水冷ポルシェ達人バイブル
愛知県豊田市でポルシェ、レクサスの整備を長年やられているアイコード(icode)の鶴田昭臣(つるたあきおみ)さんがまたポルシェの本、「水冷ポルシェ達人バイブル」(講談社)を出版されました。前回は確か空冷ポルシェの本でしたが、今回の本は最近の水冷エンジンの搭載されている車のことが書かれております。
最近トヨタ車の仕事が多いのでポルシェはどうしたのかなぁ?と思っていたところでしたので贈っていただいた本、さっそく読ませていただきました。
レースのサポートなど通常の整備とは違う仕事もされていた鶴田さんの本、内容は多方面にわたっており、さすが996、997オーナー必携!という謳い文句だけのことはありました。
私は20年近くポルシェを乗り継いできましたが、ブラックボックスのようなエンジンやおまけにコンピューターが制御しているだけに最近はエンジンルームを覗くことがほとんどありませでしたが、この本を読んでからまた一度覗いてみようかと思ってます。
週末はあるゴルフ会に参加するために軽井沢まで車で行きましたが、高速を降りて少し遠回りにはなりますが峠を走ってみました。鶴田さんの本でも触れられておりますが、ポルシェ独特の雰囲気やハンドリングは素晴らしく、疲れていても遠くに行きたくなる車です。
たとえば、10年前のモデルで10万キロほど走行しているポルシェですと国産の新車を買うより安い金額で購入できるそうですが、鶴田さんのような主治医がいると購入後のメンテナンスも心配なく任せてポルシェライフが楽しめます。購入を考えている方だけでなく車の好きな方にはぜひ読んでいただきたいです。
The Blind Side(幸せの隠れ場所)
いきなり映画のタイトルですが、この映画は実在するNFLボルチモア・レイブンズの選手(レフトタックル)、Michael Oher (マイケル・オァー)の半生を書いた『The Blind Side: Evolution of a Game』(マイケル・ルイス著)というベストセラー小説がベースになっています。
2009年のアメリカ映画で、日本公開は今年の2月。あらすじはというと、”全米で誰もが知っている黒人スター選手。彼は家も愛もない子供だった。その少年と、彼を引き取った家族との絆を描く感動の実話”(ワーナー・ブラザース映画)。サンドラ・ブロックがアカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)などを受けています。
当社はアメリカンフットボールについても創業当初からNCAA(全米大学体育協会)の有名校を日本に招聘、パイオニアボウル (Pioneer)、ミラージュボウル(三菱自動車)、コカ・コーラボウルという冠大会を開催しておりました。当時、私もアメリカ支社に勤務しており、毎週のように全米にある大学のキャンパスを訪問しておりました。
先日、出張の際に映画は見たのですが、原作を読みたくなり、キンドル(Amazon Kindle)で購入して読みはじめました。近年のアメリカンフットボールのゲームの変化なども含め面白くてあっという間に読んでしまいました。写真は日本で発売されている本(ランダムハウス講談社刊)ですが、個人的には“アメフトがもたらした奇蹟”という日本語版の副題はいかがなものかと思います。まあ、ブラインド・サイド(死角)といわれても分かる方はいらっしゃらないでしょうし、映画の邦題“幸せの隠れ場所”よりはまだましかも、、
以下は主人公マイケル・オァーの里親、トゥイー夫人のコメントです。
”Now, y’all would guess that more often than not, the highest paid player on an NFL team is the quarterback. And you’d be right. What you probably don’t know is that more often than not, the second highest paid player is, thanks to Lawrence Taylor, a left tackle. Because, as every housewife knows, the first check you write is for the mortgage, and the second is for the insurance. The left tackle’s job is to protect the quarterback from what he can’t see coming. To protect his blind side.”
