ロレックス新製品 @バーセルワールド
本当に時計が好きな方は、この時期になるとバーゼルワールドと呼ばれる時計メーカーの新製品発表のニュースを首を長くして待っています。
今年のロレックスは、若干のモデルチェンジのほかに全く新しいコンセプトの時計が発表されました。 Skydweller , スカイドウェラーですから、空の“スカイ”と居住とか住むと言う意味の Dwell, Dewllerを足した名前が付けられた、空に住む、即ち航空移動が多く時差変更を頻繁にする人用にデザインされたモデルです。海のダイバー向けのSeaDweller即ち海に住む方モデルはあったのですが、今度は空なんですね。 また、ロレックスとしては珍しい、複雑時計のモデルで、2つの時間帯を表示するだけでなく、月単位のカレンダーも付いています。 ウェブサイトには初めての試みだと思いますが、実際に時間の調整などをマウスを使ってトライする事もできて、新機能を疑似体験する事ができました。
空を飛ぶエグゼクティブの為の時計のようです。 私はGMTと言う同じような時差計算機能の付いた時計を愛用しているので、すぐに欲しいとは思いませんが、このエバーローズ・ゴールドと皮のベルトのモデルは一つ上のクラスを感じます。
数年前に発表されたヨットタイマーと言うヨット競技をする方向けのカウントダウン機能の付いたモデルも発売されましたが、ヨットに全く縁の無い者に取っては、3分にあわせてカップ麺の出来を待つ事ぐらいしか使えない機能ですのですが、この時差調整機能の付いた時計の発表は実際に出張で飛び回っている者としては嬉しいニュースです。
スマホのアプリで時差が一瞬に分かるものもありますが、やはり旅行中はこのアナログ表示でないといけませんね。 今年の秋には日本に輸入されると思いますが、お値段も気になる所です。
岩田禎夫さん
先日マスターズの解説でおなじみの岩田禎夫さんを囲む会に行ってきました。
青木プロを初め、岡本綾子プロなど男女プロゴルファーだけでなく、ゴルフ記者やテレビ関係、ゴルフメーカーの方が多く集まりました。 さすがにマスターズの取材を40年続けられて来た方ですので、日本の海外ゴルフ取材第一人者としての貫禄でした。
この囲む会の発起人の一人、石原慎太郎東京都知事も参加されて祝辞を言われておりましたが、石原知事は立候補する前に当社のゲストでマスターズ観戦にいらしていただいた事もあります。今回の発起人になっている理由は岩田さんとは湘南のヨット仲間と言う関係と、岩田さんが一級下という学生の頃からのお知り合いのようです。
上のバナーには「マスターズ、栄光と喝采の日々」出版記念パーティーとありますが、じつはこの本、23日に発売とかで、若干フライング気味のところもありましたが、40年取材されて来た岩田さんの書かれた本ですから、今から楽しみにしております。
去年のマスターズが、岩田さんの取材40回目になるマスターズと言う事で、マスターズ・コミティーからも特別表彰されました。間違いなく日本人トップです。 しかし私も35回勤続ですので、あと5年で岩田さんを追い抜く事ができると思っていたところ、今年も岩田さんは取材ではありませんがマスターズに行かれるとの事。 日本人最長記録はまだまだ待たないと!!
