AAC開幕
今年のアジア・パシフィック・アマチュアチャンピオンシップは中国の南山で開催されます。
水曜のヨルはウェルカムパーティがゴルフ場のクラブハウスで開催されました。 入り口ではかわいい子供達がなにやら朗読して迎えてくれるのですが、中国語なので何を言っているのか分かりませんが、雰囲気や衣装からすると「論語」の一説かな? 「有朋自遠方来」だったりして、、 連中も英語はダメなんで確認はできませんでしたし高校の漢文の授業をサボっていたので漢字でコミュニケーションも取れずがっかり。 中国語にチャレンジしないと!!
全く関係無い話しですが、漢文の授業で思い出しましたが私の「方仁」と言う名前、”みちひと”と読みます。 今まで学校の先生で”みちひと”と呼んでくれたのは二人とも高校の漢文の先生と英語のチョット変わった先生でした。論語の一説を思い出していたらそんな事が頭に浮かんで。。 しかし論語もこの一説しか覚えて無いのも如何なもんですね、、 漢文の先生が「朋アリ」のあたりの説明を長々としてくれて、朋はそもそも同じ先生の門下生の事で、、とか説明してくれたのをまだ覚えているのでよほどインパクトがあったんですね。
F1タイヤ
今年のF1で一番話題に(問題かな)になったのがピレリが供給しているタイヤの性能でした。 各レースごとに2種類の固さのタイヤを使うレギュレーションの中で、各チームが一番タイヤのセットアップに悩みました。
シーズン中にタイヤトラブルでリタイアする車が多く、特別なテストを許可したりして対応した程です。各チーム、同条件なのはタイヤな訳ですからタイヤをいかに上手く使うか?が今年の課題だったわけです。
レッドブルチームのピット裏でピレリのエンジニアがレースで使われたタイヤを見ながら深刻な顔をしている様子を撮影しましたが、一番上のタイヤの接地面の色が変わってるのが見えると思います。レース中にブレーキをかけた際タイヤロックをして出来たフラットスポットと呼ばれる部分ですね。
F1放送
鈴鹿のF1も日本での無料で見られる生放送が無くなってから数年になりますが、海外、特にヨーロッパでは大変人気のあるコンテンツです。 今年からはアメリカでもメジャーネットワークのNBCが放送を開始してNASCARやインディーカーのファンの多くもF1を見るようになったようです。
人気が上がるのと同時に放映権料も右肩上がりで毎年高くなっています。 そのおかげで、イギリスでは長いあいだ国営放送のBBCが独占して放送していましたが、数年前に民放のITVに権利を奪われた後、今度はサテライトのペイテレビ局大手のSKY SportsとそのBBCの2社での放送形態になりました。 日本で言うとウインブルドンをWOWOWとNHKが放送しているのと良く似ていますが、実際に現在BBCが放送できるレースは限られており、地元イギリスグランプリを除くと多くのレースの生放送はSKY Sportsに加入しないと見られなくなってしまいました。それでも今回の日本グランプリ、ドライバーの間でも人気の鈴鹿サーキットで開催されると言う事もあり、BBCも中継スタッフを送り込み放映されました。
このような放映権の高騰に対して、EUの国々の中では国民に取っても大切なエベント、例えばワールドカップサッカーなどの放映権料に対して制度を作って限られたペイテレビ局だけで無く、誰でも見られるようにする動きがあるようです。スポーツ団体に取っては大きな収入源であるテレビ放映権は悪く言えば“お金を刷る機械”のようなモノですが、やはり多くの方に見て貰う事によるメリットも考えて欲しいです。
この写真はピットレーンでスタート前の様子を撮影中のBBCの製作スタッフです。元F1ドライバーのディビッド・クルサードや元チームオーナーのエディー・ジョーダンなどがコメント中。 イギリスで放送を見た仲間に聞いた所、スタートの1時間前から事前番組が開始、このような直前情報だけでなくエディーがカラオケに行って歌っている様子など、日本のサーキット以外での楽しみも紹介していたそうです。イギリスと日本の時差は8時間ですからスタートは朝の7時、事前番組は朝の6時から早起きをして視聴しているんですね。 しかしカメラ2台を使った取材は大したものです。生放送なのでちゃんとモニターを確認しながらやっていますが、製作を担当しているF1プロダクションとのコーディネーションはさぞ大変だったかと思います。
