アベノマスク
英国のニュースでも、安倍首相が日本の全世帯にマスクを配るために巨額の費用を用意している事が話題になっていました。
日本ではアベノマスクと揶揄されているようですが、今年の流行語大賞の候補かと、、
イギリスのジョンソン首相は自らコロナに感染してしまい入院してしまいましたが、首相官邸の 10 DOWNING STREETからマスクは届きませんでしたが、THE PRIMINISTERの手紙が届きました。
内容はとにかく you MUST stay at home. ~ 自宅から外出しないように!とのメッセージが現状の説明と同時に明記されていました。
一斉配送された書面とは言え、どこかの首相のマスクと、この手紙どちらが国民の心に響いたか、、我々の税金が使われている訳ですから、、、
2 m
日本でもソーシャルディスタンスを耳にする機会が増えているかと思いますが、ロックダウン中のイギリスは徹底してこの2mが守られています。
パブやレストラン、ジムや通常生活に必要の無い事業所は全てクローズされているのですが、スーパーマーケットは時間は短縮されているものの営業しています。
スーパーの場合にはカゴを押して移動して、購入する商品をとってチェックアウトカウンターで料金を支払うので、この2mと言う距離は狭い通路で確保するのは難しいところですが、このように駐車場で消毒されたカートを受け取り、係りの人に誘導されて2mの間隔をとり入場の順番を待ちます。ただ、咳をすると皆の視線が集中されるので、喉がイガイガしても少し我慢!!
中に入ると一方通行で、すれ違わないように係員が誘導する中で、レジも指示された場所に直行です。
今回初めて買い出しにきたのですが、トイレットペーパーも棚に並び、ほぼ通常の商品が購入できますので、ひとまず騒ぎは収まった感じです。
イギリス人は多少の不便でもユーモアを持って対応できる側面を実感しました。。
ルネッサンス
みなさん世界史でルネッサンスに関して習ったと思いますが、14世紀イタリアで始まった文化活動です。 日本語では文化復興って訳されたりしています。
実は面白い事実がありまして、ちょうどペストがヨーロッパ、それもイタリアで猛威をふるったのが1350年ごろだそうです。 それもシルクロードを伝ってアジアから広まったそうです。あまりにもコロナに類似する所がありゾッとしますが、当時も今回のコロナ同様に死者がイタリアに集中したんだそうです。
いずれにせよ、そのペストから”復興の証”として(どこかで聞いた事ありますが)盛り上がった文化がルネッサンスなんだそうです。 歴史を見直すと、面白い事実を発見しますね。
今回のコロナの猛威ですが、2003年のSARSと比べても感染者数も桁違いです。しかし大都市や国によってはロックダウンをしても、出社する必要の無い方や学生もホームワークで仕事をこなしたり、ネットでの学習に対応できているのが大きな違いでは無いでしょうか。
このテレワークに対応できるインフラであるインターネットが普及しているので成り立っている訳ですが、このテレワークなどが我々のこれからの仕事を変えて行く予感がします。
3月のジュネーブの自動車ショーが中止になって、ネットでの新車発表になり、、またそれが好評だったりして今後の自動車メーカーの考えも変わったかもしれません。
テレビの放送にしても、生放送や制作現場での感染予防のために中止や変更がある中で、ネットを使って多次元の放送をしたり、先日イギリスではバーチャルの競馬中継が実施されたり!、まだまだアイデア次第では転んでも何かをつかんで起きるチャンスがありますね。
コロナ騒動が収まった頃、仕事のルネッサンスが必ず起きる予感がします。仕事のあり方や就労体制など、大きな変化があると思います。 事務所も社員全員収容できる必要も今後無くなるかも知れませんし、社員も副業を認めるなどアドホック的な雇用体制も常識になるかも知れませんね。
この画像は放映されたバーチャル競馬の模様です。歴代の名馬たちがデータを元に出走するシミュレーションをAIを駆使して制作したんだそうです。 今回の取り組みでは実際に賭ける事もできて、その収益はイギリスの医療サービスに寄付されたそうです。
Stay at Home
やっと日本政府の会合でも、マスク姿が普通になって来たようですが、ロックダウンは極力避けたいようですね。
当地イギリスでは、先週からロックダウンとなり、外出は基本的には食料品の買い出しなど最低生活に必要な事と運動のための外出以外は認められていません。違反者に対して今までは罰則は無かったのですが、イギリス警察も地区によっては取り締まりを始めたようです。
日本の場合は、医療崩壊やロックダウンやクラスターなどを取り上げて脅したり、週末の外出自粛を”お願い”する中で、今のところなんとか感染爆発は避けられているように思います。
ロックダウン中は皆さんテレビの視聴時間が長くなっているそうですが、イギリスの各局はやはり公共放送のあり方のお手本だと思いますし参考になります。 ニュース番組での司会者の距離感や、インタビューの様子もマイクを自撮り棒のような延長ロッドを使ったり、殆ど自宅からのネットでのインタビューが普通となっていて、いやでも距離を保つ重要性のメッセージが伝わって来ます。
東京では経済的な観点からロックダウンは難しいとの見解ですが、日本のメディアもメッセージ発信は強化してもらいたい所です。
この画像は、イギリスのチャンネル4の画像ですが、終始このようなスーパーを流しています。 Stay at Home – 自宅にいてください!ってメッセージですね。
日本政府の感覚
今週末、東京でも自主規制とはいえ外出禁止の措置が出ましたね。 ちょっと遅いぐらいかと思いますが、それにしても日本政府の言ってる事とやっている事に違和感を感じます。
ロックダウン状況にあるイギリス国内では、昨日の日記に記入しましたが、ソーシャルディスタンスと称して 2mの距離を離すよう、テレビでも実施しており、政府記者発表もメディアはネットで参加するなど、国民に対しても強くアピールしています。 それを見ていると自ら危機感を感じ、実行するようです。
それに比べ、先日の”対策本部会議”を見て唖然としました。まず政府閣僚が全て集まり、テーブルを囲み、官僚が後ろを固める中で、プレスもカメラを回す、、、この写真をみる限り、マスクすらしていないようです。 換気のための特別な装置でも入っているのか? それとも閣僚はすでに対ウイルスワクチンでも入手しているのでしょうか?
おまけに、その後は囲み取材ですから、政府が花見に行って集まっている連中や、渋谷に出かけている若者達を非難しても、自ら密集している所を作ってそれも丁寧にメディアで露出させているんですから、矛盾だらけ。
例外を作ってしまうと、このような時には必ず自ら都合のいいように判断するのは人間の常。
みなさん、2mの距離はできるだけ守ってください。