すぐれモノ
片側が吸盤になっているこれをご覧になって、すぐ何に使うかお分かりの方はかなりのオタク系の方です。
こうしてiPhoneなどのスマートフォンのうらに吸盤で取り付けてスマートフォンで映像などを見るのに使う、それだけのアイデア商品です。iPhoneなどのアクセサリーはかなりの巨大産業となっているようですが、プロダクトライフも短いのと、類似品とかの関係でほぼ特許には至らないそうです。
スマートフォンのケースやら、防水ジャケットなど、欲しいと思った商品は探すと必ず見つかりますが、こう云うノベルティーを制作している友人の話ですと、数万個作って売り切るタイプのビジネスなんだそうです。 アップルもiPhone4Sを発表しましたが、半年ぐらいで新製品が出るわけですので、アクセサリーメーカーも大変なんですね。
“ありがとう”
ACのコマーシャルでイヤと言うほど“魔法の言葉”とかで、“こんにちは” “ありがとう” “いただきます”の声かけのメッセージが流れてました。
私はできるだけ“ありがとう”と小さな事でも声にしてます。 ご存知のとおりThank You もしくは、簡単にThanks! と英語圏で良く言うのと同じですね。
先日JALのビジネスクラスで移動した際に当然のようにコーヒーを持って来てもらったり、(蛇足ですが機内のコーヒーが最近美味しくなってます)何かをしてもらったら必ず“ありがとう”と声かけをしました。 そうしているうちに、長いフライトなんで席を立ってギャレーのあたりで雑誌を物色していたら、担当のCAの方から「神野様、さきほどからなんども“ありがとう”とお声掛けをして頂き、感激しました」と言われました。 その方のおっしゃるには、仕事なので“ありがとう”を期待している訳では無いが、特に毎回言われるとやっている事を認めてくれた感じがして嬉しかったそうです。
別にCAの方に気にいって貰うために“ありがとう”を連発した訳では無いのですが。(だめですよ、ありがとうでCAの方を口説こうと思っては)逆に少し恥ずかしかったです。
そういえば悪い言い方かもしれませんし、全員がそうであると言う事ではありませんが、ビジネスクラスに乗っているビジネスマン風の方が一番“ありがとう”を言わないような気がします。 当然仕事の疲れもあるでしょうし、飛行機にのっている時ぐらいは何も言いたくないのかもしれませんが、その方は自宅で奥さんやパートナーの方に“ありがとう”と言ってるんでしょうか? 友人で絶対に日系航空会社のビジネスクラスには乗らない方がいますが、彼の持論は自分はビジネスクラスに乗れる“エリート”でサービスはあたりまえ!と考えている“お偉い”方と一緒にいると不愉快になるんだそうです。 個人の見解の差かもしれませんが、そういえばビジネスクラスの独特な雰囲気はありますよね。
皆さんも“ありがとう”を使ってみてはいかがでしょうか?
ゾウの時間、ネズミの時間
今回の出張で読んでいるのが本川達雄さんの“ゾウの時間ネズミの時間”です。「生物学的文明論」も書かれていて、ナマコの事や栄養の乏しい熱帯の海での「共生」と「リサイクル」など面白い観点で解説される方の本です。
装丁の帯にあるようにゾウもネズミも心臓が20億回打って止まる!と言う衝撃的な内容ですが、生物学的な観点からの生物の生き方やその順応にたいする話が分かりやすく書かれていました。
我々人間は膨大なエネルギーを使って24時間動き回りますが、そうやって必死で時間を作って、動き回った先に何がまっているのか? 70年生きるゾウも、3年程しか生きないネズミも心臓が一生に動く回数は20億回! 心臓時計は驚くほど正確なんだそうです。
ところが、人間はその計算式で言うと40歳寿命です。 そういえば、老眼なども目の組織上の問題のようなので、避けられない事なのかもしれません。 しかし、医学の進歩や食料事情などで80歳、90歳でも元気な方も多いですね。
それよりも本川さんがこの本の中で言っている事で面白いのは、なぜゾウなどは巨大化したのか? 大きい事は良い事なのか? などデブに取っては聞くと嬉しい事も提案してます。 反対かと思っておりましたが、体が大きい方がエネルギー効率が良いんだそうです。 それをセオリーとして「島の規則」と呼ばれるイギリスの生物学者フォスターの提案したIsland Rule についての解説でした。
天敵のいない島の環境では、大陸の同種にくらべ、ネズミなど小型動物ではサイズが大きくなり、大型動物が反対に減少する事を言うのだそうですが、本川さんの視点で面白いのは、島国の日本人と大陸、例えばアメリカ人の考えかたに置き換えていた点です。 “日本の環境では、エリートのサイズは小さくなり、ずば抜けた巨人と呼び得る人物は出て来にくい。 逆に小さい方、つまり庶民のスケールは大きくなり、知的レベルは極めて高い”と「島の規則」を人間にあてはめた観点はすばらしいと思います。
人間という生物はやはり競争が無いと進化しないんですね。考えさせられました。
マスターズ出場決定!
