2011.06.10

AMOC – アストン・マーチンオーナーズクラブ

20110610_2 20110610立ち寄ったパブの駐車場にイギリスの名車アストン・マーティンが数えたら27台も集まっていて、品の良さそうな紳士淑女が日暮れ時の肌寒く感じるなか、熱心に車談義をされていました。

これは毎月の第一水曜日のヨル開催される地元のアストン・マーティンのオーナーズクラブの会合でした。 アストン・マーティンと言えばジェームス・ボンド御用達の車として有名ですね。 このアズキ色のDB5が初代ボンドカーと同じモデルだそうです。

さて、こう云うオーナーズクラブなる集まりは日本ではあまり聞く事がありません。 伺ったところ、オーナーズクラブは自動車メーカーとは別の団体だそうですが、当然メーカーもバックアップしており、ロゴの使用なども認めています。

車ではありませんが、ハーレー・ダビッドソンはHOG(Harley Owners Group)と呼ばれるオーナーズクラブがあり、日本でも活動が盛んだそうです。 メーカーにとってはユーザー自らマーケティングをしてくれる訳ですし、仲間になる為に購入する方もいらっしゃるとか、、、日本のメーカーも学ぶ所がありますね。

AMOCは実際にオーナーで無くても参加でき、こうした会合にも出席できるのだそうです。”いつかはクラウン”ならぬ、アストン!!と思っている方が参加されているかもしれませんが、その中にはモデルの名前や性能など、オーナー以上に詳しい方がいらっしゃいました。

今回参加されていた車は一番古いモデルで1955年製! 56年前の車なんですね。 それもピカピカに磨かれていて、内装はかなり使い込んだ様子でしたが、お年を召したオーナーが自走で参加されてました。 他のオーナーも25年間新車から乗り続けていて、その前は中古だったが15年使ったとか。そんな車をサポートできるインフラがある事自体すごい事ですが、イギリスには戦前のモデル専門にレストアするお店もあるそうです。

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2011.06.08

イギリスは美味しい。

20110608_01ロンドン市内、メイフェアー地区のボンドストリートに近いこのイタリアンのCecconi(チェツコー二)は予約が取れにくい有名店です。

イタリアのベニスに本店のあるお店ですが、アメリカのマイアミにも出店している有名店です。 お料理も新鮮な素材の良さを出すだけでなく、家庭の味が楽しめます。

20110608_02スターターには、ズッキーニの花の中にクリームチーズの入ったモノを赤ピーマンのソースが添えられているものや、ナスとチーズが重ねられてラザーニャのように出される物がおすすめです。

メインにはお魚が良いのですが、今回は本日のスペシャルで、トリュフのパスタを頂きました。 トリュフは良く3大珍味と呼ばれている食材ですが、ここで出されているのは日本では夏トリュフと呼ばれたりする値段の安い(と言っても結構なお値段だと思います)やつを目の前でゆであがったパスタの上にスライスしてくれます。 冷えたイタリアのピノ・グリジオと一緒に頂きましたが、お値段も30ポンドですから4500円ぐらいですが、その価値は十分あります。 5月から10月ぐらいまで楽しめますのでぜひお試しください。20110608_03 20110608_04

このお店に行かれたい方、予約が無くてもご安心ください。バーカウンターは空くのを待つ事ができますし、午後2時を回るとすぐ座れますよ。

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2011.06.06

節電

20110606“自粛”や”節電”と言う言葉を聞かない日が続きますが、海外旅行をした時にいつも感じるのが光の使い方の違いです。

基本的に日本の照明は白い太陽光と同じか、それ以上に蛍光灯を多用して室内でも真昼のような明るさを使っています。 この写真はロンドンのBurlington Arcase(バーリントン・アーケード)で夕方撮影しました。

ごらんの通り、白熱電球を使っている為に黄金色の電球が目立ちます。 しかし良く見るとLED電球だったりして単に明るくするのではなく、光の色を考えて雰囲気を作っています。

日本では、電気を消すだけでお化け屋敷のようにただ暗いだけの施設が多くなりましたが、このように少ない明かりでも雰囲気を作れば良いんですよね。

節電はダイエットと同じで、単に消すだけではリバウンドが必ず起こります。 ダイエット食も味付けを変える事で、美味しくいただく事ができ、長続きするのと同じですよね。

舞台照明や、神社仏閣の明かりなど、日本には雰囲気のある照明のノウハウがありますので、それをうまく使えれば良いですね。

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2011.06.01

海外のメディアで

20110601イギリスBBCニュースのインターネット版で見つけた福島原発関連の記事の中で、定年退職をされた原発の作業員や技術者の方が今回の原発事故の作業に自ら進んで参加していると大きく扱われてました。 記事の中で72歳の山田さんと言う年金生活をされている元東電の社員の方は、長生きしてもあと12~3年ぐらいだし、作業中に被爆しても影響が出るのは20年も先の話だから、若いモンよりはリスクは少ない! というお考えのようです。

もうすでに200人近い仲間が集まり、いつでも福島に向かう準備ができているそうですが、受け入れに対して東電や政府が検討しているとの事です。

BBCは”KAMIKAZE”、すなわち特攻隊の決死の覚悟と評価していますが、本人は特攻隊は死を意味するが、我々は作業を済ませて生きて帰ってくるとコメントでした。

日本政府や東電の対応にはかなり批判的なコラムがあり、今日のニュースでも津波の影響が想定外だったと言う日本政府と東電のコメントが映像付きで流れていました。 日本の危機管理能力が国際的に注目されている中での、年金生活者の方の動き。 震災直後に残って作業をしていた原発の作業員の方を海外メディアが最初にヒーローと賞賛したり、ニュース報道の違いをまた実感しました。

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2011.05.24

The 33

20110524週末、一気に読んでしまったのがこの本です。 チリ在住15年のアメリカ人ジャーナリストのジョナサン・フランクリン(Jonathan Franklin)がまとめた本です。 彼は事故発生時から現場に乗り込み、”レスキュー・パス”と呼ばれる救出活動の全てにアクセスできるクレデンシャルを手に入れ、その報告や映像は独占映像として提供した、まさに最前線の情報を記録した本ですので退屈なはずはありません。

去年の8月から10月にかけて、世界中のメディアで話題になったのがチリの鉱山事故と地下700mに閉じ込められた33人の作業員とその救出作戦でした。

アリの巣のように入り組んだ坑道がエンパイアステイトビルと同じぐらいの巨大な落盤で閉ざされた鉱山に残された男たちの事は去年の一番明るいニュースでした。

69日間も生存率2%とまで言われていた地下の33人の救出作業が成功したのは素晴らしいリーダーシップと救出活動をするチームワークだったと文章の中で説明されていました。

この本を読みながら考えたのは今回の震災と原発事故の日本政府の対応です。 チリ政府が33人の命を助けるために国境を超えて援助を依頼したり、最適な技術を持った会社や人間は地球の裏側からでも呼んで対応した行動力に比べると残念ながらアクションの遅い日本政府の対応や取り組みは大変な作業かもしれませんが、チリに学ぶ所があるかもしれません。

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