2015年からはあのHONDAエンジンがマクラーレンのエンジンサプライヤーとして参戦をする事も決まっていますし、おそらく小林可夢偉もどこかのチームでまた参戦する可能性もある中、ぜひ日本でも日本グランプリぐらいは生放送をせめてBSで放送して欲しいですね。
日本グランプリ
日曜の日本グランプリにご招待いただき一日観戦させて頂きました。
F1のエベントは興行として世界各国で最大規模のエベントの場合が多く、今回の日本グランプリも一日のエベントとしては最大規模の集客数だったそうです。 今年は日本人ドライバー不在やトヨタ、ブリヂストンと言った日本メーカーが参戦していない事もあり、去年よりは少なかったようですが、それでも全員ちゃんと切符を購入して観戦されているのはすごいですね。名古屋市内のホテルも数ヶ月前から完売だったそうです。
プログラムにはフォーミュラ1マネージメント(FOM)の代表、エクルストン氏のコメントも掲載されていましたが、この集客力だけでなくF1のブランド力は世界中で優秀性の象徴といわれています。 最高峰のエベントと呼ばれる訳ですね。
今回はパドック・クラブにご招待をいただきましたが、入った瞬間からサービススタッフも外国人ばかりで、外国のレースのような雰囲気でした。実際にこのエクルストン氏の運営するFOMが運営しているだけに、ケータリングはオーストリアの会社が請け負って世界中を転戦しており内装もサーキットによって若干の変更はあるにしてもほぼ同じトーン&マナーで運営されているそうです。
FOMのスポンサーも世界を代表する企業が多く、例えば今年からはロレックスがパートナーとして全てのF1レースでのロゴ露出が入っています。 今回の鈴鹿ではこのように表彰台の後ろにもロゴ露出されていました。このようにFOMのスポンサーになる事は単にお金を出せば良い話しでは無く、Win Winの関係構築になる事が大切だとか。 実際にロレックスのスポンサーに関してはF1に興味のある仲間から皆F1のイメージをロレックスが良くしたとのコメントを良く聞きます。
スポーツエベントの中でもF1と時計の関係は深く、各チームには必ずと言っていいほど何処かの時計メーカーとの契約が入っていますし、チームとは別にF1ドライバーも個人的な契約をしているケースが多いのですが、個人やチームとの契約となると順位だけではなく、最悪の場合にクラッシュする事もあり、かなりリスクが高いわけですが、ロレックスのFOMとの契約は全く別のレベルです。
F1も歴史的にも今のように集約されたのは1950年からだそうで、当時はジェントルマンレーサーの集まる大会で初年度は7レース開催されたそうです。やはり80年代に本格的なテレビ放送が開始されるのと同時にスポンサーに注目され、現在のメガビジネスになった訳です。
F1で使われている最先端の技術も時代を反映しており、来年度からは大幅なルール変更でエンジンも現行の8気筒エンジンからターボチャージャー付きの6気筒エンジンに変わるだけでなく、ハイブリッド技術を使ったり、搭載できる燃料の量も大幅に減らすなど、環境対策も視野に入れています。
しかしF1として集約される前は各国での公道での違法?レースだったとか。当時のイギリスの自動車メーカーのアストン・マーティンなどは各国のジェントルマンレーサーの為にレースカーを作る傍ら、一般の人にも販売していた訳で、日曜にレースに勝てば月曜にそのメーカーの車が売れたような時代だったそうです。
オラクルチーム 大逆転!
ORACLE Team USA。サンフランシスコを去る時には7-1と負けており、その後8-1とニュージーランドに王手を迫られていてから何と8連勝をしてアメリカスカップの防衛に成功しました。
勢いに乗るっていうのはこう云う事かもしれませんが、戦闘力の高い相手ニュージーランドチームに対してひとつひとつ勝利を勝ち取った結果です。
スポーツはシナリオの無いドラマだと良く言われますが、このような展開を誰も予想していませんでした。 記録大好きなアメリカ人に取っても今回のアメリカズカップはこれから歴史に残る名勝負として語られ続けるでしょう。
最初の5レースは1勝4敗と大きく遅れを取ったオラクルチームが、アメリカ人のtactician(戦略担当)をオリンピックのヨット競技で4個の金メダルを取ったBen Ainsleyに交代させてからの活躍は素晴らしかったです。 162年と世界でもっとも古いスポーツ競技の歴史の中でも最高の逆転劇でした。 本大会の総集編は BS-TBSにて10月5日(土曜)ヨル10:00から放送します。 チームの舞台裏やハイテクの塊のAC72艇の解説などもお楽しみください。