”NFLのチームで一番給料が高いポジションはクオーターバックだってのは皆知ってますよね? 二番目に高いのはオフェンシブ・タックルよ、、何故かって? 主婦なら一番よく分かるはず。毎月一番お金のかかるのが住宅ローンで、その次が保険料でしょ? 貴重なクオーターバックのブラインドサイド(死角)を守るのが大切だってこと” ローレンス・テイラーが教えてくれたのよ(ローレンス・テイラーはNYジャイアンツのデイフェンシブタックル。85年にレッドスキンのQB、ジョー・サイズマンを引退に追いやったタックルをしたことで有名)。
つまり、ブラインドサイドとは右利きのクォーターバックにとってパスを投げる際に死角となる左側のサイドのことで、レフトタックルというポジションは相手チームからクォーターバックを守るので重要視されているわけですね。
NCAAの選手になるには運動能力だけでなく学力も必要ですし、その両方あってもドラッグや暴力事件などでフイにして、最悪の場合にはNFLではなくjail house (監獄)に行ってしまった優秀なアスリートがいます。今回原作を読んで印象に残ったのは、コカイン中毒の実母から離れ、マイケルがまったく環境の異なる上流階級の家に世話になったこと。そして、それを受け入れた勇気ある家族。あとは、アメフトのゲームの進化(?)と、それに要求される選手が大学だけでなく、高校生の頃から注目されている点です、、
イギリスの旨いモン
林望さんの「イギリスはおいしい」(平凡社 /文春文庫)を読んだ方もいらっしゃると思いますが、むかしからイギリスのメシはまずい!とよく言われましたが、最近は美味しいお店が増えました。
もちろんイギリスですから、行く場所によっては形が分からなくなるまで茹で上げられたキャベツと同じように色が抜けたニンジンが、なんだか訳の分からない肉のとなりに鎮座して出て来る料理もありますが、今回はイギリスを代表するシェフ、ゴードン・ラムジー(Gordon Ramsay) 氏のレストラン、Box Wood Cafeに行ってきました。
1皿目の料理、カニ身だけでなく日本人には嬉しいカニ味噌も一緒に入れてあるソースで味付けしてあり、固めに茹であげたパスタが最高でした。ワーキングランチなのでアルコールはナシでしたが、昼下がりにこれと一緒によく冷えたロゼが呑みたかったな。
2皿目の料理は、子羊の煮込み(メニューに載っているBraised Baby Ramよりも、「煮込み」と表した方が美味しそうでしょ)です。なんでも6時間ポートワインを加えて煮込んだのだそうです。典型的なイギリスの田舎料理なのですが、ここまで完成度の高いのにはあまりお目にかかれません。ガーリック味のマッシュトポテトを固めてちょっと焼いたモノと一緒にいただきます。
かなりの量がありまして、翌日のアサまでおなかが一杯でした。
ロレックス・ジュニアゴルフ
例年5月のゴールデンウイークはロレックス・ジュニアゴルフの大会でお仕事です。今年も4、5日、サンコー72カントリークラブ(群馬・高崎)で決勝トーナメントが開催されました。全国の予選に合計3,000人近いジュニアの選手達が参加して、決勝には260名が集まりました。
スコアーボード前でのスナップですが、ちょっと小さめのゴルフバッグやクラブが並んでます。これらは小学生や中学生の子供たちのクラブですが、小学校生とは思えないプレーを見せてもらいました。全身を使って軽~く振っているんですが、ゴルフボールは大人顔負けの弾道で飛んでいきます。
印象的だったのは、選手たちがちゃんと挨拶ができることです。当たり前のことなのですが、残念ながら最近の子供たちは挨拶すらできない子が多いです。大会に出場する選手達はおそらく将来プロになって活躍するとは思いますが、それ以上に礼儀正しく明るい社会人になってくれるのではないかと思います。
石川遼選手もジュニア大会で常勝していたんですが、こういう環境でプレーしていたんですね。
■ロレックス ジュニア ゴルフ チャンピオンシップ
日本ロレックスは、日本ジュニアゴルフ協会(JJGA)主催の本大会に2007年から協賛。小学生・中学生・高校生の男女、計6部門での競技。12歳~18歳までの成績上位者には、アメリカンジュニアゴルフ協会(AJGA)大会に派遣するなどの特典がある。
アイスランドの火山噴火で、、
実際に現地に足止めをさせられて思ったのが、こういう時の危機管理能力や取り残された乗客の目的地に戻る努力と工夫でした。
まず当事者の航空会社。これは危機管理がどこまでできていたかの違いですが、英国航空(BA)は定期的にホームページの更新をしてフラッグキャリアとしての役割を果たすべく再開直前には見切り発車といわれてもおかしくないような便を海外からイギリスに向かわせました。この日も社長からのメッセージとして登録ユーザーにメールが届きまして、対応に関して細かく説明されておりました。まさに想定外であったと言っておりましたが、イギリスへの帰国する方を最優先した方針の説明をして理解を求めてました。長距離便で14便、デリーや香港など各地から臨時便を出したとか、7万~9万人が帰国できるような体制でがんばっているというメッセージでしたが、よい対応だったと思います。
代替え輸送でそれこそ想定外の賑わいだったのが、英仏海峡を渡って鉄道サービスをしているユーロスターとフェリー各社です。日本だったら恐らく立ち席で乗車率150%ぐらいの運行はするのでしょうが、増便で対応していたのですが長蛇の列で待たされるだけでなく、苦労して駅に辿り着いても予約がないと追い返されてブーイングでした。もちろん定員やいろんな規定で決めたこよでしょうが、規定といえば傑作なのが英仏海峡フェリーのフットパッセンジャー(一般乗船客)の定員です。フェリーは当然車を移動する船ですし、車に乗っている乗客が乗船することを前提として規定ができてます。それに最大何人という一般乗船客の数が決まっています。そこで機転の効く連中はボロ自転車をどこかで見つけて来て、自転車プラス人の枠(これが意外にあるんですね)で予約をとって乗船してました。スーツケースと自転車を引っ張ってスーツ姿で自動車と一緒に乗船している姿は面白かったです。それにしても、ああいう自転車は捨てられたのでしょうね。
あと極めつけはレンタカー会社の対応。”◯ーツ”では飛行機の混乱で不自由な思いをなさっている方へ、とメールが届きました。内容は特例として登録されている国に向かって行く片道レンタルに関して、ドロップオフチャージを免除するということでした。要するにこの期間に車が所管の営業所から離れてとんでもないところで乗り捨てられているのでそれを戻す手伝いをしてくれってことです。それならドロップオフの手数料だけでなく、レンタル料金半額とかすべきだと思いますが、、、 これも想定外の収入があったんでしょうね。
写真はイギリスの航空局から発表されたその期間の火山灰の分布図です。飛行規制でしたので誰もチェックできてないので信憑性は???