クールビズ
これから夏になると、マンハッタンは40°近い気温と高湿度で冷房の利いた室内との温度差も大きくなり、コンクリートの照り返しもあり、日本の猛暑以上の体感温度です。 日本では節電対策として、ノーネクタイでクールビズやスーパークールビズ(これはアメリカ人にそのまま言っても分からない純和製英語ですが)のビジネスマンを多く見かけますが、どうも飲み屋で見かける会社帰りのサラリーマン風のイメージになってしまいます。 そんな事で、折角なんでここニューヨーカーの夏の服装をチエックしてみました。
ここマディソン・アベニューのビジネスマン達の夏の着こなしですが、室内の強力な冷房でも大丈夫なようにジャケットは必ず着用しているようです。 まだまだネクタイとスーツ姿が目立ちますが、日本のようにスーツのネクタイだけをはずした方はあまりいないようです。ノーネクタイの場合はシャツだけとか、この写真の右3人のようにジャケットを着こなすのが主流のようです。
日本ですと、節電でエアコンの温度も高く設定されており、外との温度差も少ないですから、ジャケットも必要無いのでシャツだけが良いかも知れません。クール・ビズは和製英語としてだけでなく、世界でもユニークな服装になるようですね。
日本に戻る前に、少しシャツを仕入れておきます。
お天気の話
飛行機での旅行で一番心配なのは急な天候の変化や目的地のお天気で、遅れたり場合によってはキャンセルになったりすると、訪問先の予定にも大きく影響が出ます。
先日のフライトでは、15分遅れでまさに雷雲の中をすり抜けて到着しましたが、お昼の2時ごろ到着して見上げた空があまりにも神秘的なので撮影しましたが、今にも降り出しそうな空模様です。
この時期のアメリカはバケツをひっくり返したような雷雨が降って、車に乗るまでの数秒でびしょぬれになる事も良くありますが、今回訪問先の方が使っていた気象レーダーのアプリ見せてもらって早速インストールしてみました。 地図上に雲の様子がリアルタイムで表示されるので、その日のプランを立てるのに役にたちそうです。 アプリの名前はWeather HD. 世界中の気象衛星の画像や、レーダーの模様を見る事ができます。 基本的にはグーグルマップが母体になってますので、ピンポイントでチェックできます。
この画像では青くなっている地域は雨、黄色やオレンジは雷を伴った豪雨が表示されています。
機上での楽しみ
飛行機の旅の一つの楽しみは機内で頂くお酒です。
機内アナウンスでよく、”機内で頂くお酒は美味しいですが、気圧の関係で早く酔いが回ります、、”と注意されますが、実際のフライトでは1万メートル上空を飛んでいても、機内の環境は予圧されて普通に呼吸ができる状態に保たれています。 しかしその予圧がくせ者で、高度2,000mぐらいに調整されているために簡単に言うと空気が薄い状態です。 富士山の5合目ぐらいの高さでしょうか?じっと座っているだけでは全く影響はありませんが、そういう環境ですと重い荷物を頭上のストレージから降ろすのも一苦労です。 試しに次回に機内で飲んて空になったペットボトルの蓋をしっかりと締めておき、着陸した後にそのボトルの状態を見てください。 クシャクシャになっていてビックリしますよ。
こう云う状態で味覚はどうなるんでしょうか? 個人的な意見ですが、ちょうど朝起きた直後の口の感じに近いかと思います。ある意味ちょっと鈍った感じですね。しかし、地上ですと歯を磨くとシャキンとするんですが、それが飛行中ずっと続くわけですので、地上でいただいた事のある同じワインもまったく別モノのように変わりますし、正直言って高いワインは機上で頂くのは無駄だと思います。
航空会社もここらは研究しているようで、ワインでも柑橘系のテイストの強いモノを選んでいるようです。 朝のオレンジジュースが美味しいように、さっぱりとしたワインは機内で頂くと美味しく感じる訳です。
