Harley Davidson
バイクネタが続きますが、アメリカのバイクメーカーのハーレーがなんと電動バイクを開発して実際に走行できるバイクをユーザーにもテストさせるようなキャンペーンを始めるようです。
世の中の流れはエコとか二酸化炭素の排出量の削減などで、自動車ではハイブリッドや電気自動車の開発が進められており、レーシングカーもルマンのようにハイブリッド主流になって来ています。 その中でオートバイも電気で動くモノができても不思議ではありませんが、趣味性の高いバイクだからこそ、エコとかに拘らない方向が大切では無いかと思います。
1970年代にスイスの時計メーカーは正確な日本製のクオーツ時計やデジタル時計に主役を奪われて、その流れに遅れないように電気時計に進んだメーカーも多くいました。しかしスイスメーカ–の中でも、ロレックスのように頑なに機械式の時計を主力にして来たメーカーが今では成功しているように、やはり“技術”だけに進むのも方向性を間違えると顧客を失う事になりかねないです。
と言う私も、個人的には電気自動車には興味がありますし、おそらく近い将来には購入すると思います。 しかし、趣味の車と言う意味では、やはりガソリンで動き、大きな音のする内燃機関で動く車は持っているでしょうね。
先日のマン島のレースで活躍した日本のバイクのような技術があれば100キロの距離ぐらいは簡単に走る事はできるので、実用性は十分かも知れません。V2気筒のあのサウンドのハーレーが電動バイクにチャレンジするのは素晴らしいと思いますが、さてアメリカだけでなく世界中のハーレーファンの方の反応が楽しみですね。 ハーレーの事ですから電動モーターの音にもスターウォーズで出て来るような機械音とか演出しているかもしれませんね!!
ヘルメット
F1のドライバーにとっては、一番大切なツールであるヘルメットですが、デザインにも拘りがあるようで、ヘルメットを見るだけでどの選手なのか分かりますよね。そのデザインもスポンサーのロゴだったり、自らのチームカラーだったりして、実際にレースに使用されたヘルメットはオークションなどでも高値で取引されている程です。これはルイス・ハミルトンが去年のモナコで使ったモノのレプリカです。
F1の世界だけでなく、オートバイのライダーには必需品ですが、この世界では日本のメーカーのアライがトップだそうです。 F1などのレーシングドライバーの使っているモノは素材からカーボン素材でできていたりして、軽量かつ頑強な構造になっているそうです。 実際のF1レースではコーナーで数Gがかかりますので、一キロのモノもその数倍の重さになるわけですから一グラムでも軽い方がドライバーに取っては楽なんですね。
これらのヘルメットですが、最近はフルフェースタイプと呼ばれる顔まですっぽりかぶるタイプが主流です。 視界確保のために最小限のオープニングに強い樹脂でできたシールドが装備されて、散弾銃のタマも貫通しないほどの強度でドライバーを守っています。
このフルフェースヘルメットのデビューは1968年のインディー500レースでアメリカのダン・ガーニーが使用したのが初めてだそうです。 それを最初に製作したのはアメリカのベルと言うメーカーでしたが、BELL HELMETと言う響きは僕らに取っては憧れでした。 そのベルヘルメットの復刻版が販売されているのを見つけましたが、バブルタイプのシールドもそうですが、バイク乗りの間で流行しそう。
24H
アウディチームが今年も去年に続いてル・マンの優勝を飾りました。 残念ながらトヨタは予選ではポールポジションを獲得したので期待をしていました。トップ争いを14時間目ぐらいまでやっていたのですが、マシントラブルでリタイアしてしまいました。 やはり24時間のレースを戦うには経験だけでなく勝負の運も大切だと感じるレースでした。
さて、今年もレースの模様がインターネットで中継されましたが、今回の配信ではトップチームの車載カメラの映像が選べたり、インタビューが聞けたりするなどいろいろなメニューが取り入れられていました。 2画面でトップのレース模様を見ながら、好きチームの車載カメラの映像も楽しめたりするアイデアはすごいですね。
それにしても事故も無く24時間このような映像を作り続けたのも耐久レースそのものですね。
Royal Portrush
北アイルランドにあるロイヤル・ポートラッシュはスコットランドとイングランド以外で1951年に初めて全英オープンが開催された場所ですが、今回R&Aで将来の開催地の候補として正式に含まれる事になりました。 正式な日程は未だ発表されておりませんが、早くても2019年になるようです。2012年にはアイリッシュオープンや、95年、99年と2004年にはシニアオープンも開催された事もあり、トーナメント開催地としては実績のある名門コースですが、 The Openの開催は地元のゴルフファンに取って楽しみですね。
北アイルランド自治体の試算ですと、120億円ほどの経済効果があるそうですので、北アイルランドにとって楽しみなエベントです。
マクドウェル、マキロイ、クラークなどメジャータイトルを3人も輩出している北アイルランドですが、これでまたゴルフ熱が高くなるでしょうね。
マン島 TT
英国とアイルランドを分けるアイリッシュ海の真ん中に位置するマン島。 タックスヘイブンとして有名ですがバイク好きに取ってはツーリスト・トロフィー、もしくはTTと呼ばれている5月末から6月にかけて2週間行なわれる公道レースが一番気になります。
日本のバイクメーカーも60年代の優勝をきっかけにして世界のバイク愛好家に認められたようにバイクの性能が問われる過酷なレースで、レース場ではなく、なにも安全対策のない公道を平均時速200キロ以上のほぼエンジン全開状態で走るために、ライダーはバイクに命を託さないと行けないわけです。
このTTレースには熱心なファンは英国やアイルランドだけでは無く、ヨーロッパやアメリカからも集まってきます。 マン島の独特な行政システムでは、スピード違反は取り締まれないので、ほぼ無法地帯になってしまう程ですが、毎年訪れる一般ライダーの中には事故や最悪の場合死亡事故に巻き込まれます。 日本だと死亡事故が起こったら“即”大会の中止などを考えるかと思いますが、ライダー達の“自己責任”と言う事で安全運転のアピールをする程度です。
一般ライダーでもこういう状態ですので、レーサー達の間でも残念ながら死亡事故が毎年起こります。 今年も数名のライダーが命を落としたようです。
文字通り“命がけ”でも参加するのにはそのレースの伝統を超えた何かがあるのかもしれません。
今年の総合チャンピオンはダンロップと言う、昔の名ライダーの甥が獲得しましたが、常勝していた日本メーカーのバイクでは無くドイツのBMW製のバイクでの栄冠でした。60年代に日本のメーカーがチャレンジしたように、ヨーロッパのメーカーも王座を勝ち取る為に、巨大な予算を使っているようです。日本人に取って良い話題がありました。 今回3度目のチャレンジとなる電動バイクがゼロ・エミッション部門で優勝しました。そうです、電池とモーターで走るバイクですが、60キロ近い公道コースを平均時速200キロで20分を切るタイムですから電動バイクとは思えない性能ですね。 “電神”3 と言うモデルだそうですが、なぜか地元のメディアではDenn Shin San と呼んでいたのが笑えました。
今週末はいよいよルマンです。去年もそうですが、トップチームはすべてハイブリッドです。 今回の電動バイクもそうですが、ハイブリッドのルマンレーサーが主力になるとは本当に凄いですね。