブストリーミング・サイトでは、バンクーバー五輪の国内では生放送されない競技を中心にライブで映像が見られます(実況・解説なし)。今後、こういう取り組みがもっと一般的になるでしょう、、、