飛行再開
ロンドンの空に飛行機雲が戻って来ました。
それにしてもこの青い空、本当に火山灰が飛んでいたのでしょうか? 今回の飛行禁止処置はイギリス国内だけでなく国際的に航空業界や航空機を利用する産業にダメージを与えたようです。
昨日のBBCのニュースによると、航空貨物は総輸送量の0.1%にも満たない量ですが、精密部品や食品など緊急性や特殊性の高いカーゴが多いため産業への影響は大きかったようです。アイルランドの自動車パーツメーカーがインタビューに答えていたのですが、日本の日産はじめ、BMWなど世界中の自動車メーカーに部品を供給できなくなって先方が生産中断を余儀なくされているそうです。「日本製の車にも海外で生産されているパーツが使われているんだなぁ?」と関心してしまいました。
もっとビックリしたのは近所のスーパーに並んでいる食品の多くが海外で生産されていることです。アフリカや南米からやって来る野菜や果物が普通に棚に並んでいるのは意外でした。
さて、今日の帰国便も無事押さえることができて、次回の日記は日本からお届けできると思います。16日の便に乗れずに5月5日まで待たされている方の話も伺いましたので、ラッキーな方かもしれません。
では。
しばらく更新がないと思われていた方、、、
実は。マスターズの後、別件でイギリスに一旦立ち寄ったのですが、ご存知のとおりアイスランドの火山噴火の関係で帰国できずにおります。こういう時こそ各航空会社の危機管理能力が試されるんですが、残念ながら日系の航空会社は人員の配置の問題で電話にも出てくれませんでした。ここで役立つのが、例のマイレージカードに書いてある連絡先の番号。さすがにこういうプレミアサービスでも待たされましたが、オペレーターと直接話せるのはよいですね。現時点で一番対応のよかったバージン・アトランティック航空で帰国予定ですがまだまだ帰国便のメドが立ちませんし、様子を見ております。
ご存知のとおりイギリスは日本と同じ島国です。飛行機が飛ばないとなると、残りのヨーロッパの国にも海峡をフェリーとかトンネルを使わないと行けないわけです。下段の写真はロンドン市内の鉄道会社の案内所に並ぶ旅行者の皆さんです。このビルを一周するぐらい待ってました。新聞によるとヨーロッパ各国に残されて帰って来れないイギリス人が75万人いるそうです。鉄道会社やフェリーも増便などで対応しているようですが、何をするにもこのように列を作って待つ必要があります。
先週訪問した会社の上司はスイス日帰りで行ったきり戻ってこれなくなったそうです。スーツ姿でどうしているのか心配してました。
ロンドン市内のホテルもこういう状態で満杯。空港近辺のホテルに至っては通常の料金以上のレートでこの時とばかり荒っぽい商売をしている、、、とニュースで叩かれておりました。
印象的なのは当地の空。火山灰ははるか上空なので見えませんし、飛行機雲のない空の青いこと。
パトロンサービス
オーガスタでは、ギャラリーのことを“パトロン”と呼びます。お互いにゲストとして参加するだけでなく、最高の舞台を用意して見ていただくという姿勢は、世界にあるトーナメントでも一番です。
写真はコース内にある売店の模様です。まずビックリするのが値段の安さです。サンドイッチが1.5ドル(150円)!! コンビニでもこのお値段では買えません。飲み物もビールでも2.75ドル(250円)からです。
当然、コーラとかは地元のコカ・コーラが出されているのですが、お決まりの赤いコカ・コーラのカップではなく、ちゃんとオーガスタマークの入った高級感のあるプラスチックのカップで出されます。品質が非常によいので、皆さんカップをお土産に持ち帰る方も多いですし、結構エコの取り組みかもしれません。
サンドイッチや、クラッカーにまでオーガスタのロゴが入った特製のスナックが用意されております。オーガスタ印のピーナッツなんかは安いだけでなく珍しいのでお土産にいいかもしれませんね。
写真撮影のためにビールを購入しましたが、なかなか美味しかったですよ!!
マスターズ練習日最後、、、
当地7日(水)は出場選手にとってはパー3コンテストが開催されますが、その裏で大切な打ち合わせがされています。
上の写真、なにやら本を読み比べているように見えます。実は彼らはルールの担当の方です。1番グリーンに作られた仮設スタンドの下でのルールの解釈に関して打ち合わせをしているところを撮影しました。よく見るとクラブが一本地面に置かれておりますが、これは1クラブの長さに準ずる距離を本当のクラブを使って計測して、どういう場面での適用であるかをルールブックを読み比べている様子です。
ルールに関してはジャッジと呼ばれる審判が最終決定をせねばいけないのですが、すべてのジャッジが同じ理解でないといけませんので、このようなシミュレーションが行なわれます。選手だけでなく、それをサポートする方も最後の練習日で明日からの本戦に備えているわけです。
こちらは準備をする訳にはいかないのですが、アゼリアもご覧のように花を咲かせはじめました。皆さんがテレビでマスターズを観戦される頃には恐らく満開のアゼリアがご覧になれると思います。どうやってコントロールしているのか分かりませんが、ここまで細部にわたり演出のできるトーナメントは恐らく世界でもここ、オーガスタナショナルゴルフクラブだけかもしれません。
9日(金)アサからのテレビ放送を是非楽しみください!!
マスターズ練習日二日目
練習日二日目(当地6日)。試合に備えるのは選手だけではありません。テレビの中継スタッフもオーガスタに入るとすぐに始動です。TBSの林正浩アナウンサーとラウンドリポーターの芹沢信雄プロも、この日は池田勇太選手の練習ラウンドを追ってゴルフ場で取材してました。
皆さんはスタジオで画面を見て解説されているだけかと思われているかもしれませんが、実際に放送開始直前までオーガスタの各ホールの様子を歩いて見たうえで皆さんにお伝えしているのです。各選手の状態とか練習ラウンドを見たり、直接取材をした内容が実際の放送のコメントとして使われるわけですね。
お仕事中お邪魔しました。後ろに見えるのは17番グリーンで練習中の池田選手です。
右中段の写真は、18番のセカンド地点でキャディーと何やら話し込んでいる池田選手。足下のスプリンクラーの表示をチェックして距離の確認をしているようです。
18番のドライバーがここまでということは恐らく290ヤードは飛んでいると思いますが、残りの距離や18番の二段グリーンの奥の方までの距離の話でしょうね。それにしても、この日の池田選手の笑顔がよかった。練習のショットを見ている限りでは好調なようでした。
前述のスプリングラーの表示が、上の写真。この地点からグリーンのフロントまで104ヤード(=104F)、左119ヤード(=119L)、右130ヤード(=130R)という表示です。普通はフロントまでの距離表示だけなのですが、ここはオーガスタ・ナショナル。ここまで細かい数字を要求するプロも凄いですが、コース管理もさすがです。“守り”(コース側)に対する“攻め”(プレーヤー側)の戦いはこんなところにもあるのです。