2010.02.03
Vincent van Gogh The Letters(ゴッホの手紙)
いきなりゴッホの自画像が出てビックリされているかもしれません。これはパリのオルセー美術館に展示してある作品「渦巻く青い背景の中の自画像」です。
皆さんご存知のとおり、ゴッホ(1853年~1890年)は20歳後半まで本格的に作品は描かずに自殺をする前の2年間にほとんどの作品を制作しているんですが、彼の生涯はあまり知られておりません。若い頃は画商として熱心に働き、ロンドン、パリ、オランダを旅していたそうですが、その後しばらくイギリスに定住して牧師をやっていたそうです。
今年はイギリス・ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アート(Royal Academy of Arts)で “Vincent can Gogh The Letters” というテーマで、4月中旬までゴッホの絵だけでなく、在英中に書いた手紙が35通も展示されております。ほとんどの手紙は画商をやっていた弟テオに書かれたもので、創作活動に悩んでいたことなど書かれているそうです。ゴーギャンとかとも連絡を取っていたようですが、自然に対する思いやゴッホの意外な文章力や手紙を通じて制作の考えなどが見られるチャンスです。
当時の郵便事情は非常によかったようで、毎日2回配達があったそうです。ゴッホも遠く離れた家族に対する思いを手紙に託したのでしょうが、今のe-Mailと同じような感覚だったんでしょうね。写真貼付する代わりにスケッチを入れたり、ゴッホがiPhoneを持っていたらどのように使っていたのでしょう。展示会では、ゴッホのiPhoneアプリも入手できます。英語版ですが、オランダ語からの翻訳がしっかりなされてます。ともあれ、時間を作って是非行ってみたいと思います。