ULEZ
今日から早くも8月ですね。日本は災害レベルの酷暑のようですね。
この異常気象とも言える暑さはヨーロッパ各地でも猛威を振るっていますが、当地英国では相変わらず中途半端な梅雨のような天気が続いております。
これも地球温暖化の影響だと言われておりますが、その環境対策として自動車の排ガス規制とそれに適応していない古い車を使ってロンドン市内への入境をしないようにULEZ – Ultra Low Emission Zoneと呼ばれる地域を決めて、その内部へ基準に満たない車両へのペナルティーが設定されていましたが、今月の末からその地域が中心部のみならずロンドン管轄区域全体に広げられる事が決定されました。
2酸化炭素排出量だけでなく、Noxなどの有害物質が多く含まれる古い車に対しての対応ですが、諸事情で車を買い替えられない方にとっては大きなダメージとなるために問題視されています。
代わりに公共交通施設を使えば、、とのロンドン市の意見ですが、今まで車で5分ほどで行けていた場所がバスや地下鉄を使う事で小一時間かかるケースもあるので、はいそうですか。。とは行かないようです。
環境対策は利便性と反比例する事が多いのですが、この新しい制度からの収入はぜひ公共交通に投資してもらいたいですね。
Room with a view
今回のエジンバラ滞在で、宿泊したホテルが部屋をアップグレードしてくれました。 古い駅舎をリフォームして改装された建物ですので、部屋は小さいですし長い廊下をいつまで行っても部屋に辿り着けませんでした。
部屋はデラックスルームとは言え小さいですが、やはり一番の売りは部屋の窓からエジンバラ城が見える点ですね。
最近のホテルですと窓が大きく作られているのですが、今回のホテルは古い建物を改築した事もあり、窓の位置もかなり高く、この写真も頭ひとつ飛び出した状況での撮影ですが、見せた方から絵画みたいだとのコメントももらいました。
去年のセントアンドリュースで開催された第150回の全英オープンではいつものホテルが取れずに、エジンバラの同じホテルに滞在しましたが、隣のビルに隣接した部屋でしたので、カーテンを開けても暗い部屋で、アップグレードの意味がわかりました。
今回の滞在は短かいのであまり内容は気にしませんでしたが、朝起きてこの景色が見えるのは特別感がしますね。
通勤列車
30年ほど前になりますが、ロンドン市内で働いていた頃は自宅から片道1時間ほどかけて毎日通勤しておりました。日本の同様な列車と違い、車内のレイアウトも片側3どあの車両でもドアの周辺は立ち席ですが、基本的には座席が3席・2席の対面タイプの席で用意されていて、間には簡単なテーブルがある席もあり、ほとんど座って通勤でしたので快適でしたが、空調も無く、窓も少ししか開かないので温度が高い時期は大変だった記憶があります。
また、日本の鉄道と違い、運行スケジュールが突然キャンセルになったり遅延はほぼ当たり前のように起こっていましたし、ある日会食の後に乗車した列車で寝てしまい、2時間後に気がついたらまだ同じ駅にいたので、てっきり終着駅まで行って戻ってしまったのか? と思っていたら、まだ発車してなかったりして、、
久しぶりに同じ列車サービスと使いロンドンに向かいましたが、使われている車両には車内WiFiが装備されていたり、電源コンセントやUSBの充電対応ができるようになっていたのにはびっくりしました。それも3人掛けの椅子にUSBは4つあるとか、プラスワンのコンセプトにはびっくり。 車内の雰囲気もパソコンを開けて作業をしている方や、モバイルデバイスを充電したり、、通勤時間を有効活用しているのには電源があるのも一因ですね。
easy Jet
今回のエジンバラからロンドンまでの移動はLCC – 格安航空会社のeasy Jetのフライトを利用しました。
英国にはLCC最大手のライアンエアとこのイージージェットの2社が2強体制で営業していますが、エジンバラとロンドンのスタンステッド空港の路線はイージージェットのみの運行です。
easy Jetで使われている機材はエアバスのA320に対してRyan AirはボーイングB737で統一されていて、クルーの訓練や整備の統一化をする事でのコストダウンへの対応は言うまでもありませんね。
肝心の料金は約75ポンドでしたが、先日のロンドンからリバプールへの鉄道移動が170ポンドに比べますと距離も遠いのにリーズナブルなコストです。また、今回の移動では機内に預ける荷物の料金が35ポンドでしたから、小型手荷物のみでの料金は40ポンドほどで、エジンバラ市内から空港までのタクシー代とほぼ同じ。
空港に到着したらセルフサービスで荷物を預けて、搭乗ゲートに向かいますが、利用しているクレジットカードと提携の空港ラウンジがあり、そこで搭乗時間まで、軽食も取れますし、メールへの対応やこの日記の投稿などをしているとすぐに搭乗時間です。
座席指定ですので、慌てて行かなくても良いですし、アメリカの航空会社のように大量の機内持ち込みの荷物は有料なので無いのでスムースな搭乗でした。
座席は1時間ちょいのフライトですとお尻が痛くならないような、またリクライニングもしない座席ですが、このお値段では文句は言えません。また、機内サービスはすべて有料ですから、欲しい人だけお願いするスタイル。 私はラウンジで用意したお茶を持ち込んでました。
到着後、は荷物の受け取り場所で待つのみ。今回はゲート到着から20分で荷物と再会することができましたから、これも早い方ですね。
LCCは日本では未経験ですが、ヨーロッパ域内での移動には欠かせませんが、利用空港が不便だったり、機内持ち込みや預ける荷物の制限があるのも慣れてしまえばOKです。
因みにゴルフバッグも積んでもらえますが、同じルートで37ポンドの料金が課金されます。預かってもらう荷物一つとゴルフバッグの料金の方が人間より高いのにはいつも笑わせられます。
Porridge
スコットランドでの朝食の定番は血とシリアルを入れたソーセージのブラックプディングや、同様に羊の内臓を使った(ホルモンですね)Haggisと卵料理など、カロリー満点ですが、脂肪たっぷりの食事に、トーストでは無く、これもトーストでは無く、揚げパンやハッシュドポテトにビーンズなどが付け合わせられるFull Scottish Breakfastが有名ですね。野菜類はこれも炒めたトマトのスライスぐらいでしょうか、、
朝からこのHaggisに、with shot of Macallan Tenとか注文している方も見かけますが、ウイスキーを朝から呑むひとつの方法。
ただ、これを毎朝一週間も食べると胃にも負担になりますし、もう少し体に優しいモノが食べたくなります。現地の方も毎日は食べて無いようですし、最近の健康志向で朝はシリアルとコーヒーの方が多いですね。
個人的にはスコットランドに来たらもう一つの朝食の定番メニューのPorridgeを頂きます。 冬だけでなく、夏でも冷たい雨の降る日には麦のお粥のようなポレッジは体が暖かいだけでなく、腹持ちもいいのでオススメです。
これスレロールを下げてくれる効果もあるようで、健康志向の方にはぴったりですね。
一般にはこのポレッジにはメープルシロップや、ハチミツ、もしくはブラウンシュガーで甘めにして提供されますが、私はミルクだけでこのようにフルーツを入れていただきます。
お昼が忙しくても、これぐらいの朝食をしっかり取れば大丈夫ですので、今日も一日頑張れます。