パーティー開始の際に、岩田さんやマスターズの古い写真がオーガスタの放送で使われている音楽をバックに流れていました。 その中で、昔のプレスの施設なども写っていて、なつかしかったです。 私が最初にマスターズに行った頃は、プレスルームは航空機のハンガーに使われているようなカマボコ型の建物でした。 当然パソコンなどは無く、アメリカの記者たちはポータブル・タイプライターを叩いて、初期型のファックスのような機械を電話機に繋いで原稿を送っていた風景が印象的でした。 その機械もファックスや、今ではパソコンの繋がれたインターネット回線に取って代わり、当時のカメラマンが現像をして、プリントした印画紙を伝送していた部屋も無くなりました。 試合のデジカメで撮影された画像はパソコンで編集してオンラインで編集部に送られています。
私も当時依頼を受けて、オーガスタから日本の新聞社のデスクに電話でスコアーを送った事もありましたが、早朝にいかに朝刊に間に合うタイミングで最新のスコアーを流すのか、はたまた夕刊なのか、、インターネットで動画まで見れてしまう事を考えると35年の技術の進歩には驚くばかりです。
おかげさまで当社もTBSと一緒に37回に渡って中継をして参りました。最初は「衛星中継」とかサブタイトルが付くように、当時の KDDの国際衛星回線を使い放送していましたが、現在は光ファイバーを使って当然ハイビジョン映像をお届けしていますし、インターネットでの配信などもやるようになり携帯電話でもハイライト映像がご覧になれるようになりました。
40年後のマスターズはどうなっているか?想像すると楽しいですね。 視聴者の方が見たいプレーヤーに付いてそのホールにいるような感じで3D映像を楽しんだり、選手がカメラを付けていてライの状況も分かったり、それを携帯ターミナルやひょっとして、頭脳にそのままイメージを送っているかも知れませんね。
Ash Wednesday、 灰の水曜日
2月22日の水曜日、ニューヨークの街の中で額に黒い十字を付けている人を多く見かけました。 これはイースター(復活祭)の46日前に行なわれるAsh Wednesdayで教会のミサを訪れて牧師に灰でクロスを付けてもらったカトリック教徒の方たちです。 偶然前を通った教会では信者の方が立ち寄っていました。 スーツ姿の方が額に印を付けて出て来る様子は異常な雰囲気でしたが、キリストと一緒に罪を悔い改めると言う意味もあり、大事な行事なんだそうです。
今年のマスターズは最終日がイースター・サンデーにあたります。 あとひと月ですね、、
今年のオーガスタ
毎年本格的に寒くなる前の秋にはオーガスタ・ナショナルのグリーンキーパーたちはOver-Seeding(オーバー・シーディング)と呼ばれる、ベント芝の上からライ芝の種まきの作業に追われます。 その後も水やりや肥料の管理が必要なのですが、マスターズトーナメントの舞台の仕上がりは冬の間の手入れが大きく影響しますので、担当者も気が抜けません。
先日打ち合わせにオーガスタを訪問しましたが、今年は例年に比べて比較的暖かな冬だったので、グリーンの仕上がりは私が覚えている限りでも最高の状態だと思います。 グリーンの色だけでは判断できないかも知れませんが、密度の高い芝生はちょっとした絨毯のようでした。
このライ芝ですが、マスターズ後には高温多湿のオーガスタの天気で焼かれたようになり、コースがクローズされた5月末以降はこれがオーガスタ?と思うような様子に変化します。
この写真はトーナメントで使われる練習場の風景です。普通のゴルフ場でしたらパー4のミドルが二つとパー3のショートホールが一つ作れる程の敷地ですので半端な大きさではありません。 手前にある練習グリーンもコース内と同じ状態に仕上げられます。 メンバーもこの練習場は限られた時期しか使えないそうですが、マスターズのための練習場もやはり世界最高ですね。
Steinway & Sons
スタインウエイの名前は音楽ファンなら誰でも聞いた事のある有名なピアノのブランドです。
1853年に設立されたそうですが、創業者はドイツ移民のヘンリー・スタインウエイ。
しかしこのスタインウエイも経営困難になりCBSに買収されたり、合併などで現在はSteinway Musical Instruments社と言う楽器製造グループになっています。 アメリカだけでなく、ドイツにも生産拠点があり、”通”の間ではドイツのアレでアメリカの方がなんとかで、、とか盛り上がるそうです。 私は何とかの耳に念仏と同じで何処のピアノも同じように聞こえるんですが、このニューヨークの57丁目にあるショールームはいつも前を通ると立ち止まって様子をみています。 初めてニューヨークに行った頃から同じ所にこのショールームはあるので、恐らく40年以上の歴史のあるお店だと思います。 しかし、250年以上前から作られている事を考えると短い期間ですね。
肝心のお値段、、勇気を出して入りましたが新品はオーダーの順番待ちだそうです。3~40年位前の中古品もストックされていて初めて購入するならこちらから、、と勧められました。 それなりに上級の方がテストドライブ?をして気に入ったら購入するとか、、 フレンドリーなお店の対応なんですが、私には場違いでした。 しかしどう見ても学生?のような客がプレーをしていても何も言わないのはそういうカルチャーなのか? それともその学生君が有名なピアニストだったのか?? てな感じでお店を後にしましたが、運転免許を持っていない人間が車のショールームに行くのと同じで残念ながら二度と行く縁は無いようです。