2010.09.09
欧州自動車事情
この車、どこかで見たことあるような顔をしてますね。最近発表になったイギリスの高級スポーツカーメーカーのアストンマーティンのシグネット(CYGNET)という車です。そういわれてみればアストンの顔をしてますが、実はベースになっているのはトヨタのiQという小型エコカーなんです。
欧州地域(EC)の新しい政策で、すべての自動車メーカーが作っているすべてのモデルの平均二酸化炭素排出量を規制する話があり、フォードの傘下を離れて独立したメーカーとして大排気量のスポーツカーしか作っていなかったアストンマーティンは、平均値が高い状態でその対応に苦慮していたのですが、この車がラインアップに加わることで対応できるようになったそうです。
ほかのスポーツカーメーカー、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレーはVWグループ、そしてフェラーリはフィアット・グループであり、うまく環境に優しい車もグループ内で作っている関係で対応には問題ないのだとか。あのロールスロイスもBMWの傘の下ですので大丈夫だそうです。
さて、このシグネット、ベースとなる車はトヨタなのですが、内外装ともアストンマーティンの手が加えられています。当初は同社のスポーツカーのオーナーにセカンドカーとしてオファーされるとのことですが、将来オーナー以外にも販売をするようです。
スポーツカーの世界でも環境問題への対応がはじまっています。