もう7月です
今年も半分終わってしまいましたが、皆さんの半期はいかがでしたか?
いろんな話題がありましたが、個人的に一番刺激だったのは佐藤琢磨のインディー500優勝でした。 当社もインディーは40年近く前の話になりますが、アメリカ3大ネットワークのABCからパッケージの一部として放映権を購入、日本にも深夜の生中継を実施したり、型落ちのインディーカーを購入し、スタジオで放送時間中に分解してファンの方にプレゼントするなど、面白い企画をした事もあります。
実際にインディアナポリスにもレース期間中にも中継スタッフのお手伝いをしていて、35万人も入る施設にポリスエスコートを頼んで、宿舎から会場まで隊列を組んで向かったのも良い思い出です。
当時は松田選手をディックサイモンレーシングと組んで参戦したんですが、F1ほどでは無いものの、走らせるたびに$$が時速300キロで飛んで行きました。。
さて、佐藤琢磨は名門アンドレッティーチームから参戦しましたが、このRUOFFと言うスポンサーは実はインディー開催5日前に契約をしたんだそうです。 地元インディアナ州の住宅ローンの会社ですが、直前にスポンサーになり、しっかりしたアクティベーションもできずに苦労されたかと思いますが、優勝により、素晴らしい露出があった事は言うまでもありません。当初はレース期間中のホスピタリティーができれば良いと社長のRuoff氏は考えていたようですが、それにしても運の強いスポンサーですね。
Aiとスポーツ
最近、人口知能が医療から将棋での活躍などが話題になっていますが、スポーツ業界でもそのアプリケーションが話題になっています。
今年のマスターズでは、オフィシャルウェブサイト内でのハイライトの編集をスポンサーであるIBMのAi, WATSONが自動的に作りあげていました。 ファンの歓声や例えばパットの長さなどのパラメターを自動認識した上での作業だったようですが、今まではプロデューサーやディレクターに任せていた部分がAiで置き換えられた訳です。
来週から始まるウインブルドンでも、IBMはパートナーとして、同様のシステムでハイライトの編集をするそうですが、選手のガッツポーズや、観客の声援や表情からその面白さを検出システムなんだそうです。
そのうち、各視聴者の好みに対してのアジャストを取り入れて、個人向けの番組制作なんてのも可能になるでしょうね。
これまでAiと縁のなかったテレビ中継もいよいよ本格介入する事になりそうです。
アジサイ
至福の時、、
アメリカスカップの舞台裏
今回のアメリカスカップはニュージーランド艇がディフェンディングチャンピオンのオラクルチームに大きな差をつけて優勝。 トロフィーが2000年以来17年ぶりにNZに行く事になりました。
海のF1の名の通り、考えられるすべてのコンディションに対応する船を設計、製作する事からレースが始まっていますが、予算の限られる中、ニュージーランドチームは比較的弱風の(10〜15ノット)状況でのスピードのみ追求した結果、そのギャンブルが的中して圧倒的な速さでの勝利でした。
実際に予選では強風の中では不安定になり、沈没するような事故もあったほどですので、予選通過できなかったかもしれません。やはり自然相手だとどうしようもありません。
オラクルチームはあらゆるコンディションに対応するシステムを構築、今回初めてお見せできるコクピットもこの黒い部分でピッチのコントロールができたり、いろんなボタンにファンクションをプログラムしていて、大きさは違いますが、F1のステアリングに似ていますよね。
次回のアメリカスカップは優勝国のニュージーランド、オークランドでの開催になると早速発表になりました。 今のカタマランのスタイルが残るのかは不明ですが、ひょっとしたら大型艇に戻るのかもしれません。今後の同行から目が離せません。