2011.03.22

災害後のテレビ放映

20110322今回の震災を経て、日本国内のプロ野球の開始の時期の議論が行なわれたり、女子ゴルフのトーナメントなどがキャンセルされております。当然こういう時期にスポーツのエベントというのはスポンサーをはじめ周囲もそれどころではないかも知れません。

とはいってもテレビの番組もNHKの連続ドラマも復帰、民放のお笑い番組もゴールデンタイムに戻り、コマーシャルも復活しております。日本は地震国でもあり、残念ながら自然災害は諸外国に比べ多いために報道のための特別番組編成がされることが多いです。中止を決めるのは早いですが、いつから通常番組に戻るか??様子を見ながらやっているようです。

同時多発テロ(2001年9月11日)後のアメリカのメジャーネットワークの編成や、その後の通常番組へどのタイミングで戻ったなどに関しては実際に見た訳ではありませんが、911テロ以降の番組編成に関しては多くの文献にて記録されておりましたので引用しますと、

1:アメリカのネットワークがコマーシャルなしで放送を続けたのはケネディ大統領の暗殺後初めて。
2:同時にエンターテイメント系の番組も中止されニュース中心の編成がされた。
3:当時のアメリカ大統領夫人は子供への影響を考え、ビル倒壊などのショッキングな映像を子供には見せないようにアドバイスした。
4:ニュース報道のみが93時間にわたり放送されたが、その後は通常編成に戻った。
5:通常アメリカの番組改編は9月に行なわれ、11日がシーズン立ちあがりにあたったがキャンセルされた。
6:通常番組に戻ったあとも、トークショーなどお笑い系は自粛が続いた。
7:エミー賞の受賞の模様の番組が9月16日に予定されていたが、10月7日に変更された(アフガニスタン爆撃開始でまた再スケジュールされた)。
8:プロゴルフトーナメントは2週キャンセルされた。
9:大学およびプロフットボールは中止ないし延期された、、

など、同時多発テロと今回の震災を一緒にすることはできませんが、スポンサーはじめテレビ局の考え方の違いが分かります。興味深いのはお笑い系の自粛期間がアメリカでは長く、スポーツなどは比較的に早く(ほぼ2週間後)には通常に戻った点です。

ニューヨークのジュリアーノ市長(当時)は“911やその悲劇を忘れさせてくれたことがふたつあった。ひとつはヤンキーズの野球、もうひとつは息子のフットボールの試合であった”とアメリカのケーブルテレビのネットワーク放送局、HBOの番組”Nine Innings From Ground Zero(グラウンド・ゼロから9回の裏まで)” でいわれていました。

早くスポーツで活躍するアスリート達の元気な姿が見たいですね。春の甲子園大会が最初のエベントになるようですが、今週末のF1グランプリ(オーストラリアGP)も海外のエベントとして最初の衛星中継になるようです。小林可夢偉選手が所属するBMWザウバーF1チームはボディーに冒頭写真のペイントをして被災地の方の応援をするようです。

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2011.03.20

ニューヨークから

20110320ニューヨークから写真が送られてきました。

” We continue to think of you and pray for your country.” と添えられておりましたが、「日本の皆さんのことを思い、祈り続けてます」というメッセージです。

添付されていたこの写真のように海外ではこのような半旗を見かけます。国内で起こった事故や事件に対してだけでなく、海外で起こった災害などに対しての祈り(Prayer) の意味も含めての半旗ですが、このように日本の国旗が半旗になっているのは見たことがありません。クライスラービルの近くですので、恐らく日本人学校のある場所だと思います。

海外のメディアでは昨日までは日本の地震関連がトップニュースとして一面記事だったのですが、今日からはリビア情勢が一面記事になっているそうです。リビアに対しての軍事介入はアメリカやヨーロッパ各国にとってはプライオリティーの高いニュースなのと、同時に日本の災害や原発も状況が見えて来たと解釈してもよいかもしれません。

いつも海外で見る“日の丸”には特別な思いがありますが、この半旗には心を打たれました。

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2011.03.19

地震予知

20110319昨晩行った寿司屋のご主人から聞きましたが、今築地で話題になっているのが、この2週間ぐらいのタコの水揚げが極端になくなったことだそうです。急に取れなくなったと思ったら地震が来たので、何かの兆候だっのでは??ってのが市場の方の意見だそうです。

