はじめてのにほんちずえほん
先日お会いしたPIE BOOKS(ピエ株式会社)の三芳伸吾社長から、「はじめてのにほんちずえほん」と「はじめてのせかいちずえほん」(イラスト:てづか あけみ)をいただきました。
絵本は子供が小さかった頃にはよく読まされましたが、こういう企画は面白いですね。子供たちに早い時期から地図に馴染ませるのは大切なことだと思います。私は小学生の頃から地図を眺めるのが大好きでした。もともと英語の辞書には必ずヨーロッパとアメリカのいかにも高級そうな地図が裏表紙に付いてましたが、中学生になって勉強せずにポサ~っとその地図を眺めていたのが今になっても思い出せます。
自動車に必ず備えていた道路地図も、最近はナビの影響でしょうが、しばらく見ていません。目的地を選ぶと、あとはナビの音声案内に従って行けば到着するのですから便利なんですが、以前のように地図をよく見てどのルートでどうやって行けば何が見えるとか、道をたどりながら予定を立てる楽しさがなくなったのが残念です。航空機の場合、チャート(航路図/地図)の読み方は免許を取るには必須科目なんですが、車の運転免許では地図の読み方まではチェックされませんよね。運転中に自分が何処を走っているとか、この先の地形とかが分かっているのとそうでないのと安全運転の観点からも違ってくるかと思います。通い慣れた道ならともかく、知らない土地に行く場合は地図でよくルート確認をすることが大切ですね。
学校の社会科の授業ではちゃんと地図の見方やその記号、等高線の読み方などは教えているようですのでまだ大丈夫かもしれませんが、グーグルマップとか、携帯のナビとかで紙の地図が読めない子供が増えるのではないかと心配です。そのうち、この本ナビになっている!!とか、本屋で奇声を上げる子がいたりして。先日も、オリベッティのポータブルタイプライターを展示してあるコーナーで、高校生ぐらいの子が「お、パソコンみたい! 何コレ?」とか騒いでいたのは冗談ではなかったのかもしれません。
いずれにしても、こういう絵本で小さい頃から地図に慣れ親しんでいってもらいたいですね。