今日のバージンのフライトでは、シャンパンはLansonのBlack Label, 白ワインはフランスのSauvignon de Touraine, 赤はカリフォルニアのMountain View Pinot Noir 2009が用意されていました。 高いワインではありませんが、シャンパンや白ワインは柑橘系の強いメリハリのしっかりしたワインで美味しかったです。
これから各航空会社に導入されるボーイングの787と言う新機種はこの予圧が改善されて地上と殆ど変わらない状態になるんだとか、、お酒もさぞ美味しくいただけるんでしょうね。
バージン・アトランティック エアライン
イギリスとアメリカを移動する際にバージン・アトランティック航空よ良く利用します。 成田とロンドンヒースロー空港にも路線がありますので、ご存知かと思います。 ロンドンのヒースロー空港からニューヨークまでは7時間ほどのフライトですが、各航空会社に取っても収益性の高い路線のようで、毎日数便ありますので、スケジュールにあったフライトも選べます。
さて、バージン本拠地のロンドンヒースローにはクラブハウスと言う、専用のラウンジがあります。同じような施設が成田空港やアメリカの空港にも同じようなあるのですが、規模が全くちがいます。これらの写真はそのクラブハウスで撮影したのですが、なんとヘア・サロンや、本格的なバーやスナックがあるデリカウンターなど出発までリラックスする事ができます。 メニューから選べる食事も用意されており、レストランのような場所で頂くもよし、ソファーでリラックスしながら頂くのも良いですね。
早めにチェックインして、シャワーを浴びてから髪を切ってもらい、食事をして機上の人となれるのもこのラウンジぐらいでは無いでしょうか? 昔アメリカの田舎の空港にある床屋(ヘアドレッサーとかシャレた呼び名では無いです)で切ってもらったら凄いヘアスタイルにされた苦い思い出がありますが、ここなら安心して任せられるでしょう。
実際仕事で動いているとギリギリにチェックインして、ゲートまで走って機内でバタンキューってのが多いパターンですが、こう云う施設があると余裕を持って予定を立てたくなります。ま、あまり慣れない事をすると呑み過ぎて搭乗拒否されるのがオチかもしれませんが、、、
パリ航空ショー
6月20日から26日までパリ航空ショーが開催されていました。 Le Bourget (ル・ブルジェ)と言うパリ北部に位置する会場で行なわれるのですが、イギリスのファンボロ・エアショーと並んで恐らく世界最大の航空ショーです。 世界各国の航空関連のメーカーや、サプライヤーだけでなく、各国の空軍なども参加して、最新技術を搭載した飛行機が展示やデモンストレーションフライとが行なわれる、飛行機ファンだけでなく、多くの方が訪れるエベントです。
このLe Bourget と言う場所はかつてリンドバーグが初めての大西洋横断飛行で着陸した場所で、大きな航空宇宙博物館もある飛行場です。パリの美術館めぐりも良いですが、時間があればぜひ訪れる価値はあります。
今年は世界中から2100社あまりの会社が参加し、地元のエアバスや、ボーイングと言った世界を代表するメーカーだけでなく、聞いた事のないような会社も自社の製品を持ちこんでセールス合戦が行なわれる事でも有名です。
今回の展示やテーマを見ていると、太陽光発電をエネルギーとして飛ぶ飛行機や、代替燃料の展示など環境問題に業界が向かっている印象を与えてくれます。グリーンエネルギーと呼んでいるようですが、再生可能なエネルギーへの移行をしようとする各社の姿勢が時代を反映しているんですね。 こう云う航空ショーは環境団体からも無駄だと反対される事も多かったのですが、やっと業界全体が変化してきました。 今年は展示会場のために設置していた発電機を外部からの電源供給を受ける事で二酸化炭素の排出を押さえたとか、メディアリリースでも大きく取り上げていました。
写真は太陽光発電のみのパワーで26時間飛行をした記録を持つSolar impulse(ソラーインパルス)の画像です。翼長はエアバスの巨大なA380と同規模の63.4mですが、重量は1600キロだそうです。