これも今日、ゴルフに行った方から伺ったんですが、キャディーさんのお弁当を盗むような利口なカラス達がこのところバッタリ姿を見かけなくなったそうです。地震起こってから少しずつ戻ってきたそうですが、、、

昔からナマズが騒ぐと地震があるとかいわれてましたが、本当に動物には予知能力があるのかも知れません。ま、単なる偶然かも知れませんが、タコといえば2010年南アフリカワールドカップのゲーム予想をしたパウロ君がいたのを思い出しました。

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2011.03.18

大規模停電

20110318昨晩(17日)は突然の停電の可能性がある!と、ニュースなどで初めて大規模停電が起こる可能性を聞きました。

上の写真は、先ほどニコンのデジタル一眼レフ、D300でAF-Sニッコール(NIKKOR)17-55ミリ/F2.8の5秒露出で撮影したものです。六本木ヒルズ(東京都港区六本木)や照明の消えた東京タワー(東京都港区芝公園)が写ってますが、手前のビルはまだ街の明かりを受けて明るく見えます。肉眼だとかなり暗く感じますが、デジタル写真の感度は素晴らしいですね。

写真を見る限り節電で照明が少なくなっているとは思えませんが、確実に皆さんが節電のために照明を暗くしてます。しかし肉眼では以前に比べてかなり暗く感じます。ゴルフのトーナメントで日没サスペンドになる直前のテレビの映像をご覧の視聴者の方からよく、こんなに明るいのに中断ですか?とコメントをいただくことがあります。現場にいる人間ではかなり暗くなっているのが、カメラの感度がよいために逆に画面でお伝えできない場合があります。

ニュースでいわれていた想定外の停電が実際に起こったらどうなるのでしょうか。恐らく赤く見える高層建造物のマーカーはバックアック電源で点灯されると思いますが、そのほかは全部消えます。高感度のデジタル一眼レフでもおそらくシルエットしか撮影できないと思います。不謹慎ですが、夜空の星をよく見ることができます。

日本の電気供給は 世界でも間違いなく一番です。停電はよほどのことか事故がないと起こりませんし、電圧の変異も皆無です。今回の計画停電などで初めて停電を経験する方も多いと思いますが、イギリスなどは停電は年間平均で1時間半も起きています。去年(2010年)のクリスマスにイギリスに行った際、真っ暗な我が家に着いたことを思い出しました。電気と水道が使えるのは当たり前という常識は今回の福島第一原発の事故を受けて変わることは避けられません。

今まで当たり前のように使っていた電気や水道、電話などは一時的に使えなくなる場合があるそうです。私は海外に行く際には懐中電灯などは必ず車には入れていますし、ブリーフケースには必ず入れています。季節は梅雨、そして真夏に向かいますが、電力供給に不安があります。これから日本でも同様な対応が必要ですね。心の準備だけでなく、小型の懐中電灯も準備しておいた方がよいかと、、、

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2011.03.17

本当のヒーロー達

海外のメディア報道では、日本の報道でみられない災害地で活動しているレスキュー関連の方や特に原子力発電所に残りこれ以上の被害を食い止めるように必死で頑張っている方の記事が多く見かけられます。健康面ばかりか生命の危険もある中で、原子炉燃料の冷却に奮闘している皆さんは本当のヒーローです。日本の記事は“誰々が悪い”とか非難するばかりで、こうした無名のヒーロー達のことを残念ながら報道していないようです。今朝のニュースではNYタイムスの記事として紹介していたぐらいで、自らの取材はないのが残念です。

先日の日記にも書いてますが、海外からの情報には気をつけています。中国にいる友人からの話では中国からの人も避難をはじめているそうです。皮肉なのは中国政府が日本から輸入される食料品の検査をはじめたそうです。

20110317さて、、東京では、ご覧のように水やトイレットペーパー、お米、カップ麺が店頭から消えてます。被災地の方のことを本当に考えるならこのような行動は避けたいです。ガソリンスタンドの長蛇の列を見て思い出したのは数年前のイギリスでのストの影響を受けて同様なパニックが起こったことです。タンクには十分燃料が入っているのに満タンにしたがる心理は分かりますが、今回の災害の場合は寄付とかを考える前に今一番必要な方のことを考えたいと思います。避難されている方と違い、我々は水は蛇口を捻れば出て来ますし、暖かい布団があります。

ちょっとのことですが、心がけ次第で我々も被災者の方に間接的ではありますが援助できます。

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