今回のアジア・アマチュア選手権。 東北福祉大学の松山君が連覇しました!
最終日は同組のニュージーランドの選手を追っかける形でスタートしましたが、相手がダブルボギー先行で苦しむなか、着実にバーディーを重ね、後半は一つ前の組の韓国のリー選手が素晴らしいチャージで同スコアーまで追っかけられましたが、冷静にプレーを進めて一打差での勝利でした。
今回、3回目となるアジア・アマチュア選手権ですが、選手たちのプレー内容は素晴らしかったです。 プロ・ゴルファーでも優勝する事はかなり難しいと思われるクオリティーの高いトーナメントでした。
昨年同様、松山君は日本人で一足先にマスターズの招待状を手に入れたわけですが、あとの選手は年末の世界ランキングを待つのみです。
今年のマスターズでは日本人アマチュアとして初めてマスターズに出場。素晴らしいプレーでベストアマを勝ち取りましたが、来年も同様にがんばって欲しいですね。
試合後に行なわれた表彰式では去年の優勝シーンの写真の前でトロフィーが渡されましたが、同じ大学のユニフォームで写っているのは面白いですね。
今週はシンガポールです
ある方から先日、社長の日記は海外の話ばかりですね!と言われました。 そういえば最近海外ネタが多いのですが、実際に海外出張が続いてました。
てな事ですが、また懲りずに海外ネタ。
今週はアジア・アマチュア選手権でシンガポールに来ています。久しぶりのシンガポールですが、様子が変わっていてビックリです。むかしからシンガポールの方は英語が上手で、優秀な方が多いのですが、今回特に英語力にビックリしました。 よくシングリッシュと言われる英語ですが、分かりやすい話方ですね。
最近日本では英語を積極的に学んで海外を目指す若い人が激減しているとか言われます。 日本でそこそこの生活ができるし、そんなに苦労してどうするの?的な考えなんでしょうか?当然この円高ですから、海外で年収5万ドルの仕事があっても日本円にすると400万円のお給料だとわざわざ海外まで行って苦労したく無くなるんでしょうか? 今回、日本を「活躍の場」と目指して日本語を勉強されているシンガポールの方にお会いしましたが、同年代の日本人と比べても、かなりしっかりした考えを持っていました。
イギリスなどEU圏で最近ポーランドからの移民や出稼ぎ労働者に現地人の職を失われてしまい、問題になっているとニュースで取り上げられてました。 ポーランドでは国内に良い仕事が無いので、どうしても海外に稼ぎに出ているのが実態ですが、イギリスに来る連中は当然英語を喋れる訳ですし高学歴の連中が多いそうです。 イギリスで”のらりくらり”していた連中がある日突然、自分の職を海外から来た人に取られてしまった訳ですからビックリするわけです。
この円高で日本も同じ事が起こってもおかしく無いかも知れません。 海外の優秀な人材が安く日本で働いてもらえるようになれば、今の学生達の脅威になり得ます。
ホテルの窓から見えるモダンな建物を見ているとそんな心配をしてしまいました。