雪の被害
東京でも先週末に大雪となりましたが、アイゼンハワーの木を倒したアメリカ南東部を襲った今回の寒波は空から見ると良く分かります。 ニューヨークから移動中の地上はこのように真っ白な風景が続いていました。
アトランタまで南下すると雪は溶けていましたが、道路沿いの木々などが倒れているのを見ると今回の被害が想像できます。 オーガスタナショナルも先週は水曜から土曜までクローズされ、スタッフの方も自宅に待機していたそうです。 停電もまだ続いている地域もあり、大変な様子でした。
今週は天気も一転して日中は10°を越すほどで、真冬の服装で向かった我々には少し暑いほどでした。
Eisenhower Tree
オーガスタ17番ホール名物の一つにフェアウェイ左に位置する松の木“Eisenhower Tree”、通称Ike’s Treeが有名です。
先週アメリカ南東部を襲った冬の嵐の影響で枝がほとんど落ちてしまい今回切り倒す事になったと16日正式に発表になりました。
アイゼンハワー元大統領が、いつもプレーの邪魔になるため1956年のオーガスタナショナルの理事会で切り倒す審議をしようとしたと記録に残っているそうですが、クリフォード・ロバーツ会長は“即”反対し、審議を中断、決議もせずに会議を閉会したエピソードも残されています。1956年と言えばアイゼンハワー大統領の任期中(1953年ー61年)でしたので、“現役”アメリカ大統領さえ黙らせてしまうオーガスタ会長の権力が良く分かるエピソードですね。 いずれにせよ、正式にアイゼンハワーの木と呼ばれるようになった歴史は明らかではありませんが、この会合以来の説が大きいです。
今回の嵐の中、氷点下の雨で着氷し、トドメの降雪で枝を落としてしまいました。 オーガスタとしても樹木の専門家に相談した上での結論だったそうですが、今年のマスターズはこの木が無い状態での大会になります。
先週とは全く違い、今週のオーガスタは再オープンされて、通常どおり、メンバーの方もプレーをされています。 しかしコース外でも道路を走っていると至る所で大きく曲がった木や折れてしまった枝などが散乱していて、被害の大きさが分かります。 アイクの木は犠牲になりましたが、それ以外コースの状態は良くあと2ヶ月を切ったマスターズを迎える準備が急ピッチで行なわれています。
積雪時に撮影されたマグノリアレーンの画像がコレ、被害さえ無ければ美しいのですが、、、
今後17番のレイアウトを見直して来年のマスターズでは新しい姿をお披露目する事になるそうですが、伝統を守りながらどのようなレイアウトになるのか? 確かに現在のプロにとってはプレーには全く影響の無い木となってしまいましたが、メンバーの方は悩まされていたのかも知れません。
我々マスターズファンに取っては馴染み深い木だっただけに残念ですが、新しい姿が楽しみです。
ニッポン チャチャチャ!
ソチからのオリンピック中継を楽しまれている方も多いと思いますが、今回もオリンピックの中継や報道のやり方には選手達の熱戦とは逆に冷めてしまう所があります。 NHKは“ゆず”のテーマミュージックで始まるオリンピック関連番組ですが、日本選手の事しか報道しないのは如何でしょうか?
世界一流のアスリート達が4年に一回と言う舞台で繰り広げる競技は素晴らしいですし、トップの選手達の技術やスピードは見る者を虜にします。
ところが、日本でのスキージャンプの高梨選手の報道などは、4位でメダル届かず!と画像が流れるのですが、2位3位の選手だけでは無く、1位になった選手の映像はともかく、名前さえ伝えずに終わってしまうのは如何なものでしょう。
日本のファンの方は当然日本人選手の応援をして、メダルを、、、と願っている事には間違いありませんが、たとえばスピードスケート中継の解説の方も“素晴らしいスタートです!” “スピードが良いですね!” と日本人選手は賞賛するも、他の選手に関してはコメントが少なめになっています。日本人選手以外は興味無いのか?と思う程“酷い中継”と感じた方も多いのではないでしょうか?
日本人アスリートも世界レベルで競技をするためには資金が必要で、それはコマーシャル出演などで“プロ”として収入を得ています。 その為には人気を維持する必要はあります。 しかし一部の代理店はそのイメージを作るためにテレビ局などに積極的にアプローチして、話題を作りの為のストーリが出来上がります。 金メダル候補!と言う価値を販売している訳です。
日本では報道されていませんでしたが、ノルディック・スキー競技のスプリントに参加したロシアのGafarov選手が転倒してスキーを破損、片方のスキーで競技を続けると言う事故がありました。 それを見ていたカナダチームのコーチが予備のスキーを渡してそのスキーでゴールに入る事ができました。 世界中のメディアはこれを賞賛し、フェア・プレイの精神こそオリンピックの象徴だとのコメントを流しています。
2020年のオリンピックのホスト国になる日本ですが、我々関係者はスポーツの本当の姿やフェア・プレーを再認識する必要があります。
今回の開会式のハプニングで5輪になるはずが4輪になった場面がありましたが、なにか日本のオリンピック報道のような印象を持った方も多いのでは無いでしょうか?
イギリスで、、
週末の東京は記録的な大雪でしたが、皆さんは大丈夫でしたか?
日本のニュースでも話題になっていましたが、イギリスでは去年の12月からの降雨量が記録破りで、至る所で川が増水して被害が広まっています。
最初の写真、これは日本ではあまり見かけませんが、川すれすれに橋を作って、水かさが増えた時には冠水してしまう“Ford”と呼ばれる橋が多く、それがすぐに水に浸かってしまいます。 通常は増水しても10センチぐらいで普通の車でも平気に渡ってしますのでこれで十分なのですが、これほど増水すると4駆の車でも特殊な装備が無いと渡るのは不可能です。 深さを表示する柱を立てて注意を促すのですが、判断を間違った運転手が立ち往生することも良くあります。この時の水深は1.5mほど。 間違って進入したら即アウトです。
2枚目の写真は遠方に白いバンが水の中で立ち往生していますが、大きな水たまりに入ってしまい動かなくなってしまった可哀想なケース。
3枚目の写真は通常は農場ですが、これも湖になっていますね。
こういう環境ですから、イギリスのランドローバーなど4駆車が優秀な訳ですし、他のメーカーでもラインアップには必ず4駆車が用意されているので、確かに4駆の車を多く見かけます。実際にカタログにも”Wading Depth”(Wadingの意味は浅瀬を歩くと言う意味ですが!!)=どれ位の深さの水に進入可能か?と言う数値が掲載されている程です。レンジローバーですとこの数値も90センチ!と記載されてますから半端では無いですね。 さすが英国王室御用達!
日本もゲリラ豪雨とかも頻繁に起こっており、東京でもすぐ道路が冠水する事もありますから、地上高のある車も一台必要かもしれません。
Super Bowl Commercial
スーパーボウルのコマーシャルは視聴者の数が多いだけでなく、放送で初めてお披露目するコマーシャルや、スーパーボウル限定で製作されたコマーシャルがあり、変な話しですが、コマーシャルを楽しみにしている視聴者も多いです。
NFLもちゃんとファンに対しても今年は自らのサイトで今回アメリカで放映されたコマーシャルだけを集めて各クオーター毎にまとめたページを掲載しています。 日本からでもちゃんと見えるので各社の力作をご覧ください。 例年話題になるビールメーカーの力作や自動車メーカー、日本でも知られている飲料メーカーのミニ・ムービーのようなきれいなコマーシャルなどは見ていて楽しいです。